映画『ムーランルージュ』のあらすじと感想をご紹介します。
ムーラン・ルージュ(Moulin Rouge)は1889年に開場したフランスのパリ、モンマルトルにあるナイトクラブです。
「ムーランルージュ」はフランス語で「赤い風車」という意味だそうです。
実際に劇場の屋根の上に赤い風車がありますよ。
パリのモンマルトルに出かけたら、ぜひ探してみてくださいね!
ミュージカル映画『ムーランルージュ』のあらすじと感想をお伝えします。
映画『ムーラン・ルージュ』 サティーンのモデルはロートレックの踊り子なの?
ニコール・キッドマン演じるサティーン(主人公)は、ムーランルージュの輝くダイヤモンドと呼ばれていました。
クリスチャンと一緒に舞台の台本を作るロートレックは実在の画家です。
ロートレックは、ムーランルージュの踊り子(ジャンヌ・アメリ)をモデルにポスターを何枚も描いています。
実在のジャンヌ・アメリは知性的で、超然とした優美さの持ち主でした。
この、ポスターの踊り子(ジャンヌ・アメリ)がサティーンのモデルになったと言われています。
あ、このポスター知ってる!
ワインボトルにありそうな、誰もが見たことのある素敵な踊り子の絵ですよ!
ムーランルージュ映画 あらすじ・エピソード
この映画のキャッチコピーを知っていますか?
「二人の愛、一つの運命」
「パリ、1899年、この街で、最も愛された一人の女、、、彼女の名はサティーン」
ムーラン・ルージュ映画:あらすじをカンタンに!
ときは1899年、舞台はパリ
作家志望のクリスチャンはボヘミアンな世界に憧れ、
パリ、モンマルトルの安宿に部屋を借りた。
「自由と愛についての物語」を書こうとしていたが、
自分には恋愛経験がないことに気が付く。
ある日、天井を破って上階の住人が落ちてきた。
クリスチャンが上階を見上げると、
ナイトクラブ、ムーランルージュの専属作家オードリーや、新進画家ロートレックたちが、
落ちたアルゼンチン人を心配してクリスチャンの部屋をのぞいていた。
彼らは、ムーランルージュの新しい舞台の内容を考えていたが、
明日までの舞台に合う音楽が決まらずにいた。
クリスチャンが何気なく歌った歌詞をロートレックが気に入り、
クリスチャンはオードリーの代理で舞台の台本を書くことになった。
恋愛経験のないクリスチャンは、アルゼンチン人のスーツを借りてムーランルージュへ行く。
そこでクリスチャンは、ムーランルージュの花形スター、サティーンに恋をした。
サティーンの夢は第二のサラ・ベルナールになること。
彼女は自分を女優にしてくれる資産家の公爵と間違えてクリスチャンを部屋に誘った。
彼の、(愛を語る詩の朗読)を聞いたサティーンは、貧乏作家だと知りつつもクリスチャンに恋をしてしまう。
クリスチャンとサティーンは(作家と女優の関係)だとごまかしながら愛し合った。
ある日、ムーランルージュのオーナー、シドラーと公爵に二人の関係を知られてしまう。
彼女を独占しようとする公爵は激怒した。
結核で死期が近いことを知ったサティーンは、クリスチャンと別れ、
最後の舞台を務めるのだが、、、。
ムーラン・ルージュ映画の解説!ミュージカルの現代版
映画「ムーランルージュ」はめまぐるしく移り変わる映像と、現代のヒット曲を上手に取り入れていておもしろいです。
これまでのミュージカルの常識とはちがう、新しい現代版ミュージカル映画なのです。
はじめに、クリスチャンとサティーンが出会い、惹かれ合うときの歌唱力が素晴らしい!
テンポが速くてなんか、従来のミュージカルと違う軽快さがあるなあ~
あれ、この曲はサウンド・オブ・ミュージックでは?
と聞き入っていると、ビートルズも!
