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おおかみこどもの雨と雪 あらすじ感想・お父さんお母さんはどうなったの?

アニメ

映画『おおかみこどもの雨と雪』

「おとぎ話みたいだと言われるかもしれません。そんな話、あるわけないって」

「おおかみおとこ」と恋をした花は、雪(娘)と雨(息子)の「おおかみこども」を生みました。

二人は人間とおおかみ、どちらを選択して生きていくのでしょうか?

花は母として二人に何を教えるのでしょうか?

『おおかみこどもの雨と雪』 あらすじと感想をお伝えします~

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おおかみこどもの雨と雪 概要・キャスト(声優)

【概要】

●2012年の日本アニメ映画

●ジャンル:アニメ

●監督:細田 守

●脚本:奥寺 佐渡子
細田 守

●「おかあさんの唄」
作詞 :細田守
作曲 :高木正勝
唄  :アン・サリー

●受賞
第36回日本アカデミー賞 最優秀アニメーション作品賞

【キャストと声優】

●花(はな)=声・宮崎あおい(母親)

●彼(おおかみおとこ)=声・大沢たかお(父親)

●雪(ゆき)=声・黒木華(少女期)、大野百花(幼年期)

●雨(あめ)=声・西井幸人(少年期)、加部亜門(幼年期)

●藤井草平=声・平岡拓真
(転校生、雪のクラスメート)

●韮崎(にらさき)のおじいちゃん
=声・菅原文太(近所の農家の老人)

●韮崎のおばさん=声・片岡富枝
(おじいちゃんの娘)

●韮崎のおじさん=声・小林隆
(おじいちゃんの娘婿)

●土肥(どい)=声・谷村美月
(近所の主婦、子育て中)

●堀田(ほりた)=声・麻生久美子
(近所の主婦、子育て中)

●田辺(たなべ)=声・染谷将太
(雪の小学校の担任の先生)

※細田守監督の『サマーウォーズ』の記事も書いています。
よろしければこちらからお読みください。

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おおかみこどもの雨と雪 あらすじ  (ネタバレ)

この作品のテーマは『親子』です。

娘の雪が、母親・花の半生を語ります~

おおかみこどもの雨と雪を育てた12年間を花はどのようにふり返るのでしょうか?

