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シェルブールの雨傘 のラストシーンを考察!ギイとジュヌヴィエーヴの本心は?

ラブストーリー

こちらでは、映画「シェルブールの雨傘」のラストシーンを考察しています。

ジュヌヴィエーヴ:「いま、幸せ?」

ギイ:「とても幸せだよ」

ふたりの真意はどこにあるのか、ラストシーンの解釈をしていきますね。

この記事が、映画『シェルブールの雨傘』をより楽しむためのお役に立てれば嬉しいです。

 

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『シェルブールの雨傘』ラストシーンを考察!ジュヌヴィエーヴはひどい女性なの?

初めてこの映画をみた時はジュヌヴィエーヴのことを「ひどい!」と思いました。

しかし、ギーを待たなかったジュヌヴィエーヴはそんなにひどい女性なのでしょうか?

最後の再会そして、せつない雪の中の別れのラストシーン。

ラストシーンの解釈と二人の本心を考察します。

ギイもジュヌヴィエーヴもお互いのことを忘れていない…

ラストシーンは二人の再会と別れ。

ギイはジュヌヴィエーヴに幸せなの?と聞かれ、幸せだよと答えました。

ギイは、幸せですが、ジュヌヴィエーヴのことが今でも好きなのです。

ジュヌヴィエーヴとギイはもう17歳と20歳ではありませんから、、、自分をおさえたのです。

帰還直後はジュヌヴィエーヴの結婚を知って生活が荒れましたが、マドレーヌが支えてくれ、彼女の優しさを一番よく知っていたギイはマドレーヌに求婚しました。

「ジュヌヴィエーヴは忘れたの?」とマドレーヌに聞かれますが、「君と幸福になりたい」と答えました。

ギイは心からそう願ったのだと思います。

夢だったガソリンスタンドを開き、愛する妻と息子と暮らす自分は幸せだと思っていました。

しかし、ギイはジュヌヴィエーヴのことを忘れていません。

ジュヌヴィエーヴもギイのことを今でも好きなのです。

ジュヌヴィエーヴはひどい女性ではない

初めてこの映画をみた時はジュヌヴィエーヴのことを「ひどい!」と思いました。

でも、ギーを待たないでカサール氏と結婚したジュヌヴィエーヴはそんなにひどい女性なのでしょうか?

戦争があったから、ふたりはすれ違い、別の選択をしました。

ジュヌヴィエーヴがギイを待てなかったのは、しかたがなかったのです。

自分のことしか考えられなかったときとは立場が違います。

あんなにもお互いを想っていた頃はもう昔のこと。

ジュヌヴィエーヴは17歳で妊娠し、手紙が届かないギイを待って子供を育てていく現実に絶望しました。

子供をふたりの子として一緒に育てようと言ってくれたカサール氏は立派な紳士でした。

自分を愛してくれ、経済的に安定感のある男性。

ジュヌヴィエーヴの選択は現実的なことで、彼女が悪いとは思いません。

ギイは戦地に送られ、必死で二年間を過ごしました。

そして脚に大きなけがを負って帰還しました。

必死に戦地を生き抜いて帰ってきたのはジュヌヴィエーヴに会いたかったから。

映画を観ている私は、ジュヌヴィエーヴにはギーを待っていて欲しかった。

ジュヌヴィエーヴはお腹の子を抱えて帰ってこないかもしれないギーを待てなかった。

でも、ギーを待たなかったジュヌヴィエーヴはひどいのでしょうか?

17歳のジュヌヴィエーヴが不安になるのは当然でしょう。

ふたりの本心は…お互いをまだ想っているが封印して別れを選んだ

お互い、未練を残しながら、心の底に隠しています。

なぜなら、二人は自分の子供に二人で約束した名前を付けています。

でも、ふたりは自分の選択は仕方がなかったと思っています。

あんなに激しく恋をした気持ちを封印しています。

ふたりだけしか知らない子供の名前、

子供が出来たら「フランソワズ」と名付けようと話していました。

ジュヌヴィエーヴとギイの娘は「フランソワズ」。

ギイとマドレーヌの息子は「フランソワ」。

マドレーヌには言えないけれど、ギイもまたあの約束を守ったのです。

ギイもジュヌヴィエーヴも今、幸せです。

しかし、フランソワーズをそっと見つめるギイの眼差しは辛そうでした。

そして、

もう帰った方がいいと言われたジュヌヴィエーヴの表情は少し寂しそうでした。

出来ることならあの頃に戻ってやり直したい、お互いまだ思いを残しながら、そう思うことを避けている。

ふたりはもう子供ではないのだから。

もう、あの頃には戻れません。

別々の人生を歩くことを決めて、それぞれの場所で幸せになろうとしているのです。

『シェルブールの雨傘』ラストシーンの解釈と私の感想

【感想】

ラストシーンの解釈は、ふたりはお互いを想い合いながらも気持ちを封印して別れたのだと感じました。

映画『シェルブールの雨傘』ラストシーンの再会と別れは雪の中。

二人はまだお互いを想い合っているのに気持ちを伝えないで別れました。

それが、お互いと子供たちの幸せだと大人の判断をしました。

 

フランス北西部のシェルブールの街並みや洋服・小物の色使いが美しく、観ていてうっとり。

映画『シェルブールの雨傘』は1964年に公開され、主演カトリーヌ・ドヌーブの出世作となりました。

ずっと前に観た時は、思いが叶わないふたりの最後の別れの場面で号泣しました。

ジュヌヴィエーヴはどうしてギイを待っていなかったのだろう?

