映画『ファイトクラブ』タイラーは誰?
タイラーはどこにいるの?
ボクと正反対のタイラーは、ボクの理想のタイプの人物像だった。
二人でつくった『ファイトクラブ』のお陰でボクは充実した生活を送り始めるのだったが、、、。
映画『ファイトクラブ』最後に謎が解けました。
『ファイトクラブ』映画のあらすじと感想をお伝えします!
映画『ファイトクラブ』の概要とキャスト
主人公は誰もが知るあの二人!
ファイト・クラブ(映画)の概要
【概要】
●制作と公開:1999年のアメリカ映画
●ジャンル:サスペンス
●監督:デヴィッド・フィンチャー
●主人公:
エドワード・ノートン
ブラッド・ピット
ファイト・クラブ(映画)のキャスト
【キャスト】
●ナレーター(エドワード・ノートン)
●ボク(エドワード・ノートン)
●タイラー・ダ―デン(ブラッド・ピット)
●マーラ・シンガー(ヘレナ・ボナム・カーター)
※主役の二人はその後も大活躍しています。
エドワード・ノートンは1996年『真実の行方』でデビュー、
アカデミー助演男優賞にノミネート。
演技が高く評価され本作への起用となりました。
ブラッドピットは1995年、デヴィッド・フィンチャー監督と『セブン』に続き、
二度目のタッグを組みました。
映画『ファイト・クラブ』のあらすじとタイラーの正体!
「ファイトクラブ」のあらすじを最後まで紹介します。
ファイトクラブ(映画)あらすじ①マーラと出会う
大企業につとめ、車のリコール調査のため、アメリカ国内を飛び回るボク。
高級マンションを購入し、
北欧家具で住居を整え、
ブランド物の下着や衣類を身につけていた。
ボクは満たされていたはずなのに不眠症に陥った。
病気の人たちが集まる互助会に参加し、
他人の苦しみを聞いた。
ボクは泣けた。
そして、ぐっすり眠れるようになった。
しかし、その平和をじゃまされる。
病気でもないのに現れて、コーヒーを飲んで帰る女。
マーラ・シンガー。
顔を合わせたくないので、出入りする会を別々に分けた。
ファイトクラブ(映画)あらすじ②タイラーと出会う
病気の会のおかげで眠れるようになったが、相変わらず忙しい。
飛行機に乗ってあちこちを訪れる。
余裕がない。
ある日、飛行機の隣に座っていたタイラー。
石鹸の製造と販売をしている彼は僕と同じアタッシュケースを持っていた。
ボクとは真逆なタイラーをボクは気に入った。
出張から帰ると、ボクのマンションの部屋が爆発していた。
眠る部屋がない。
公衆電話からタイラーの名刺に電話する。
バーでお酒をおごってもらう。
高級マンションも、揃えたこだわりの家具も全て無くして落ち込むボク。
「持ち物は自分を束縛するだけだ、忘れろ」とタイラーは言う。
自分のところへ泊ってもいいというが、
代わりに一発殴ってくれと言った。
殴り合いになったが、二人は爽快感を覚えた。
タイラーの家は取り壊し前の廃墟で、ベッドも汚かったが
ボクはよく眠った。
ボクとタイラーは共同生活を始めた。
ファイトクラブ(映画)あらすじ③ファイトクラブ
タイラーは、ボクにはないユーモアがあり、危険な男でもあった。
二人は毎週土曜日になると殴り合い(ファイト)した。
あざが出来ても気ににせず会社に行った。
土曜のファイトが楽しみになった。
見物人が増え、ファイトの場が地下室へ移った。
この会は「ファイトクラブ」と名づけられた。
ボクとタイラーの生活はファイトクラブを中心に回り始めた。
ある日、マーラから電話がありガッカリしたボク。
マーラは苦手だ。
翌日、マーラはタイラーの部屋から出てきた。
タイラーはマーラが気に入ったらしい。
マーラを見てうんざりするボク。
刑事から電話があり、
ボクの部屋は故意に爆発させられたと知る。
自家製爆弾を作る知り合いはないかと聞かれるが、
思い当たらない。
ボクとタイラーは脂肪吸引で出たゴミの脂肪を原料に石鹸を作った。
石鹸はデパートで高く売れた。
ファイトクラブ(映画)あらすじ④タイラーの正体
ファイトクラブの会員は増加し、タイラーはどんどん過激になった。
洋服がなんだ!車がなんだ!財産がなんだ!
街で小さないたずらをすることから始まり、
パソコンを売るお店やビデオ屋を襲った。
タイラーは、ファイトクラブのメンバーを選抜し、家の地下に招き入れた。
黒ずくめの彼らは軍隊のような規律をもって生活した。
タイラーは彼らを指揮し、破壊活動「プロジェクト・メイヘム」を計画した。
あちこちで暴れまわった。
そしてタイラーは消えた。
ボクは何が起こっているのか分からない。
自分の居場所がないのだ。
タイラーを探して問い詰めよう。
タイラーの部屋にアメリカ中を飛行機で飛び回ったチケットが残っていた。
タイラーはアメリカのあちこちにファイト・クラブを作っていたのだ。
そして、なぜかボクは各地のどこにクラブがあるのかすぐに分かった。
だが、タイラーの姿はどこにもない。
すると、ある会員がボクを「タイラー」と呼んだ。
ボクはマーラに電話をした。
マーラもボクを「タイラー」と呼んだ。
ボクがタイラーだったのか!
