映画『フリーガイ』はじめは何かよく分からなかった。
それもそのはず、物語はゲームの中の世界だったから。
しかも主人公はモブキャラ(ゲームの中では脇役)なんです!
でも、モブキャラだって恋をするし、頭が切れるんですよ。
『フリーガイ』映画のあらすじと感想をお伝えします。
映画フリーガイのあらすじと結末! ゲームの中の世界がおもしろい?
「モブキャラ」をご存じですか?
私は、今回この映画を観て初めて知りました。
フリーガイ 映画 あらすじ/ ゲームの中の世界がおもしろい? モブキャラ:ガイが理想の女性に出会って変化した!!
ここは、VR「フリー・シティー」
ルールは無用、悪事は働き放題。
ゲーマーたちが「ヒーロー=サングラス族」を操作する。
ガイは毎日、規則正しい生活を送る「背景=モブキャラ」だが、
自分がゲームの中にいることに気が付いていない。
ガイは、銀行員。
毎朝起きると、金魚に挨拶し、
ブルーの襟とボタンがあるシャツを着て家を出る。
いつものコーヒーを注文して、同じ警官に挨拶して出勤。
サングラスをかけて銃を持った強盗が来ると、床に伏せて
親友の警備員・バディと無駄話をしてやり過ごす。
いつも同じことの繰り返しだが、
このフリーシティーで満ち足りた生活を送っていた。
ある日、ガイの前に現れた理想の女性、
サングラス族の「モロトフガール」に一目ぼれした時からガイの人生が変わる。
彼女に追いつきたくて、強盗のサングラスを奪うと、今まで見えなかった世界が見えてきた。
サングラス族はVRゲーム「フリーシティー」のプレイヤーたちで、
自分はその世界に設定された「モブキャラクター」だった。
この世界の二次元では、サングラスをかけたヒーローたちが無秩序に戦っていた。
ガイは、モロトフガールと対等になりたくて、
同じことを繰り返していた日常を変え、自分のレベルを上げていく。
フリーガイ映画のあらすじ➀ モロトフガールに命を吹き込んだゲーム開発者
大手ゲーム会社「スミナ・スタジオ」のプログラマー、
キーズとマウサーは予想外の動きをするガイをゲームから追い出そうとする。
一方、キーズと一緒にゲームのプログラムを開発したミリーは、
スミナ・スタジオの社長アントワンが
自分たちのゲームプログラムを盗用したと訴訟を起こしたていた。
ミリーは自分のアバター、モロトフガールをゲームの中に送り込み、
証拠の映像(ミッション56)のソフトを探させていた。
モロトフガールが証拠のソフトを探しに隠れ家へ侵入したとき、尾行してきたガイが現れた。
彼女を手伝いたいというガイに(モブキャラ1)から、(100)までレベルをあげたら考えましょう、と伝える。
翌日からガイは、すごーくイイ人キャラとしてレベルをどんどん上げていった。
キーズは元共同開発者のミリーに頼まれ、
モロトフガールが証拠のソフトを求めて隠れ家へ入る手助けをした。
警備員に気が付かれたモロトフガールは、その危機をガイに救われた。
自分のレベルをあげ、武器やバイクを格納したガイの倉庫を見てモロトフガールは驚く。
ガイはモロトフガールを海岸へデートに誘い、アイスクリームをご馳走した。
彼女が、バブルガムアイスクリームを好きなことを知っていた。
彼女が、ブランコが好きなことを知っていた。
モロトフガールはガイに惹かれていく。
See you soon…
My name is Milly,
モロトフガールの名前はミリーだった。
フリーガイ映画のあらすじ② ゲーム開発者もおどろくモブキャラの成長!!
ガイの正体を把握したキーズはミリーを訪ね、
二人で開発したゲームコード(ライフ・イット・セルフ)を社長のアントワンが盗用し「フリーシティー」を作ったと伝えた。
さらに伝えたことは、
ガイは、ゲーム「フリーシティー」の中で人口AIとして成長していること、
彼のプログラムにはない言動に刺激され、他のモブキャラも進化していること、
2日後「フリーシティー2」が発売されると、ガイの存在はなくなり、盗用の証拠がなくなること。
それを知ったミリーはガイが生きる世界「フリーシティー」を守りたいと思った。
ミリーがモロトフガールとしてゲームの中に入り、ガイにゲームの中の事実を伝えた。
ガイはゲームの中だけに存在するモブキャラであることを。
自分が現実の世界にはいないことにショックを受けたガイは、親友のバディにこの事実を相談した。
バディは、自分が現実の世界にいなくてもかまわない。
今、親友の相談に乗っていることが自分の現実だよと言ってくれた。
ガイは隠れ家に行き、ミリーが探しているソフトを手に入れた。
実況中継中のゲーマーたちは、すっかりガイのファンになり、
今まではモブキャラのことを考えたことがなかったけど、
モブキャラの大切さを意識するようになったという。
ゲーマーたちに大人気のガイが出演しないので、
「フリーシティー2」のゲームの予約はかんばしくなかった。
怒ったアントワンがゲームからガイを排除しようと、マウサーにゲームの再起動を命じた。
すると、再起動されたガイは元のモブキャラに戻ってしまった。
モロトフガールが会いに行っても、彼女を覚えていなかったが、
モロトフガール=ミリーのキスで、ガイは彼女を思い出した!