ひどい!ギイが可哀そうだと思いました。

でも、今回はああ、誰も悪くないんだな。

ふたりは大人の対応をして別れたんだな、、、としんみり見守りました。

寛大に迎えてくれたカサール氏からの求婚は17歳で身ごもり、不安だったジュヌヴィエーヴの心の支えになったことでしょう。

そして、ギイが心優しいマドレーヌと結婚できて良かったなと思えました。

マドレーヌはギイのおば様を献身にお世話した女性、本当に思いやりのある女性です。

最後はバッドエンドではなく、ハッピーエンドだったのです、、、。

ただ、雪のガソリンスタンドの別れのシーン、私はやっぱり寂しかった。

ふたりはお互いにまだ思いを残しながら気持ちを封印して今度こそ本当に別れたのだと思いました。

大人になると、感情だけでは突っ走れなくなるのですね。。。

最後の音楽(ミシェル・ルグラン)が頭から離れません。

しんみり…

(感想おわり)

 

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『シェルブールの雨傘』あらすじ

こちらでは、映画『シェルブールの雨傘』のあらすじをまとめますね!

あらすじ①17歳のジュヌヴィエーヴと20歳のギイ

1957年11月

フランス北西部の町シェルブール。

ジュヌヴィエーヴは17歳で傘屋を営む母親とふたり暮らしでした。

恋人ギイ20歳は自動車工場で働く整備士です。

ある日、ギイに懲役の召集令状が届き、ふたりは二年間離れることになります。

17歳と20歳、幼いふたりは強く愛し合い結婚を約束したが、子供を妊娠して待つジュヌヴィエーヴにとって二年間は長かったのです。

命の危険を伴う戦場のギイからの連絡は途絶えていきます。

ジュヌヴィエーヴの母親は店にかかる税金が支払えず、自身の持つ宝石を売りに行きました。

その時、宝石商のカサール氏が美しい娘・ジュヌヴィエーヴを見染めました。

あらすじ②ジュヌヴィエーヴの不安とギイの帰還

1958年1月

ギイから便りがなく不安になるジュヌヴィエーヴにカサール氏が母親を通して結婚を申し込みました。

カサール氏はお腹の子供を二人の子として育てようと言ってくれます。

ジュヌヴィエーヴはカサール氏と結婚式を挙げました。

1959年3月

ギイが兵役から帰還しました。

戦闘中のけがで脚を引きずっています。

ギイはジュヌヴィエーヴの結婚を知り、しばらく荒れた生活を送り、仕事も失職してしまいます。

お酒と娼婦に溺れ、叔母が亡くなったことを翌朝マドレーヌから聞かされました。

ギイは、立ち去ると言うマドレーヌを引き留め、力になって欲しいと頼みます。

そして、立ち直ったギイは叔母の遺産で念願のガソリンスタンドを開き、幼なじみのマドレーヌと結婚しました。

あらすじ③ラストシーンは再会と別れ

1963年12月

クリスマスのガソリンスタンド、外は雪。

マドレーヌは息子(ギイとマドレーヌの子供)を連れて買い物に出ました。

そこへ、一台の黒い高級車ガソリンスタンドに入ってきます。

運転するのはジュヌヴィエーヴで、幼い女の子(ギイとジュヌヴィエーヴの子供)が乗っていました。

ジュヌヴィエーヴとギイは事務所で短い時間ふたりで話をします。

「温かいわね、ツリーを飾ったのは誰?」

「息子の為に妻がクリスマスツリーを飾ったんだ」

ギイの息子の名前はフランソワ!

車の中にいる女の子の名前はフランソワーズ!

「あなたによく似てるわ、会う?」と聞かれたが、ギーは首をふって断りました。

「もう、行った方がいいよ。」

「そうね。」

「いま。幸せ?」とジュヌヴィエーヴが尋ねます。

「とても、幸せだよ」とギイは答えました。

でも、子供の名前は、フランソワとフランソワーズなのです。

付き合っていた頃、二人に子供が出来たら付けようと約束した名前でした。

本当はまだお互いを想い合っているのです。

ギイはジュヌヴィエーヴを見送り、何事もなかったように妻と息子の帰りを迎えました。

 

※映画『シェルブールの雨傘』と同じくラストの別れと音楽が気になる
『ひまわり』の記事も書いています。
よろしければ、こちらからお読みください。

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『シェルブールの雨傘』概要とキャスト

【概要】

●公開:1964年
●製作:フランスと西ドイツの映画
●ジャンル:ミュージカル映画
●監督:ジャック・ドウミ
●音楽:ミシェル・ルグラン
●主人公:カトリーヌ・ドヌーブ
ニーノ・カステルヌーヴォ

【キャスト】

●ジュヌヴィエーヴ=カトリーヌ・ドヌーブ
●ギイ=ニーノ・カステルヌーヴォ
●カサール氏=マルク・ミシェル
●マドレーヌ=エレン・ファルナー
●エムリ夫人=ジュヌビエーヌの母親
アンヌ・ヴェルノン
●エリーズ叔母=ミレーユ・ペレ―

この記事が、映画『シェルブールの雨傘』をもっと深く知るための参考になれば嬉しいです。

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