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『昼顔』カトリーヌ・ドヌーブ主演映画あらすじとラストシーンの解釈

ドラマ

カトリーヌ・ドヌーヴ主演映画『昼顔』のラストシーンが気になります!

1967年の映画『昼顔』ネタバレになりますが、あらすじと感想をまとめました。

若き人妻セヴリーヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)は清楚でハッとするほど美しい。

夫ピエールを愛しているし、ふたりは裕福な家庭を営み不満などなさそうだ。

でもセヴリーヌの心の中には夫では満たされない思いがあった。

1967年の映画『昼顔』のあらすじと感想をまとめます!

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映画『昼顔』概要とキャスト(登場人物)

映画『昼顔』の概要と登場人物はこちらです。

概要

●製作:フランス・イタリア合作
●公開:1967年
●監督:ルイス・ブニュエル
●主演:カトリーヌドヌーヴ

キャスト(登場人物)

●セヴリーヌ=カトリーヌ・ドヌーヴ(新婚の妻)
●ピエール=ジャン・ソレル(夫、医師)
●ユッソン=ミシェル・ピコり(夫の友人、セヴリーヌに気がある)
●アナイス=ジュヌビエーヴ・パージュ(娼館の女主)
●マルセル=ピエール・クレマンティ(娼館の客)

※カトリーヌ・ドヌーブの『シェルブールの雨傘」の記事も書いています。
よろしければこちらからお読みください。

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映画『昼顔』簡単なあらすじ(ネタバレなし)

主人公は若く美しい妻、セヴリーヌ。

夫のピエールは医師で、セブリーヌを心から愛していた。
二人はパリで幸せな生活を送っていた。

セヴリーヌには人に言えない秘密があった。
夫と身体の相性が良くないことに悩んでいる。
一方でマゾヒスティックな欲望が頭から離れなかった。

ある日夫の友人から、上流階級の婦人が娼婦として働く宿の存在を知る。
興味が湧き、散々迷ったがその娼館で「昼顔」の名前で働くことにした。
昼間だけ働きたいと言うと、女主人アナイスが付けてくれた名前。

映画は、セヴリーヌの空想と妄想の世界が現実と行き来する。
しかし、直接的な演出がなく想像で補われる表現方法だ。

いつか、夫の友人や夫に知れるに違いないと分かっているのに『昼顔』として過ごす。
いつ知られてしまうのだろう?
ドキドキ、ハラハラしながらの鑑賞。

夫のことを愛しているし結婚生活を終えるつもりなどないが、『昼顔』としての時間はやめられない。
ところが、お客のマルセルがセヴリーヌに入れ込むようになる。
困ったセヴリーヌは辞めることを決断し、女主人アナイスにもうここには来ないと伝えて立ち去った。

その後、マルセルが取った行動が夫婦の悲劇につながる。

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映画『昼顔』解説とラストの解釈!(ネタバレあり)

映画『昼顔』のはじまりはよく分からなくて、次第にああ、そういうこと?と理解が進みます。

さらに、最後をどう解釈すればいいのか、、、考え込みました。

そこで、私なりにラストを解釈してみました。

はじめはよく分からない

はじめのシーンはよくよく分らなかった。

シャランシャランと鈴の音が鳴っている。

馬車に乗る新婚夫婦、セヴリーヌとピエールは愛し合っていてとても幸せそうだ。

それなのに、夫は御者に妻を好きにしろと言う、、、。

あ、これは現実ではない。

 

今度は夢か現実なのか?

どこまでが空想とリアルの境目か分からない。

ハッキリ説明がないまま物語が進む。

 

次第にセヴリーヌが夫では得られない快楽を外に求めていることに気が付く。

でも、夫を愛しているから、昼間だけの仕事として。

源氏名『昼顔』は女主人のアナイスが名付けてくれた。

なぜ夫を愛しているのに裏切るのか?

夫とは身体の相性が良くなく、セヴリーヌには夫の期待に応えられない申し訳なさがあった。

一方で、現状への不満から『昼顔』になり、マゾヒスティックな夢から逃げられなくなってしまった。

ラストシーン(結末)の解釈

ラストシーンで、セヴリーヌは心なしかホッとした表情を浮かべた。
もう、夫に秘密はなくなった。
これ以上、夫に秘密を抱えていることは何もない。
夫に罪悪感を感じなくてもよくなったと思い、ホッとしたのだろう。

ラストはセヴリーヌに入れ込んだマルセルが嫉妬のあまり夫ピエールに発砲した。

ピエールは命を取り留めたが、車いす生活を送ることになる。

セヴリーヌはピエールを献身的に介護する。

しかし、見舞いに訪れたユッソンはピエールにセヴリーヌが娼館で働いていた秘密を打ち明けた。

ラストは涙を流し、動かなくなったピエールをセヴリーヌが見つめるところで終わる。

この結末はどう解釈したら良いのだろう?

自分で動けなくなったピエールをセヴリーヌが一生懸命介護する姿は、はた目には献身的な妻に見えるだろう。

でも、セヴリーヌは「昼顔」として過ごした時間を、ピエールに対して引け目を感じているはず。

ましてや、ピエールを撃ったの自分のお客のマルセルだったのだから。

ユッソンはピエールがセヴリーヌに負い目を感じる必要はないぞと、「昼顔」の件を暴露した。

ピエールが立ち直れないほどのショックを受けたことは言うまでもない。

しかしラストシーンで、セヴリーヌは心なしかホッとした表情を浮かべた。

もう、夫に秘密はなくなったということなのか。

これ以上、夫に秘密を抱える必要はなくなった。

夫に罪悪感を感じて過ごさなくてもよくなったとホッとしたのだろう。

ラストシーンのセヴリーヌは安堵した表情だった。

はじまりの馬車と鈴の音が外から聞こえて物語が終わった。

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映画『昼顔』感想

人には誰にも言えない秘密がある。

ましてや、夫には感じないマゾヒスティックな欲望が自分にあるなどと、人に言えるだろうか?

セヴリーヌが可愛らしく清楚であるだけに意外でもある。

「昼顔」としての時間はセヴリーヌを明るく快活な性格に導いてくれた。

元気な妻を見て夫ピエールが喜ぶ様子は逆に気の毒に感じた。

お客のマルセルがセヴリーヌに入れ込み、夫をピストルで撃ってしまったのはセヴリーヌが受けた罰なのか?

負い目を感じながらピエールを介護するセヴリーヌは一生この罪を背負っていくのだろう。

そこへ、セヴリーヌが「昼顔」として働いていたことを夫に暴いたユッソンの行為は、意外にもセヴリーヌを解放してくれた最後だった。

 

しかし、私はピエールが気の毒でなりません。

ピエールは心の底からセヴリーヌを愛していたのに。

それにしても映画の中のセヴリーヌはあまりにも美しかった!

いつも身に付けている洋服はイヴサンローランのデザインだそうです。

セヴリーヌの気品を引き立たせていました。

最後まで、カトリーヌ・ドヌーブの美しさに見惚れました。

以上、

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

※カトリーヌ・ドヌーブ主演、是枝監督の『真実』の記事も書いています。
よろしければこちらからお読みください。

https://eigafocus.com/shinjitsu/妻

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