映画『天使にラブソングを』の感想は、「とにかく楽しい!!」
主人公はウーピー・ゴールドバーグ。
私は『カラーパープル』以来のファンなんです。
彼女は歌も上手かったんですね〜修道院の聖歌隊を大改革!
シスターとしての生活は向いていないかと思いきや、
歌を通して皆から大変慕われます。
厳格な院長との最後のやり取りも見ごたえがありました。
『天使にラブソングを』あらすじと感想をお伝えします!
映画『天使にラブソングを』は楽しい!あらすじ(序盤)
【あらすじ:序盤】
ここはネバダ州のリノという繁華街です。
歌手のデロリス
(ウーピー・ゴールドバーグ)は、
「ムーンライトラウンジ」のクラブで歌う3人組のリーダーです。
クラブのオーナー、ヴィンス
(ハーヴェイ・カイテル)の愛人ですが、
彼は妻と別れると言いつつなかなか煮え切りません。
もう、こちらから別れて離れようと社長室に乗り込むと、
偶然、ヴィンスの殺人現場を目撃してしまっったのです。
目撃されたと思ったヴィンスはデロリスを始末しろ!と
手下に命じたため、
一生懸命逃げて警察に賭け込みました。
サザー警部補(ビル・ナン)は、
地域の大物ギャング、ヴィンスをずっと追ってきました。
裁判でデロリスが証言してくれれば、ヴィンスを逮捕できる!
それまで安全な場所にデロリスを隠すことにしました。
そこは、修道院でした。
映画『天使にラブソングを』は楽しい!あらすじ(中盤)いざ修道院へ
【あらすじ:中盤】
修道院長(マギー・スミス)の部屋を訪れると、
院長は派手なデロリスを一目見て、かくまうことに反対しますが、
警察から多額の寄付がもらえると聞き、しぶしぶ彼女を受け入れました。
院長からもらった名前は、
「シスター・メアリー・クラレンス」
別の修道院から異動してきたという建前です。
しかし、この窮屈な環境に馴染めずサザー警部補に泣きつくと、
2か月だけ我慢しろと言われます。
そして、シスター・クラレンス(デロリス)は、他のシスターと徐々に仲良くなりました。
一番若いロバート
(ウェンディ・マッケナー)と
太陽のように明るいパトリック
(キャシー・ナジミ―)は彼女を特に慕ってくれました。
だが、次々と問題を起こすデロリスに与えられた仕事は、歌うことと祈ることだけ。
院長から聖歌隊をまとめる仕事を任されました。
デロリスは、音楽という得意の分野でシスターたちの個性を活かして
上手く指導しました。
元聖歌隊の指揮者、ラザラス
(メアリーウィックス)もデロリスの手腕を認め、歌う方に回りました。
バラバラだった聖歌隊は見違えるようにまとまり、
後半のデロリス風にアレンジされたノリのいい聖歌は大好評でした。
デロリスはその後も修道院を飛び出し、街の人々との交流を積極的にしました。
寄付が集まり、屋根の修理費が賄えそうです。
聖歌隊はテレビでも取り上げられ、なんとローマ法王が聞きに来られることになったのです。
院長は、デロリスの聖歌隊での手腕を認めながら、
自分が時代に合わなくなっていることに気がつき、異動願を書きました。
映画『天使にラブソングを』は楽しい!あらすじと結末(ネタバレ)
【あらすじと結末】
聖歌隊の歌をローマ法王が聞きに来て下さる!
シスターたちは張り切り、練習に励みます。
しかし、その前日に警察内部の内通者により、ヴィンスに居場所がバレてしまいました。
サザー警部補が急いで駆けつけますが、
ヴィンスの手下にデロリスとシスター・ロバートがとらえられました。
デロリスは車が停車したすきにロバートを外へ逃がし、自分はリノのヴィンスのもとへ連れていかれました。
事件で動揺するシスターたちに、院長はデロリスが歌手であること、事件に巻き込まれて
修道院に隠れていた真実を伝えました。
それを聞いたロバートが「シスター・クラレンス(デロリス)を助けに行きましょう!」と言うと、全員が賛成しました。
リノへ飛ぶ飛行機代がなかったのですが、
院長が操縦士に交渉して全員が乗りこみ、
いざ「ムーンライトラウンジ」へ。
ヴィンスや手下に追いかけられるデロリスに修道院からやってきた大勢のシスターたちが加わり、
クラブ内はシスターでいっぱい。
デロリスがどこにいるのか見分けがつきません。
しかし最後は皆を巻き添えに出来ないと思い、デロリスが前へ出ます。
シスターの格好をしているデロリスを
ヴィンスも手下も撃てないでいると、
サザー警部補が踏み込んで来ました。
ヴィンス一味は逮捕され、デロリスもシスターたちも無事助け出されたのでした。
修道院へ戻ったシスターたちは翌日のローマ法王お目見えコンサートを大成功させました。
指揮はデロリスが務め、
なんと、大勢の聴衆とローマ法王までがスタンディングオべレーションされたのです!