おおかみこどもの雨と雪 あらすじ①彼と出会う

【あらすじ①】

女子大生の花は奨学金で大学に通いながら、

クリーニング屋でアルバイトをして生活費を稼いでいました。

父親に育てられましたが、すでに亡くなり、今は孤独です。

花はいつも笑っていました、野に咲く花のように笑ってろよ、父親にそう教わったのです。

ある日、大学の講義で見かけた青年=彼を好きになり、付き合い始めます。

しばらくすると、彼は自分の秘密を話してくれました。

彼はニホンオオカミの末裔で人間とのハーフでした。

人間だが、時々オオカミに変身できるのです。

それを聞いても花は彼が好きでした。

彼は、親戚に育てられ、運転免許を取り、東京へ出てきて運送会社に勤めています。

花の大学にこっそり入り込んで勉強していたようです。

二人は一緒に暮らし始め、

花がはじめに生んだのは女の子で『雪』と名付けました。

おおかみが生まれるかもしれないので、病院へは行けなくて自宅出産しました。

翌年に男の子、『雨』が生まれました。

4人は幸せに暮らしていました。

「大人になるまで子供たちを見守ってあげようね」彼はそう言いました。

ところが、買い出しの食料品と財布を玄関に届けたまま、

彼は姿を消したのです。

産後の花に滋養のあるものを食べさせてあげたくて狩りに行き、オオカミの姿で死んでいました。

ゴミ収集車に乗せられた彼を見て、花は泣きました。

花は彼の運転免許証の遺影に誓います。

「この子たちを立派に育てます。」

おおかみこどもの雪はよく食べ、おおかみこどもの雨は夜中によく泣きました。

雪は怒るとおおかみになり、

二人とも、眠るときにはおおかみの顔になりました。

児童相談所が虐待をしているのではないか?と何度も訪ねてきました。

夜中には近所からうるさいと苦情が来たり、

大家さんにペット?は禁止だから出て行って欲しいと言われます。

花は、都会ではなく自然の中で子育てをすることに決めました。

雪と雨がこの先、人間として生きていくのか、

おおかみとして生きていくのか、彼らが自分で選択できるように、、、。

おおかみこどもの雨と雪 あらすじ②田舎暮らし

【あらすじ②】

田舎の古民家は荒れ放題ですが、電気も水道も通っています。

街まで出るのは不便ですが、環境はいいし、目の前に畑があります。

雪は、ヘビやカエルを捕って大喜びですが、雨は自然に馴染めず都会へ帰りたがりました。

ここでは、家の中をおおかみになって走り回っても平気です。

でも、興奮したり、猫を見かけると、大きな耳としっぽが出てすぐにオオカミになるので、

花は子供たちに教えました。

「他の人の前ではおおかみになってはいけない。」

「山で動物に出会ったら、偉そうにしないこと。」

雪がどうして?と聞くと、

「お父さんが悲しむから」と花は答えます。

困ったことに、彼の残してくれた貯金がだんだん少なくなります。

花は畑で野菜を育てることにしましたが、すぐに枯れてしまい、上手く育ちません。

それを見かねて韮崎(にらさき)のおじいちゃんが、

畑の耕し方から、種芋の植え方、水のやり方を教えてくれました。

韮崎の娘さん夫婦や、近所の農家のご主人たちも心配してくれ、何かと助けてくれました。

だんだん、子育て中のママとも仲良くなり、

保育園や学校の情報ももらえました。

収穫したお芋を近所に分けると、その年はイノシシが食い散らかし、

花の家だけが収穫できたことが分かりました。

オオカミの匂いをイノシシは分かっていて、寄り付かなかったのでしょうか?

花は密かにそう考えました。

「人を避けてここに引っ越したのに、里の皆さんにお世話になってるのよ、

何とかここでやっていけそうです」

花は彼の遺影に報告しました。

おおかみこどもの雨と雪 あらすじ③人間か、おおかみか?

【あらすじ③】

ある朝、目覚めると外は雪が降り、あたり一面が真っ白なきれいな世界でした。

花と雪と雨は積もった雪の中で遊びとても楽しそうです。

なんと、雨が川に下りて鳥を捕まえました。

初めての狩りでは?

ところが、その瞬間、雨は川に流されてしまったのです。

雪が必死で川底から救いあげ、助かった雨は、その時から野生の勘をつかみました。

しかし、花はこの時ほど怖い思いをしたことはなかったと、後に雪に話しました。

雪が小学校に入学します。

「お土産3っつ、たこ3っつ、」

これはおおかみにならないおまじないです。

雪はバスで友達と楽しく小学校に通い、女の子らしく振る舞うことに決めました。

花がミシンで縫ってくれた青いワンピースを着るとぐっと女の子に近づきました。

翌年、雨も入学しましたが、雪のように学校に馴染めませんでした。

花がふるさと自然博物館で自然観察のアルバイトをはじめたので、

雨は学校を休んでよくここに遊びに来ました。

おりの中にいるオオカミにも会いました。

ある日、転校生の草平くんに獣の臭いがすると言われ、

傷ついた雪は彼を避けます。

草平君がしつこく話しかけてくるので、雪はとっさにおおかみになってしまい、彼の耳を傷つけてしまいました。

その時から学校を休むようになった雪に、

草平くんは毎日お便りのプリントや、給食を届けてくれました。

「おおかみは嫌い?」
「おおかみは嫌いじゃないよ」

尋ねた花に草平くんは答えました。

そして翌朝、一緒に学校へ行こうと雪を迎えに来てくれました。

一方、雨は学校へ行かなくなり、『山の先生』に会いに行くようになりました。

花も山の先生(きつね)を紹介してもらいました。

雨はその先生から、沢の見つけ方や、天気の変化の読み方、

故郷の自然の守り方、山で生きていく方法を学んでいるのです。

そして、先生はこの山の生き物たちを守っていました。

ある晩、花がお風呂の用意をしていると、子供たちが口論を始めました。

雪は、自分たちは人間だと言い、雨は、おおかみだと言います。

そのことでどちらも譲らず、とうとう二人はおおかみの姿になって激しく戦いました。

花は彼の遺影に話しかけます。

「子供たちが自分の道を歩み始めました。」

おおかみこどもの雨と雪 あらすじと結末(ネタバレ) お父さん、お母さんはどうなったの?