エルトン・ジョンの「ユア・ソング」やマドンナの「ライク・ア・バージン」。
私の大好きな「愛と青春の旅立ち」のテーマソングまで、、、。
現代ヒット曲をふんだんに取り入れたコメディタッチのミュージカルが楽しくて新鮮です。
ラストの舞台は当時(1899年)のナイトクラブの写真や絵画を元に再現されたもの。
衣装も豪華絢爛で見ごたえがあります。
ムーランルージュ(映画)の感想
「人がこの世で知る 最高の幸せ それは誰かを愛し そして その人から愛されること」
このテーマで物語が始まりました。
このフレーズを聞くと、二人が恋に落ちたのは必然だったのかもしれないなと思いました。
ムーランルージュの花形スターとして颯爽と空中ブランコで登場し、ダイヤモンドがベストフレンドと歌っていたサティーンが貧乏作家に恋をするところがなんとも可愛いく感じました。
私はこのような現代的なミュージカルを初めて観ました。
バズ・ラーマン監督は、現代のヒット曲を上手に使った、現代版ミュージカルを上手に作ってくれたなあと思います。
豪華な衣装と舞台セット。
目まぐるしく切り替わる映像と音楽。
とにかくテンポがはやくて、コメディタッチで、軽快な歌と踊りが楽しかったです。
ユアン・マクレガーとニコール・キッドマンは二人とも声が良くて、歌が上手い!
正統派美人のニコール・キッドマンが妖艶で真剣にコメディを演じる、そのギャップがまた面白かったなあと思います。
はじめはただの美人だと思ったサティーンを次第に魅力的な女性だなあと感じるようになりました。
次に、画家ロートレックのポスターを見るときは、サティーンのモデルになった踊り子をまた違う角度から見られそうです。
ムーランルージュの花形スターは、ダイヤモンドではなく、美しい詩を詠む青年を愛しました。
「人がこの世で知る 最高の幸せ それは誰かを愛し そして その人から愛されること」
本当はそう思っていたんですね!
最後は少し悲しくなりました。
踊りきったサティーンが息絶える前に伝えた言葉は「私たちの物語を書いてね。」
クリスチャンは二人の愛の物語を書き始めます。。。
ムーランルージュ映画 概要・キャスト・受賞は?
映画『ムーランルージュ』の概要・キャストをお伝えします。
受賞についてもご紹介しますね!
ムーランルージュ映画 概要
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制作公開:2001年のオーストラリアとアメリカの合作映画
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ジャンル:ミュージカル・ラブストーリー・コメディー
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監督:バズ・ラーマン
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主演:ニコール・キッドマン、
ユアン・マクレガー
※バズ・ラーマン監督は、オーストラリア出身で、レオナルド・ディカプリオ主演の「ロミオ+ジュリエット」で注目されました。
また、「華麗なるギャッツビー」(ディカプリオ主演)も話題になりましたネ!
ムーランルージュ映画 キャストを紹介!
【キャスト】
- サティーン(ニコール・キッドマン)主演、花形スター
- クリスチャン(ユアン・マクレガー)主演、貧乏作家
- ロートレック(ジョン・レグイザモ)画家
- アルゼンチン人(ジャセック・コーマン)
- ハロルド・ジドラー(ジム・ブロードベント)店の支配人
- ウースター公爵(リチャード・ロクスバーグ)店のパトロン
ムーランルージュ映画 受賞は?
映画:ムーランルージュは、数多くの映画賞でノミネートされ、受賞しました。
【アカデミー賞】
•衣装デザイン賞、美術賞を受賞
•バズ・ラーマン(監督)他2名は作品賞にノミネート
•ニコールキッドマンは、主演女優賞にノミネート
•編集賞・撮影賞・ヘアメイク賞・歌曲賞にノミネート
【ゴールデングローブ賞】
•バズ・ラーマン他2名は、作品賞を受賞
•作曲賞を受賞
•ニコール・キッドマンは、主演女優賞を受賞
•バズ・ラーマンは、監督賞にノミネート
•ユアン・マクレガーは、主演男優賞にノミネート
•主題歌賞にノミネート
このように、アカデミー賞やゴールデングローブ賞をみると、
作品や演技のほかに、ミュージカルの撮影や編集のすばらしさ、曲のすばらしさが評価されたことが分かりますよね!
以上、
ここまでお付き合い下さり、ありがとうございました。
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