ガイとモロトフガールは、モブキャラを全員を海岸に集め、
「人生の脇役から自分たちが主役になって生きよう!」と提案。
モブキャラたちは円陣を組み、ガイに賛成し、デジタルストライキをはじめた。
銀行強盗はモブキャラがいないのでいつもの盗みが出来ない、、、
フリーシティーはモブキャラが居ないので、がらがら状態になったのだ。
フリーガイ映画のあらすじと結末 ライフ・イットセルフの世界に込めたラブレター
海岸の向こうの(ライフ・イット・セルフ)に行こう!海を渡って。
キーズが橋を掛けてくれたが、アントワンが阻止しようとキン肉マン、ジュードを送り込む。
苦戦したが、ガイはなんとか橋を走り続けた。
ガイが橋を渡りきる直前にアントワンがサーバーを壊した。
ゲームの世界が消えた、ガイは橋を渡れたのか?
ガイは向こう島へ着地!
そこは、キーズが作った、自然豊かな世界だった。
自由で平和な生活を送れるゲーム(ライフ・イット・セルフ)の世界だった。
それを見て、海の向こうから、全てのモブキャラと敵のジュードまでが大喜びしていた。
「フリーシティー」のソフトの最期のかけらを手に入れたミリーと
キーズとマウサーの3人は新しいゲーム「フリーライフ」を制作して配信した。
ガイと仲間のモブキャラ全員が、自然豊かな(ライフ・イット・セルフ)で平和に暮らしている。
「フリーライフ」は観察型ゲームとして大人気となった。
現実の世界のミリーは、
ガイからモロトフガール(ミリー)へ伝えた愛の言葉は
キーズが自分(ミリー)へ送ったものだったと気が付いた。
つまり、「フリーシティー」の(ライフ・イット・セルフ)は、
キーズからミリーへのラブレターだったのだ。
バブルガムアイスクリームとブランコが大好き。
マライアキャリーの古い歌を口ずさむ、、、
理想の女性とはミリーのこと。
モロトフガール=ミリーは現実に戻ってしまったが、
ガイは「フリーライフ」の世界で親友のバディに再会して抱き合った。
これからも一緒に自由に生きよう!!
映画フリーガイの概要とキャスト
【概要】
●2021年公開のアメリカ映画
●監督:ショーン・レビィ
●ジャンル:アクションアドベンチャー・コメディー
●主演:
ガイ(ライアン・レイノルズ)
●その他の出演:
ミリー/モロトフガール(ジョディ・カマ―)
キーズ( ジョー・キーリー)
バディー(リル・レル・ハウリー)
アントワン(タイカ・ワイティティ)
マウサー(ウトカルシュ・アンブドゥカル)
※ショーン・レビィ監督は「ナイト・ミュージアム」でも話題になりましたネ。
主演のライアン・レイノルズは、アメリカのスーパーヒーロー映画、「テッドプールシリーズ」の主人公です!
フリーガイ映画の感想!
今まで、ゲームの中の世界について深く考えたことがありませんでした。
ヒーローが戦う背景には大勢のモブキャラクターがいて、
丁寧に日常を暮らしていること。
この映画が先ず、そこに注目したことがおもしろかったなあと思います。
次に、ゲーム開発者がプログラミングした以外の動きをガイが始めるという、
この発想も面白かったです。
更に、そのガイに刺激されて他のモブキャラたちも成長し始めたこと、
これは、諦めていた自分の人生の軸を自分で持ち始めたということです。
私もがんばれるのでは?とエールを送られたような気がしました。
本来は進化しないはずのガイがどうして自分で行動し進化し始めたのか?
プログラミングしたキーズが、理想の女性が現れた時にだけ起こる、とこっそりガイに与えたコード。
こういうことって、現実にありますよね?
何かのきっかけで自分の中にやる気が起きると、
今まで出来なかったことができたり、もっと前に進めるようになったりします。
ガイが誰にもできるよと勇気を与えてくれる行動でした。
その理想の女性とは、一緒にゲームを開発し隣にいたミリーをイメージしたものでした。
ミリーのアバターがゲームの中のガイに出会ったから。
伝えられない片思いをこっそりガイに託すキーズに好感が持てました。
ガイが落ち込んでバディを訪ねた時、
モブキャラでも、ゲームの中にしかいなくても、君の役に立てている現実が嬉しいと言います。
この場面でも友情のありがたさが私に伝わりました。
今までモブキャラの存在を全く気にしていなかったゲーマーたちが、
ゲームの中のモブキャラの存在を意識し始めたことがとても嬉しかったです。
ゲーマーたちが、ガイやその他のモブキャラを応援し始めたときは
一体感があり盛り上がりました。
楽しかったです。
ゲームを楽しませてくれていたのは目立たないけど、毎日、同じ暮らしをコツコツと丁寧に生きる人々がいたから。
現実の私たちの世界と同じです。
縁の下の力持ちの人々にも感謝をすることの大切さ、いつも忘れています。
最後にミリーがキーズからのラブレターを受け取りました。
ゲームの中のガイからモロトフガールを通して。。。
アクションであり、冒険であり、ちょっぴりコメディでもあった物語。
最後はラブストーリーでもあったのだなあと微笑ましく感じたのでした。
「フリーシティー」のゲームのように争わなくても
「フリーライフ」のように平和な観察型のゲームが大人気となったラストは
ゲームの中の世界って面白いなあ~と興味をかきたてられました。
以上、
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
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