タイラーはボクだったのか!
僕たちは一人だったのだ!!
ボクは二重人格者なのか。。。
ファイトクラブ(映画)あらすじと結末
ボクはタイラーとの共同生活の家で目覚めた。
「プロジェクト・メイヘム」は何をしようとしているのか?
プロジェクトの資料に目を通した。
クレジット会社と銀行を爆破する気だ。
金融を崩壊させようとしている。
警察に自首した。
だが、刑事もファイトクラブのメンバーで、計画を止められない。
プロジェクト・メイヘムが爆弾を仕掛けたビルの最上階。
ボクはボクの中のタイラーと戦う。
タイラーの持つ拳銃は僕が持っているもの。
ボク(たち)を拳銃で撃つと、タイラーが消えた。
メンバーがマーラを連れてきた。
ボクはマーラと二人並んで手をつないだ。
ボク「これからは全てよくなる」
窓の外のビル群が崩壊していくのを見ていた。
「出会いのタイミングがわるかった」とボクが言った。
(あらすじ、おわり)
ファイトクラブ(映画)のルール8か条とは?
【ファイトクラブのルール8か条】
土曜の夜、ボクは駐車場でタイラーと殴り合っていた。
ボクにとって、殴り合いは新しい心の癒しとなった。
それを見ていた仲間がどんどん増え、バーの地下へ場所を移す。
「フィァイト・クラブ」と名前が付けられいくつかのルールが設けられた。
①ファイトクラブについて口外してはならない。
②ファイトクラブについて口外してはならない。(①の繰り返し)
③相手が降参するか、たとえ演技であっても気絶した場合、その時点でファイトは終了する。
④ファイトは1対1で行う。
⑤一度に1ファイトだけ。
⑥シャツと靴は脱いで戦うこと。
⑦ファイトの時間制限はなし。
⑧ファイトクラブに初めて参加した者は必ずファイトしなければならない。
※「ファイトクラブ」には成功者もヒーローもいない。
社会ではぱっとしなくても無心にファイトすれば一番になれる場所なのです。
映画『ファイトクラブ』の感想!
ファイトクラブが過剰になりすぎて、それを止めるためにタイラーを探すボク。
タイラーはどこに行ってしまったのか?
あちこち飛び回ると、各地にファイトクラブがあって、
なぜかボクは自然にそのクラブに到着します。
支部のメンバーに「タイラーはあなたです」と言われるまで、
私も気が付きませんでした。
タイラーはボクが作り出していたなんて。
よく考えれば、マーラを誘ったタイラーは強かった時のボク。
普段のボクにはできなかったのです。
タイラーになって、自分の出来ないことをやっていたボク。
それがどんどんエスカレートしてしまいます。
エドワード・ノートン演じるボクはとても平凡な男でした。
大手企業に勤めて素敵なマンションに住み、こだわりの家具で住まいを整え、
全てを手にしていたはず。
でも、時間に余裕がなく心身つかれ切っていて、幸せではなかった。
ブラッドピット演じるタイラーは、ボクの作り出した男。
自分と正反対、こうありたいと思うボクの理想の人物。
ボクが言えない本当のことを自信をもって言ってくれる。
とりわけ、消費社会を批判しています。
職業がなんだ!財産がなんだ!
耳が痛いです。
この映画は1999年の作品ですが、
特に、持っているもので、人の価値観が評価されていた時代かもしれません。
洋服がなんだ!車がなんだ!
私にも好きなブランドがあって、お給料を貯めて買うのが楽しみでした。
乘ってみたい車があったし、憧れのスターは自分にないものを沢山持っている人。
タイラーの言う消費社会は少し行き過ぎたのかもしれません。
それにしても、脂肪吸引で出た脂肪を原料にした石鹸がデパートで高く売れたなんて、
皮肉なはなしです。
贅沢をしてついた脂肪をお金を出して落とし、そのごみで作った石鹸をありがたく高値で買うのですから。
欲しいものを手に入れても満足できなかったボクは、
自分の口では言えずタイラーを生み出したんですね。
ボクとマーラは再会し、最後にビルの爆発を二人で見ていました。
タイラーを消すために自分自身を撃ったボクは、
もうこの世に居なかったのでは?と思います。
あの世でマーラと並んで金融ビルが崩れる様子を見ていた気がします。
マーラもいつになく穏やかでしたから。
ボクが幻影を作り出していたことには衝撃を受けました。
それにしてもよく出来た映画でした。
あとから考えると、ボク、タイラー、マーラは一緒になるシーンがありませんでした。
マーラは「あなたはまるでジギルとハイドのようだった」と言いました。
ボクの態度に戸惑っていたことがよく分かります。
もう一度観たらもっともっと新しい発見がありそうです。
以上、
(ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。)
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