【あらすじと結末】

その年は雨が続いて、山の自然が壊され、動物たちの生態に影響を与えました。

雨は花に自分の決意を伝えます。

「先生が足をけがしてもうすぐ死ぬ。

僕が先生の後を継いで、山を守っていこうと思う。

それを聞いて、花が止めます。

「あなたはまだ10歳でしょ?」

台風の影響で午後からの授業は中止になり、

家族が体育館へ迎えに来ています。

その頃、花は山へ雨を探しに行き、足を滑らせ滑落してしまいました。

親が迎えに来ない草平くんと雪はお互いの話しをしました。

雪は、自分が(おおかみこども)だと話すと、

彼は知っていたけど誰にも言わなかったし、これからも言わないと約束してくれました。

山から落ちた花は夢の中の草原で彼に会っていました。

彼が花にお礼を言います。

「今まで子供たちをきちんと育ててくれてありがとう。

雨は大丈夫、もう大人だよ、自分の世界を見つけたんだよ」

花を見つけて安全な場所へ運んでくれたのは雨でした。

雨は山へ行く、、、おおかみになって。

滝を登っていった雨の雄叫びを聞いたとき、花はようやく安心しました。

「しっかり生きてね!」

次の春から中学生になる雪は寮に入りました。

花は今もあの山の家で静かに暮らしています。

時々、雨の雄叫びが山から聞こえてくると、

花は彼の遺影に微笑みます。

雪と雨と3人で暮らした12年の月日はまるでおとぎ話のようだったと振り返り、

花は笑顔になりました。

 

(おしまい)

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おおかみこどもの雨と雪 感想 お父さんとお母さん(彼と花)

【感想】

花の笑顔がこの物語を支えたんだなあと感じました。

花が出会った彼はおおかみと人間から生まれた人でした。

彼と花はよく似てたんじゃないでしょうか?

そう、価値観、考え方、多くを望まず小さな幸せをかみしめる。

だからいつも花は笑っていた、父親が花と名付けてくれたから。

早くに彼(子供たちのお父さん)が不慮の事故で亡くなってしまい、花は途方に暮れたことでしょう。

しかし、雪と雨を育てていくため、笑います。

花が、田舎暮らしを選択したのは正解でしたね~

二人の子供がこの先人間として生きていくのか、

おおかみとして生きていくのかを

自分で選択できるように、、、

また、人を避けて移り住んだ田舎でしたが、

近所の皆さんの親切に助けられ、

地域に溶け込んでいく様子は、

見ていて胸が熱くなりました。

はじめは、雪のほうが活発で、おおかみとして生きていくのかと思いましたが、

学校へ通い、友達と交流する中で人間としての生活に惹かれていきます。

きっと花のようにしっかりした女性になるでしょう。

あんなに自然に馴染めず、怖がっていた雨が

山を守っていくのは自分しかいないという使命感から

おおかみとして生きていく選択をしました。

10歳はおおかみとしてはもう十分大人。

見送る花はまだ10歳でしょ?と心配しましたが、

夢の中に出てきた彼(お父さん)の言葉に救われたんですね。

「今まで、子供たちを育ててくれてありがとう。

雨はもう大人だよ、自分の世界を見つけたんだよ」

立ち去る雨の姿は出会った頃の彼
(お父さん)にそっくりでしたね!

山に入り、滝を昇った雨があげた雄叫びを聞いてそれを逞しいと思った花。

雨と雪、二人が選んだ人生を誇らしく思い、花(お母さん)の子育ては終わりました。

花は今でも3人で暮らしたあの山の家で静かに暮らしています。

彼(お父さん)と一緒に、時々聞こえてくる、雨の雄叫びに微笑みながら。

彼の遺影に大好物だった焼き鳥がお供えされると、私も嬉しくなるのです。

 

ここまでお付き合い下さり、ありがとうございました。

※『おおかみこどもの雨と雪』の「その後」の記事も書いています。
よろしければこちらからお読みください。

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