映画『アバウト・ア・ボーイ』を観て心がほっこりしました。
38歳独身男性(ヒューグラント)と
12歳の少年マーカス(ニコラス・ホルト)の交流を描いています。
最初のクリスマスから一年後のクリスマスへ。
二人が影響を受け合って成長していきます。
気負わないけど、楽しみな展開なんです。
映画『アバウト・ア・ボーイ』あらすじや感想・考察をお伝えしますね。
アバウト・ア・ボーイ映画 あらすじ① ウィルとマーカス
【あらすじ①】
〈ウィルについて〉
ウィルは亡き父親のクリスマスソングの印税で悠々自適に生活する38歳の独身男性。
適当に女性と付き合い、外食を楽しみ、趣味のビリヤードに通い、家では好きな音楽を聞き、テレビでクイズ番組を見る毎日。
妹夫婦に赤ちゃんが生まれたのでお祝いに訪ねると
定職に就かず女性と付き合ってはすぐに別れてしまう兄を心配していた。
ある日、3歳の息子がいるアンジーという女性と付き合い始めたが、
子供が好きでないウィルはまた別れようと思っていた。
すると、彼女の方から丁重に別れましょうと言われた。
今までは、別れを切り出すと口論になり、
最悪な別れ方をしてきたので、
そうだ、シングルマザーと付き合うと簡単に別れられると思いつく。
シングルマザーの会SPATに参加し、2歳の子供がいると作り話をした。
そして、この会で知り合ったスージーとデートの約束をする。
〈マーカスについて〉
マーカスは精神的に不安定な母親と暮らし、
学校ではいじめられている12歳の少年。
今日も母親フィオナは朝から泣いていて、何が悲しいのか分からずマーカスは困惑している。
毎朝、学校まで母親が送ってくるので他の子供たちは笑い、
マーカスの一風変わった髪型や服装をからかわれ、いじめられていた。
マーカスは母親フィオナの友人、スージーに預けられ、
公園でのデートに付いていった。
池で鴨にパンをちぎってあげていたが、
パンが固いので丸ごと投げると一羽の鴨に当たって死んでしまった。
公園の管理人にとがめられそうになった時、
ウィルが適当な嘘を言って助けてくれた。
マーカスはウィルのことが気に入った。
アバウト・ア・ボーイ映画 あらすじ② 二人の友情
【あらすじ②】
ウィルとスージーがマーカスを家に送っていくと、
母親フィオナが自殺未遂をしていた。
急いで救急車を呼び、大事には至らなかったがフィオナは一晩入院した。
マーカスは自分と母親を支えてくれる存在が必要だと考え、
スージーからウィルの電話番号を聞いて連絡した。
ウィルは気まぐれにマーカスと会う約束をしたが、
待ち合わせ場所に行くと、マーカスと一緒に母親フィオナもいた。
マーカスが母親とウィルの仲を取り持とうとしているようだ。
フィオナのピアノとマーカスの歌を聞いて帰宅したが、ひどく疲れて落ち込んだ。
その後、マーカスはウィルの日常を尾行した。
すると、ウィルには子供はなく、一人暮らしではないか!
それから、マーカスは学校帰りにウィルの家のベルを鳴らし、
毎日遊びに行くようになった。
ただ、一緒にソファでテレビのクイズ番組を見て帰って行く。
ある日、マーカスは学校の友達からキャンディを投げられ、ウィルの家に逃げ込んだ。
ウィルはマーカスが学校でいじめられていることを知り、
心配になった。
ウィルからマーカスへのアドバイスは、目立たないようにすること。
そして、皆と同じような服装をした方がいいと言い、運動靴を買ってあげた。
店員に、素敵なパパねと言われ、マーカスが喜ぶ姿をみて自分も幸せな気持ちになった。
ところが、マーカスは翌日そのシューズを盗まれ、雨の中はだしで帰ってきた。
フィオナに新しい靴の話をする中で、ウィルの家に毎日遊びに行っていることがバレてしまう。
フィオナはマーカスがウィルにもてあそばれていると思い込み、怒った。
クリスティーナとウィルが食事をしているところへ乗り込み、
問い詰めるとウィルは、もううちに来ないで欲しいと突き放した。
すると、デートの相手クリスティーナから、
慕ってくる子供を追い返すなんて、人でなしだとなじられる。
大人たちがそれぞれ口論になったので、
マーカスがクリスマス会を一緒にしようと誘って場を収めた。
〈クリスマス会:マーカスの家〉
別れた父親とガールフレンドとその母親がいる、居心地の悪い会だったが、
ウイルからラップのCDとデッキを渡すとマーカスはとても喜んだ。
シングルマザーの会で会ったスージーが来て、
ウィルは嘘をついていたことをなじられ、またまた居心地が悪くなる。
しかし、マーカスが固いパンを投げて鴨に当たった話をウィルがすると場が和み、
最後は全員がクリスマス会を楽しむのだった。
アバウト・ア・ボーイ映画 あらすじと結末:二人の成長
【あらすじと結末】
大みそか
ウィルは食事会で出会ったレイチェルをひとめで気に入った。
話の成り行きで、12歳のラップ好きの男の子の父親だと話すと興味を持たれる。
ウィルはマーカスに息子の振りをしてほしいと頼み、ふたりでレイチェルの家を訪ねた。
レイチェルには息子がいて、学校でマーカスをいじめる子供の一人、アリだった。
アリは、母親に恋人が出来るのを受け入れられず脅したので、マーカスは逃げ出してしまった。