院長は引き続きシスターたちを導いてくれるそうですよ。
(おしまい)
映画『天使にラブソングを』感想とまとめ:院長のことば
【感想とまとめ】
なんど観ても楽しい映画です!!
今回、私は院長が気になりながら鑑賞しました。
デロリスが修道院に新しい風を吹き込み、聖歌隊や街の人々に受け入れられていく様子はとてもワクワクしました。
それと同時に院長が自分の居場所を失っていく様子が気の毒に思えました。
院長は修道院とシスターたちの安全を第一に考えているので保守的かも知れませんが、
デロリスの率いた聖歌隊が世間に受け入れられたことを嬉しそうに見ていました。
院長が、法王の御前コンサートには王道の聖歌を披露するべきと思うのは当然。
でも、デロリスや他のシスターたちの意見を多数決で優先し、
自分が時代遅れなのだからこの修道院を去ろうと考えます。
最後は、シスターたちが口々に「シスタークラレンスを助けに行きましょう!」
と言うと、院長は即決して彼女たちを引率します。
本当にリーダーシップのある人です。
民主主義を重んじ、愛と誠の精神の持ち主だと感じました。
ヴィンスが、デロリスを偽物のシスターだと言ったときは、
1)「メアリー・クラレンスは高潔で、愛の体現者です」
と言い切ってくれました。
院長は本当はデロリスを認めていたんですね。
ヴィンスが逮捕され、危険が去った時も、
「あなたが修道院に入り込み、こんな危険を持ち込んで、、」
と言いかけますが、
2)「ありがとう」
とお礼を言ったのです。
院長のデロリスに対するこの二つのことばほど嬉しいものはありません。
【私が面白かった場面を3点をあげます】
①シスターたちがお金がないので、乗せられないと言う操縦士に圧をかける
先ず院長が、そして他のシスターたちも
「ああ神よ、この人が善意がないからと言って、運転する飛行機が落ちませんように」
「神よ、彼はわるい人ではないのです、どうか彼をお許しください。」
「彼を抜け毛や、関節炎にしないでやってください、」
「どうか彼を責めないでやってください、因果を与えないでやってください。」
などと口々に神からの罰があたえられるに違いないと祈る場面。
彼は悪くないのですと言いながら、
罰が下るかも?いやだなあ~と思わせるあの台詞の数々。
根負けしたパイロットは、無料でリノへ飛んでくれたのです。
ああ、可笑しかった!
②クラブ・ムーンライトラウンジへ到着した大勢のシスターたち
「目立たないように散らばってデロリスを探しなさい」
と院長は指示します。
結果、クラブの中でシスターたちはとても目立ち、
皆、同じ姿に見えるのでデロリスが逃げるのを助けることが出来たのです。
③聖歌隊の指揮者をしていたベテランのシスター・ラザラス。
はじめはデロリスが自分の仕事を奪うのでは?とけんか腰でしたが、
デロリスの手腕で聖歌隊がどんどん良くなるのを認め、自分はあっさり歌う方に回ります。
そして、シスター・ロバートやパトリックと一緒にデロリスとの仲良しグループを結成し、
一緒に隠れてアイスクリームを食べるのです。
デロリスがそれだけ信頼を勝ち得たということなんでしょうね〜。
映画『天使にラブソングを』概要
【概要】
●製作国:アメリカ
●公開:1992年
●ジャンル:コメディ
●原題:Sister Act
●監督:エミール・アルドリーノ
●主演:ウーピー・ゴールドバーグ
映画『天使にラブソングを』キャスト
【キャスト】
●デロリス=ウーピー・ゴールドバーグ
(歌手)
●シスター・メアリー・クラレンス
=ウーピー・ゴールドバーグ(尼僧)
●修道院長=マギー・スミス
●ヴィンス・ラ・ロッカ
=ハーヴェイ・カイテル
(地域のギャング)
●メアリー・ラザラス
=メアリー・ウィックス
(尼僧・年配の元指揮者)
●メアリー・パトリック
=キャシー・ナジミ―(尼僧・明るい性格)
●メアリー・ロバート
=ウェンディ・マッケナー(尼僧・一番若い)
●エディー・サウザー=ビル・ナン
(警部補)
●オハラ牧師=ジョゼフ・メイハー
以上
(ここまでお付き合い下さり、ありがとうございました。)
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