当サイトはプロモーションを含みます。

映画『レインメーカー』あらすじと結末・タイトルの意味を解説・感想も!

ドラマ

映画『レインメーカー』

マッド・デイモン主演のヒット映画。

「弁護士の本来あるべき姿とは?」

若い弁護士がそれを追求した物語でした。

監督は、フランシス・フォード・コッポラ。

弁護士志望の青年ルディが、白血病の青年に対して

保険金支払いを拒否する、大手保険会社グレート・ベネフィットに挑みます。

映画『レインメーカー』を鑑賞しました。

マッド・デイモンは同時期公開の『グッドウィルハンティング/旅立ち』(1998年)で、

アカデミー脚本賞を受賞していますが、

俳優と脚本家、マッド・デイモンの多才ぶりに驚かされました。

映画『レインメーカー』

苦戦する若き弁護士、ルディ―を応援しながら観ましたが、

最後の彼の選択には頭が下がる思いです。

映画『レインメーカー』のあらすじを結末まで解説します。

よろしければ、私の感想もどうぞ。

この記事が、映画『レインメーカー』をさらに楽しんでいただくために、お役に立てたら嬉しいです。

スポンサーリンク

映画『レインメーカー』あらすじと結末

【簡単なあらすじ】

弁護士を目指すルーディ・ベイラー(マット・デイモン)は、
司法試験の勉強をしながらブルーザー(ミッキー・ローク)の弁護士事務所に就職した。

ルーディの最初の仕事は、ブラック家の白血病を患う息子、ダニー・レイに対して支払いを拒否する大手保険会社グレートベネフィット社への訴訟でした。

会社に不利な証人を解雇し、証拠を隠すGB社のベテラン顧問弁護士ドラモンド
(ジョン・ヴォイド)
に挑みます。

苦戦する新米弁護士、ルーディを助けるのは、ブルーザー事務所で保険担当のアソシエイトをしていたデック(ダニー・デヴィ―ト)

夫の暴力に苦しむケリーとの出会いが並行して描かれています。

映画『レインメーカー』あらすじ①弁護士志望ルディ―

【あらすじ①】

ルディ・ベイラー青年の家庭は裕福でなかったが、
苦学し、学生ローンの返済にバーでバイトをしながら
何とかロースクールを卒業した。
しかし、
バーのオーナーが紹介してくれたブルーザー・ストーンの事務所は、
FBIに目を付けられるほど悪徳に稼いでいた。

だが、この事務所で保険担当をする
アソシエイト、デックとの出会いはルディのその後を変えた

ルディは、大学の実施研修で相談を受けた案件を2件受け持っていた。
・1件目は、ブラック家の白血病を患う息子の
保険金支払いを拒否する大手保険会社GBへの訴訟を起こすこと。

・2件目は、バーディー夫人の遺産相続の書類を作成すること

調べると、バーディー夫人の財産はあまり残っていなかったが、
ルディはそれには触れず、庭にあった部屋を借りて下宿し、
バーディー夫人の庭仕事を手伝った。

映画『レインメーカー』あらすじ②ルディの法廷デビュー

【あらすじ②】

ルディは、アソシエイトのデックと病院を訪れ、
事故患者から委任状をもらい、保険金請求の仕事を取りに行った。

そこで、夫にひどい暴力を振るわれ続けているケリーを見かけ目が離せなくなった。

自身の母親がアルコール中毒の父親に受けていた暴力と重なって見えた。
ケリーに離婚申請をするよう話し、彼女を見守った。

その後、ルディは念願の司法試験に合格した。
事務所のボスからルディとデックにそれぞれ5500ドルのボーナスをもらい、
ふたりは独立した。
ルディ&デック法律事務所。
やはり、デックの読み通り、ブラックはFBIに脱税で指名手配された。

ルディの初法廷は、
ブラック夫人対GB社の保険金案件だった。

GB社のドラモンド顧問弁護士は高報酬をもらう、悪徳弁護士だった。
75000ドルで和解案を出し、ハーヴェイ・ヘイル判事も和解で押し切ろうとしたところ、
ヘイル判事が急死した。
後任のキプラー判事は民権派だったので少し有利に傾くかもしれない、
ルディは争う選択をした。