ウィルがマーカスを連れ戻すと、家ではアリから真相を聞いたレイチェルがアリに謝罪させた。
マーカスが、ウィルがレイチェルを好きだと話すと、二人は照れ合い、嬉しそうに笑った。
マーカスはウィルにもらったCDでラップを覚え学校で歌っていると、
憧れのクールな女子エリーと意気投合した。
しかし、ウィルはエリーの召使いになるなと忠告する。
するとマーカスは、好きな女性に嘘ばかりついているウィルを非難した。
その後、ウィルは初めて反省し、
レイチェルにマーカスは息子ではないと真実を話すと、
あなたは中身がないと非難されケンカ別れになった。
校内ロックコンクールのポスターを見たマーカスは、母親に歌を贈りたいと思い、
エリーに伴奏を頼むがマーカスは力不足だと断られてしまう。
母、フィオナがまた落ち込んでいるので助けて欲しいとウィルに頼みに行くが
俺は家族ではないと突き放された。
マーカスはウィルを自己中心的だと非難して遊びに行かなくなった。
自分の力で母親を元気付けようと、ロックコンサートに応募し、
母親をコンサートに招待した。
マーカスが遊びに来なくなり、
ウィルはマーカスの存在がどれほど自分の生活に潤いを与えてくれていたかに気づいた。
マーカスの力になりたくてシングルマザーの会へ乗り込み、
フィオナに自殺をしてマーカスを悲しませないよう説得した。
フィオナとウィルは話し合い、学校のコンサートに一緒に行くことになった。
マーカスが母親に作った歌は学校の子供たちから笑われるだろう、
ウィルは止めようとして学校へ急いだ。
観客席にはアリのダンスパフォーマンスを見に来たレイチェルもいた。
舞台の幕が開こうとしていた。
ウィルはマーカスを止めたが、
マーカスは場違いな曲を音痴で歌ったので観客席からブーイングが沸き起こった。
勇気を出したが、マーカスは傷つき退散しようとすると、
ウィルがギターを借りて伴奏し、ふたりで一緒に歌うとどんどん声が大きくなって盛り上がった。
ウィルは歌が終わっても一人でギターを弾いて、
マーカスが笑いものにならないよう、自分が笑われ者役を引き受けた。
会場ではフィオナとレイチェルがその様子を微笑ましく見ていた。
〈1年後のクリスマス会:ウィルの家〉
マーカス母子とエリー
レイチェルとアリ
ウィルの友人の姿があった。
あれ?マーカスの髪型が少し大人っぽくなってる~
最後はマーカスの笑顔が大アップ!!
(おしまい)
アバウト・ア・ボーイ映画 感想と考察・耳に残る音楽
【感想と考察】
映画のテーマは?
この映画のテーマは
「人との関りが人生を豊かにする」
ということだったと思います。
38歳の独身男性ウィルは気楽に生活していました
特に不自由はなかったのです。
しかし、
ウィルは12歳の少年マーカスと過ごすようになり
二人は大きく成長しました。
人と深く付き合うと傷ついたり面倒なことも多いでしょう。
でも、豊かな生活は人とのつながりからしか得られないんだなあ~
と映画を鑑賞して思いました。
そして、
友情に年齢は関係ないことや
大事なことを教えるのは大人だけではなくて、
子供が大人に教えてくれることも多いのですね。
映画の中で好きな場面は?
私が好きな場面は、ふたつあります。
ウィルとマーカスがごく自然に仲良くなり、
毎日、何げなくソファでテレビを見る様子です。
もうひとつは、
ギターを弾いてマーカスの歌を盛り上げたり、
マーカスの代わりに自分が笑いものになるウィルが微笑ましくて好きです。
全体を通して、
少年との交流で大人の男性が少しずつ変化する様にぐっときました。
ウィルは、本当は中身がないわけでも自己中心的でもなくて、
どう人と付き合うのか分からなくて不器用に生きていただけだったのではないかな?
と感じました。
そんなウィルが徐々にマーカスの力になりたいと思う姿が見られて嬉しかったです。
マーカスが歌った音楽・曲は?
マーカスが歌ったフォークソングを調べてみました。
「killing me
Softly with his song 」が
心地よくて映画を観た後も耳に残りました。
映画『アバウト・ア・ボーイ』 概要とキャスト
【概要】
●製作:イギリス
●公開:2002年
●監督:クリス・ワイツ、ポール・ワイツ
●ジャンル:ヒューマンドラマ、
ヒューマンコメディ
●原作:ニック・ホーンビィ著
『アバウト・ア・ボーイ』(1998年)
●受賞:アカデミー賞/脚色賞にノミネート
●主人公:ヒュー・グラント
ニコラス・ホルト
【キャスト】
●ウィル・フリーマン
=ヒュー・グラント
(38歳の独身男性)
●マーカス=
ニコラス・ホルト
(母親と暮らす12歳の少年)
●フィオナ=
トニー・コレット
(マーカスの母親)
●レイチェル=
レイチェル・ワイズ
(ウィルが初めて本気で好きになる女性)
●スージー=
ヴィクトリア・スマーフィット
(ウィルがシングルマザーの会で知り合った女性)
●エリー=
ナタリア・テナ
(マーカスが憧れる先輩)
以上、
(ここまでお付き合い下さり、ありがとうございました。)
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