映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が
第95回アカデミー賞の作品賞にノミネートされています。
同じく、本作から助演男優賞にノミネートされているのが、
キー・ホイ・クァンです。
第82回ゴールデングローブ賞では見事、
助演男優賞を獲得しました!
『インディ・ジョーンズ/魔球の伝説』と
『グーニーズ』で
大ブレイクした子役。
当時、日本でも大人気だったのを思い出します。
キー・ホイ・クァンって、どんな人?
キー・ホイ・クァンのノミネートを受けた、現在の心境や、
過去の作品、苦労話、
お茶目なエピソードにせまります~。
キー・ホイ・クァン/第82回ゴールデングローブ賞受賞:喜びの声
【授賞式で感謝のことば】
キー・ホイ・クァンは、
映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』の
ウェイモンド役で
第82回ゴールデングローブ賞で
助演男優賞を受賞しました。
受賞後のスピーチでは、
「最初に僕を見つけてくれた、
スティーブン・スピルバーグ監督のことを忘れたことはありません。
スティーブン!子役として僕を選んでくれてありがとう」と
お礼を言いました。
その会場には、作品賞を受賞した、
映画『フェイブルマンズ』の
スティーブン・スピルバーグ監督も出席していたのです。
なんて、気が利いたキー・ホイ・クァンの
スピーチでしょう!!
そして、
今回の出演作品『エブエブ(通称)』の
ダニエルズ両監督(ダニエル・クァン
&ダニエル・シャイナート)に向けては、
「30年以上経った今、
あの子役(僕)のことを覚えていてくれ
僕にチャンスをくれてありがとう」と、
自分を『エブエブ』に、起用してくれた二人の監督に感謝のことばを贈りました。
更に、『エブエブ』の全ての共演者や製作スタッフに向けて感謝を伝え、
最後に、自分をずっと信じ続けてくれた奥さんのエコーにありがとう、
愛している!と大声で言ってスピーチを締めくくりました。
51歳のキー・ホイ・クァンが、
30年ぶりに復帰を果たした、彼のスピーチは感動的でした。
会場は、彼の助演男優賞獲得を、
温かい拍手で祝いました。
コミカルかつ、
人情味あふれる夫ウェイモンド役で
マーシャルアートも披露した
キー・ホイ・クァン。
彼の演技が、『エブエブ』の大ヒットに大きく貢献したのは間違いありません。
キー・ホイ・クァン/子役時代~俳優活動~その後
【俳優活動】
キー・ホイ・クァンは、
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』と
『グーニーズ』で大ブレイクした子役です。
最初の役は、インディ・ジョーンズで、
ハリソンフォードの相棒役。
スティーブン・スピルバーグ監督に見出されました。
〈キー・ホイ・クァンの経歴〉
●1971年生まれ
ベトナムのサイゴンでベトナム系中国人として生まれる
(9人兄弟の7番目)
●1975年(サイゴン陥落)に香港経由で
アメリカをめざす。
●1979年アメリカへ移住。
●1980年代から子役として活動
●1984年『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』ショーティ役
●1985年『グーニーズ』データ役
●その後、ジョナサン・キーの名前で俳優としてアメリカ、台湾、日本など、
数本の映画に出演。
●大学では、監督を志し、映画学部に進学した。
キー・ホイ・クァン/ハリソンフォードとの関係は?
【ハリソン・フォードとの関係】
1984年のインディジョーンズでの共演から、
2人が38年ぶりに再会を果たし、
話題になっています。
(2023年9月10日)
1983年(12歳の時)に
「ハリソン・フォードの相棒の少年」を選ぶ
オーディションに合格した
キー・ホイ・クァン。
監督はスティーブン・スピルバーグ氏でした。
約40年「インディジョーンズ・シリーズ」でインディを演じ、
今回が最終回だと発表した
ハリソンフォード。
ディズニーイベントで同じ敷地内にいたふたりが再会したとき
ハリソンフォードがキー・ホイ・クァンを指さして言ったそうです。
「ショート・ラウンドかい?」
子役として共演したときの名前で呼び、
ふたりは肩を抱き合いました。
キー・ホイ・クァンがこの時の写真を公開し、コメントしました。
「大好きだよ、インディ」
これは、映画の中の最後の台詞です。
ああ、ハリソンフォード最後の発表会イベントで、
ふたりが再会するなんて!
なんて奇遇なんでしょう!!
キー・ホイ・クァン/インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説とは?
【インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説】
キー・ホイ・クァンが演じたのは、
考古学者:インディ・ジョーンズの相棒の少年(ショート・ラウンド=ショーティ)。
戦争孤児で、映画館で英語を覚え、ガイドとスリで生活していた中国人少年。
インディの財布をすって捕まったのが二人の出会い。
インディがショーティに常識を教え、面倒を見て、ふたりは素晴らしい相棒となったのです。
私は当時、学生だった夏休みに
映画『インディジョーンズ/魔宮の伝説』を
観ました。
インディ(ハリソン・フォード)に拾われた孤児を演じた
キー・ホイ・クァンをよく覚えています。
目がくるくるして、可愛らしい少年でした。
少年の名前は、「ショート・ラウンド」。
考古学者インディ博士の片腕でした。
すばしっこくて、頭が良くて、機転が利く、
絶体絶命のピンチを何度も救ったのが
ショート・ラウンドでした。
彼なしでは、
インディ・ジョーンズの面白さは語れません。
38年ぶりの再会は、胸が熱くなるニュースです。
キー・ホイ・クァン/多才、俳優の他にも才能が!
【多才:キー・ホイ・クァン】
キー・ホイ・クァンは、
映画製作スタッフとして、
マーシャルアートの指導や、
4か国語
(ベトナム語、広東語、北京語、英語)が話せるマルチリンガルの才能を活かし、
撮影現場での通訳として活躍してきました。
〈子役の後の活動〉
●子役のあと数本のアメリカと台湾映画などに出演した。
●大学で監督をめざそうと、映画学部に進学。
21世紀には、
映画製作の裏側(スタッフとして)で活躍。
●『X-MEN』
『拳神KENSHIN』2001年(香港映画)
『ザ・ワン』2001年などで
製作スタッフ(武術指導アシスタント)を務める。
●マルチリンガルで、
ベトナム語、広東語、北京語、英語が堪能。
撮影時の通訳でも活躍。
キー・ホイ・クァン/30年ぶりに俳優に復帰した理由
【30年ぶりに俳優へ復帰】
子役から、俳優の道へ。
ジョナサン・キーの名前で
数本の、アメリカ、台湾、日本映画に出演。
(成人後は、俳優の仕事が思うようにありませんでした。)
その後、
大学で映画学部に進学し、
映画製作のスタッフとなる。
マーシャルアートの指導や、
通訳としても活躍。
そんな彼が、30年ぶりに裏方から表の舞台へ帰って来た!
そのきっかけは、
2018年の映画、『Crasy Rich Asians』
(邦題:クレイジー・リッチ!)の成功
を観て感動したことでした。
この映画の成功に感化され、再び俳優業に戻って来たのです。
アジア系の俳優たちの活躍と、映画の成功に刺激され、
自分も、もう一度俳優を目指そうと思ったと話しています。
キー・ホイ・クァン/『クレイジー・リッチ!』どんな映画?
【映画『クレイジー・リッチ!』】
原題=Crasy Rich Asians
2018年公開
アメリカのロマンティック・コメディ映画
主要キャストにアジア系の俳優が起用され
ハリウッドに多様性をもたらすとして、
大いに称賛された映画。
私は先日、この映画を鑑賞しました。
中国系アメリカ人のレイチェルは大学で教授を務める秀才で、
恋人ニックの友人の結婚式出席にシンガポールへ同行します。
ニックの実家はシンガポールの大金持ちで、
母親はアメリカ人のレイチェルを受け入れません。
(ニックの母親をミシェル・ヨーが演じました。)
シンガポールでのニックの交友関係者は皆とても裕福で、
レイチェルとは価値観が違いました。
ただ、ニックは純粋にレイチェルを愛するのですが、、、。
シンガポールで成功したアジア系の人々の暮らしのすごいこと!
タイトル通り「クレイジー・リッチ」でした。
キャストはアジア系俳優ばかりで、
シンガポールの撮影場所がどこも美しく、
ラブ・ストーリーも面白かったです。
もし、パート2があるなら、
是非、キー・ホイ・クァンに出演しほしいなと、私は期待します。
キー・ホイ・クァン/ 家族は?
【キー・ホイ・クァンの家族】
奥さま、エコーさんの存在!
ゴールデングローブ賞/助演男優賞受賞の
スピーチで
「僕の人生で最も大事な人にお礼を言いたいです。
自分をずっと信じ続けてくれた、たった一人の人、
妻のエコー、心の底から愛しています。
ありがとう、ありがとう、ありがとう!」
と最後に伝えました。
会場には奥さまエコーさんがいらっしゃいました。
追記
※第95回アカデミー賞の発表がありました。
(2023年3月13日)
キー・ホイ・クァンは、見事、助演男優賞を受賞しました。
※映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
の記事も書いています。
よろしければ、こちらからお読みください。
以上、
(ここまでお付き合いいただき
ありがとうございました。)
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