映画『レインメーカー』あらすじ③悪徳弁護士ドラモンド

【あらすじ③】

GB社は、ルディが証人に召喚した2人を会社から辞めさせていた
会社に不利な証言をさせないためだった。

百戦錬磨のGB社ドラモンド弁護士は手ごわかった。

ブラック家の息子、ドニ―・レイは、骨髄移植手術が受けられないまま白血病が悪化して死亡した。
ルディとデックはお悔やみに訪れ、
ブラック家の訴訟をなんとか勝ち取りたいと気持ちを奮い立たせた。

同じ頃、
夫の暴力から守るため、
ケリーをバーディー夫人に預けた。

ところが、
ふたりで衣類を取りに戻った時、夫が帰宅し、暴れ、金属バッドを振り回したので殺されそうになった。
ルディは夢中で夫を金属バッドで殴り返した。
ケリーはルディを逃がし、自分だけが警察に捕まったが、後に正当防衛が認められ釈放された。

映画『レインメーカー』あらすじ④原告側弁護人ルディの苦戦

【あらすじ④】

ルディが証人召喚した、
ブラック家を担当していた経理の女性をデックが探し出し、

GB社の保険金の請求を全て拒否するマニュアルの存在や、
万が一訴訟に持ち込まれたら和解金で解決する方針が暴露された。

そして
「ブラック家が弁護士に相談する確率は低い」とGB社が賭けていたことが裁判で明らかになる。

ルディはある資料を証拠に使いたかったが、
盗難資料ということでドラモンド弁護士に阻止された。

デックがブルーザーに電話で相談し、
過去に盗難資料が法廷で採択されたことがあるとアドバイスを受けその危機を救った。

GB社最高責任者が証言台で二度読み上げた会社の方針は、
「骨髄移植は白血病の一般的な治療で、骨髄移植のクリニックに投資することは有益だ」
というものだった。

これは、ドラモンド弁護士が骨髄移植は保険対象外だと主張してきたことと、矛盾した。

ルディは陪審員に向けて、亡くなる前のドニ―・レイ・ブラックが
「骨髄移植を受けて生きたかった、、、」と言う映像を見せた。

映画『レインメーカー』結末

【結末】

陪審員の審判は、GB社の有罪。
損害賠償金15万ドルに加え、
懲罰的賠償金5000万ドルの支払いが命じられた。

その後、GB社は破産申告したので、
お金は一銭も支払われなかったが、
ブラック夫人は結果に満足していた。
もともと保険金は全て白血病基金に寄付するつもりだった。

ルディは、時の人となり、全米で有名な弁護士となった。
デックがテレビでインタビューされ、新弁護士ルディの手腕を誉め上げていた。

しかし、ルディは法曹界に興味を持てなくなった。
自分への評価は最高に上がっているが、
次の訴訟に勝つために自分も汚い手を使うようになるかも知れない、、、。

汚い手を使って勝ち、雨のようにお金を稼ぐ弁護士=レインメーカーにはなりたくない。

自分はそうなりたくはない。
法を教える教育者になろう。

そう言って、ケリーを守って生きる選択をしたのだった。

(おわり)

スポンサーリンク

映画『レインメーカー』タイトルの意味と解説

【タイトルの意味】

タイトル『レインメーカー』の意味は、

①雨が降るように稼ぐ弁護士。
そして、
雨が降るように会社に利益を与える弁護士。

→お金を儲けることが一番の目的の弁護士。

彼ら弁護士に向けた風刺の効いた言葉。
「レインメーカー」

②訴訟に勝って雨が降るように原告と自分(弁護人)にお金をもたらす弁護士
「レインメーカー」

 

