映画「愛と青春の旅立ち」を鑑賞しました。
1982年の公開時に映画館で見て、ラストシーンと共に流れる音楽に胸がいっぱいになりました。
当時、鬼軍曹フォーリーがなぜあんなにも厳しかったのか?よく分かりませんでした。
今回の観賞では、教官フォーリーとザックにも焦点を当てて感想をまとめますね!
この記事が、映画「愛と青春の旅立ち」をもっと楽しむための参考になれば嬉しいです。
映画「愛と青春の旅立ち」原題について
『愛と青春の旅立ち』の原題は 「An Officer and a Gentleman」。
直訳すると「士官と紳士」という意味です。
タイトルからもわかるように、この作品は単なる恋愛映画ではなく、青年が「士官」としての責任と「紳士」としての人間的成長を遂げる物語でもあります。
日本語タイトルの「愛と青春の旅立ち」は、青春の情感をうまく表現していて、原題の硬い響きとは違った温かみがありますね。
映画「愛と青春の旅立ち」簡単なあらすじ
主人公の ザック・メイヨ は、母親を亡くし、放任主義の父親のもとで孤独に育った青年。
自分の人生を変えるため、海軍士官学校に入学します。
厳しい訓練の日々の中で、ザックは仲間たちとともに過酷な現実に直面しながら成長していきます。
訓練中、ザックは地元の工場で働く女性 ポーラ と出会い、恋に落ちます。
しかし、ザックの心の奥には他人を信じられない孤独感があり、ポーラへの愛に踏み出すことができずに葛藤します。
映画「愛と青春の旅立ち」鬼軍曹フォーリーとザックとの関係を考察!
士官候補生たちを指導するのは、伝説的な鬼軍曹 エミール・フォーリー。
彼の訓練は大変厳しくて容赦がなく、時に理不尽にさえ感じられます。
私は1982年の公開当時、鬼軍曹フォーリーがなぜあんなにも厳しいのか?よく分かりませんでした。
最初、ザックはフォーリーの厳しさに反発しますが、次第にその裏にある「真の優しさ」と「本物の強さ」に気づいていきます。
フォーリーはザックにとって、父親のようでもあり、人生で初めて自分を真正面から見てくれた大人でもありました。
激しい訓練を終えてザックが士官になった卒業式。
それまで厳しく指導してきた教官フォーリー軍曹が、「おめでとうございます」と言って敬礼し、士官の階級章を渡しました。
フォーリーがザックに敬礼を送るシーンは、ザックの成長を認める、映画のクライマックスだと思います。
ザックが「あなたのことは忘れない、あなたのお陰で卒業できた。。。」と感謝を伝えた時の表情。
フォーリー軍曹の「行け」の言葉と涙ぐんだ目元。
鬼軍曹から、「士官」そして「紳士」として認められたザック。
この二人の最後のやり取りに胸が熱くなりました。
映画「愛と青春の旅立ち」ザックとポーラを解説!
ポーラは、士官候補生との関係を軽く夢見ているように思われますが、実は誠実に愛を求めている女性です。
愛のある結婚を望んでいました。
ポーラはザックの中にある孤独を見抜き、真正面から向き合います。
ザックははじめ、自分の将来のために恋愛を避けようとしますが、ポーラの優しさと強さに触れ、初めて「人を愛すること」を学びます。
「できると思い込むのよ、そうするとできるものなの、、、女性誌に書いてあったわ。」
ポーラはいつもそう言ってザックを励ましました。
ラストシーンで、白い軍服姿のザックが工場に現れポーラを抱き上げる場面は、映画史に残る名シーンになりましたよね!
私も心から感動し、胸がギュッとなったのを覚えています。
愛の力が、孤独だった青年を真の「紳士」へと変えた瞬間でした!!
映画「愛と青春の旅立ち」私の感想!ラストシーンの余韻
『愛と青春の旅立ち』は、青春映画なのかと思いきや、人生の在り方を模索する作品だと感じました。
人は誰かに認められ、誰かを愛することで本当の意味で成長していくんだな。
ザックのように。。。
そんな普遍的なテーマが、軍の厳しさや人間関係の中で丁寧に描かれていました。
特に、フォーリー軍曹とザック、そしてザックとポーラの関係は、「信頼」につながる関係だと思いました。
エンドロールの曲「Up Where We Belong」が流れるラストシーンには清々しさが残り、いつまでも見ていたくて余韻に浸りました。
何度観ても、フォーリーやポーラとのやり取りに胸が熱くなる大好きな映画です。
以上、
最後までお読みいただきありがとうございました。

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