こちらでは、映画「バニラスカイ」がどうしてよく分からないのか?を5つの疑問点から考察して解説します。
「バニラスカイ」が途中で分からなくなる疑問点を、私の見解やネット上の声などをもとに考えてみました。
映画「バニラスカイ」をさらに楽しんでいただくために、この記事が参考になれば嬉しいです。
「バニラスカイ」の5つの疑問点の考察と解説!
映画「バニラスカイ」は、途中でわからなくなった!と多くの疑問が残る映画です。
こちらでは、バニラスカイの疑問点について、5つの視点から考察し解説していきます。
デヴィッドとソフィア、ジュリーとの関係や、デヴィッドの後を追う謎の男にも迫ってみますね!
疑問①:デヴィッドが刑務所で取り調べられているわけは?
「バニラスカイ」の1つ目の疑問点を考察します。
「バニラスカイ」の冒頭では、刑務所にいる仮面をかぶった青年が出てきますが、この青年は誰だろう?と疑問に思いながら映画を見ました。
この仮面をかぶった青年はデヴィッドです。
では、なぜデヴィッドは刑務所にいるのでしょうか?
デヴィッドは、夢の中でソフィアを殺し、刑務所に入り取り調べを受けています。
ソフィア殺人罪の容疑で精神科医マッケイブの鑑定分析を受けています。
さらにその刑務所も夢の中の出来事です。
精神科医マッケイブもデヴィッドが作り出した夢の中の人物です。
映画「バニラスカイ」のラスト、デヴィッドはマッケイブと語り合うことで、自分がLE社と契約してずっと夢をみていたことや、自分が既に死んでいたことを知りました。
疑問②:デヴィッドが振られたソフィアと幸せに暮らしているのはなぜ?
「バニラスカイ」の二つ目の疑問点は、デイヴィッドが振られたソフィアと一緒に暮らしていることです。
「バニラスカイ」では事故にあう前、デイヴィッドはソフィアに恋をします。
ですが、事故にあって醜くなったデイヴィッドには誰も関心を寄せませんでした。
デヴィッドがソフィアと幸せに暮らしているのは、デヴィッドの夢の中の出来事です。
デヴィッドの作り出す夢は大好きなソフィアと一緒に暮らすこと。
現実には、デヴィッドは酔いつぶれ、ブライアンとソフィアに道端に置いて行かれてから家で薬を飲み、そのまま死んだのです。
ですから、デヴィッドはそれ以来ソフィアには会っていません。
疑問③:死んだはずのジュリーが現れた理由は?
「バニラスカイ」の疑問点の3つ目は、ジュリーが死んでしまったのに時々現れることです。
デヴィッドは、薬を飲む前にLE社と契約していました。
LE社との契約内容は、デヴィッドが死んでも身体は冷凍状態で保存され、ずっと幸せな夢をみられるというものでした。
ところが、彼の潜在意識がバグをおこして幸せな夢は悪夢へ変わっていきました。
デヴィッドの作り出す幸せな夢は大好きなソフィアと一緒にいることです。
しかし、悪夢では大好きなソフィアにジュリーが乗り移ります。
ジュリーが現れた理由は、デヴィッドの中にジュリーへの罪悪感がいつもあったからだと考察します。
「あなたにとって幸せって何?」
そう尋ねてジュリーは死んでしまいました。
デヴィッドはジュリーのことがいつも引っかかっていたと思います。
事故の前、美貌の持ち主のデヴィッドには分からなかった人の心の痛みを感じるようになりました。
映画「バニラスカイ」のデヴィッドは、自分が醜くなって思い通りにならなくなったことで初めて人の心の痛み気づきました。
疑問④:デヴィッドを尾行する男とエリーとの関係性は?
「バニラスカイ」の4つ目にあげられる疑問点は、デヴィッドの意識の中に「エリー」という女性の名前が出てくることです。
デヴィッドはエリーが誰なのか思い出せません。
また、謎の男がデイヴィッドを尾行しますが、この男が敵なのか見方なのか?本当に実在するのかが気になります。
デイヴィッドの記憶の中の「エリー」は、女性の名前ではなく会社の名前です。
デヴィッドは、薬を飲む前にLE(エリー)社と生前に契約を交わしていました。
LE=ライフエクステンション社は、死んだ身体を冷凍保存し、肉体を延命するサービス事業を行う会社です。
死んでも遺体保存され、幸せな夢を見続けられる契約でしたが、夢がバグを起こして、悪夢に変わりました。
いつも尾行されているように感じたのは、その夢のバグを調査に来た、エリー社の男です。
ですから、エリー社の男は実在しますし、敵ではありません。
疑問⑤:デヴィッドはなぜ150年後に戻るのか?
「バニラスカイ」の最後の疑問は、なぜデヴィッドは予想がつかない150年後に戻ることを決めたのか?です。
デヴィッドは、試練を覚悟のうえで元の現実世界(150年後)に戻ることに決めました。
その理由は、デイヴィッドが自分の罪悪感や後悔に気付き、現実世界で人生をやり直すことに決めたからだと考察します。
デヴィッドを尾行していた男、エリー社の職員は説明しました。
「最近のデヴィッドの夢は、彼の潜在意識が影響し、それが悪さをして悪夢に変わってきている。」
したがって、デヴィッドはこのままずっと夢を見続けるか、夢から覚めて現実の世界に戻るかの選択をせまられました。
デヴィッドが死んだのは150年前。
エリー社に遺体保存されてから150年経っています。
映画「バニラスカイ」のラストシーン。
デヴィッドは、夢の続きをみるのではなく現実の世界へ戻ることに決めました。
デイヴィッドが戻る現実の世界150年後は、予想できない世界ですし、多くの試練が待ち受けていることでしょう。
それでも150年後に戻るのは、デヴィッドがジュリーへの罪悪感や後悔に気付き、いい加減だった過去の自分の生き方を反省して前進することに決めたからです。
「バニラスカイ」の考察についてまとめ
こちらでは、映画「バニラスカイ」がよくわからないを、5つの視点から考察し、解説しました。
「バニラスカイ」が分かり難いのは、デヴィッドが死んでいるのにずっと夢をみていたから。
では、デヴィッドの夢が始まったのはいつなのか?
それは、デヴィッドが酔っぱらってソフィアとブライアンに見捨てられ、道路で眠ってしまい、翌朝ソフィアが起こしてくれた時からです。
デヴィッドは、LE(エリー)社との生前契約により、自分が死んだ記憶を消され、冷凍保存されて夢を見続けることができました。
だから、デヴィッドは夢を見ている間をずっと現実だと思っていたのです。
「バニラスカイ」のストーリーが難かしかったので、5つの疑問点を考察し、解説しました。
この記事が映画「バニラスカイ」をさらに深く知るための参考になれば嬉しいです。
※「バニラスカイ」の最後の声についての記事も書いています。
よろしければ、下記からお読みください。
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