①「教えてください、
あなたはいつ魂を売り渡したのですか?」

ルディがGB社で証人に質問するとき、
GB社に不利な証人はふたりも退職させられていた。

ロースクールを出たばかりの新弁護士ルディの率直な言葉を浴びたGB社の顧問弁護士、
レインメーカーのドラモンドは一瞬言葉に詰まるが、すぐに開き直った。

「弁護士の本来あるべき姿とは?」を、
若い弁護士が追求した場面でした。

②初めに担当だった判事が急死し、民権派の判事が後任になった時、
アソシエートのデックがルディに言いました。

「お前は、レインメーカーになれるかも知れない」
事務所(手数料が入る)に、
雨が降るようにお金をもたらすことが出来る弁護士になれるかも知れない、

という意味で、これはデックからルディへのジョーク。

※①②どちらの意味も、お金を雨のように勝ち取る弁護士=レインメーカー

スポンサーリンク

映画『レインメーカー』感想

【感想】

①正義と悪、弱者と強者がはっきり分かれて見えた映画でした

ルディは正義を重んじる弁護士に憧れ、貧困と苦学の末、司法試験に合格しました。
ところが、就職先はFBIから脱税の捜査が入るような悪徳弁護士事務所。

そして、よちよちで迎えた初公判の相手は、弱者に保険金を支払わない大手保険会社と、その顧問弁護士ドラモンド。

レインメーカー(雨がふるようにザクザクお金を稼ぐ弁護士)にはなりたくない、
正義を後回しにして、勝利するためなら何だってするような、ブルーザーやドラモンドのような弁護士たち。
ドラモンドは保険会社の不正な支払い拒否を知りながら、
白血病で骨髄移植を受けられない原告より、
会社が勝利するために、音声探知機を仕掛けたり、不都合な証人を解雇していました。
レインメーカーの見本のような弁護士でした。

②ラストは、教育者になることにしたルディの選択に驚きました

最後のナレーションで、ルディは言いました。
「自分は、初公判で勝利をおさめ、いまや時の人、評価の高い弁護士だ。
だが、これは頂点で、この後は落ちるだけ。
勝つことを期待され、そのために正義を後回しにし、自分も汚いことをするようになるだろう。」

ルディの最後のことばは、
「全ての弁護士が一線を超えてしまう、汚れた水の中を泳ぐもう一匹のサメのように」

「汚れた水の中のサメ」は、はじまりのブルーザー事務所にいましたね。
ブルーザーも強者、悪の
と象徴して描かれていました。

ラストシーンで、ルディは法を教える教育者の道を選択しました。
彼は誠実な人間だったのですね。

③ルディの相棒、デックの動きがユニークでした

ロースクールを卒業し、司法試験に落ち続けながらも、
保険金請求のアソシエートとして、そつのない確実な営業をします。
彼は仕事が出来ました!

事務所に仕掛けられた音声探知機に気づいたり、
ドラモンドが隠した証人を探し出したり、
ルディが法廷で言葉に詰まると、助け船を出しました。

強力な証拠、
なんとか盗難資料の使用を認められる方法はないか?
元上司、悪徳弁護士のブルーザーを頼り、電話して聞き出しました。

デックはルディの良い相棒だったと思います。
ルディ&デック法律事務所が解散したことは少し残念です。

スポンサーリンク

映画『レインメーカー』概要と原作

【概要】

●製作国:アメリカ
●公開:1977年アメリカ
   1998年日本
●ジャンル:ヒューマンドラマ
●監督:フランシス・フォード・コッポラ
●脚本:フランシス・フォード・コッポラ
●原題:THE RAINMAKER
●原作:「原告側弁護人」(法廷小説)
ジョン・グリサム著書
●主人公:マッド・デイモン

スポンサーリンク

映画『レインメーカー』キャスト(登場人物)

【キャスト】

●ルディ・ベイラー=マット・デイモン
(主人公:若手弁護士)

●デック=ダニー・デヴィ―ト
(ブルーザー事務所のアソシエイトのちにルディと新事務所設立)
●ブルーザー・ストーン
ミッキー・ローク
(ルディが最初に入所した法律事務所の社長)
●ケリー・ライカ―
クレア・デインズ
(夫の暴力に耐える若妻)
●クリフ・ライカ―
アンドリュー・シュー
ケリーの暴力夫)
●レオ・F・ドラモンド
ジョン・ボイト
(大手保険会社GBの弁護士)
●ドット・ブラック
メアリー・ケイ・プレイス
(息子の保険金を争う母親)
●ドニ―・レイ・ブラック
ジョニー・ホイットワース
(白血病を患うブラック家の息子)
●バーディ夫人=テレサ・ライト
(ルディに遺産相続の手続きを依頼→ルディに部屋を貸す)
●ハーヴェイ・ヘイル判事
ディーン・ストックウェル
(はじめの裁判官)
●タイロン・キプラー判事
ダニー・グローヴァ―
(後任の裁判官)

この記事が、映画『レインメーカー』をより深く知るための参考になれば嬉しいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました