映画『セッション』のラストに唖然!
この物語は監督の実話なの?
デイミアン・チャゼル監督は、2016年「ラ・ラ・ランド」でアカデミー監督賞を史上最年少32歳で受賞しました。
その監督の出世作となった「セッション」が気になり、観てみました。
音楽の世界がこんなにも真剣で緊迫した空気がながれているなんて、驚きました。
映画『セッション』のあらすじやキャスト、感想をご紹介します。
セッション映画は、 デイミアン・チャゼル監督の実話なの?
【実話だった!】
デイミアン・チャゼル監督は、高校時代にジャズドラムに打ち込みました。
この時に厳格な教師からジャズバンドの指導を受けた経験が「セッション」のアイディアにつながったそうです。
でも、アンドリュー・ニーマンのようにはドラムを極めなかったと話しています。
その後、
幼いころの夢であった映画つくりの夢を叶え、ハーバード大学で映画制作を学びました。
すごいですね!
やりたいことに努力を惜しまない方なんですネ。
自身の貴重な体験をアイディアに素晴らしい映画を作ってくれました。
セッション映画 あらすじ・ラストのネタバレ
映画「セッション」のあらすじをカンタンに紹介します!
セッション(映画)あらすじ①出会い/鬼コーチフレッチャー
【あらすじ①】
最高峰の音楽学院、シェイファーのドラム科で学ぶアンドリュー・ニーマン。
彼の夢はバディ・リッチのような偉大なドラマーになること。
この学校の中で、厳しいことで有名な教師、フレッチャー。
彼は、鬼コーチと呼ばれ圧倒的な存在感があった。
フレッチャーはトップクラスのジャズバンドの指揮者で、
アンドリューに自分のバンドへ移るよう声をかけた。
フレッチャーに才能を認められたと喜ぶアンドリューだった。
セッション(映画)あらすじ② 恋人ニコル
【あらすじ②】
ジャズバンドの練習初日。
フレッチャーの指導はとても緊迫した空気が流れ、生徒は恐さのあまりいつも下を向いていた。
アンドリューは主演奏者カールの楽譜めくりをした。
曲は「ウィップラッシュ」
フレッチャーはアンドリューにも演奏させた。
すると、わずかなテンポのずれに怒り、なんと椅子を投げてきたのだ。
頬を叩かれ、罵声を浴びせられ、泣き出すアンドリュー。
アンドリューはくやしくて、家に戻ってからも手や指から血の出るほどドラムを叩いて練習した。
そんな中、ニコルという可愛い女の子と付き合うことになった。
二コルは地方から出てきた大学生で、いつも父と行く映画館でアルバイトをしていた。
音楽とは無縁の彼女であったが、二人の会話は楽しかった。
セッション(映画)あらすじ③バディ・リッチに憧れて!
【あらすじ③】
フレッチャーのバンドがジャズコンテストに参加した。
アンドリューは主演奏者タナーの楽譜めくりだったが、
楽譜を無くして暗譜が出来ていないタナ―の代わりに演奏した。
バンドはコンテストで優勝し、アンドリューは主演奏者になった。
子供のころから偉大なドラマー、バディ・リッチに憧れるアンドリューはますます練習に打ち込んだ。
そんな中、元のバンドからコノリーが3人目のドラマーとして移動してきた。
フレッチャーはアンドリュー、タナ―、コノリーを競わせアンドリューは焦った。
バディ・リッチのようなドラマーになる!
自分の将来の夢の実現のため、二コルにも一方的に別れを告げ、練習に励んだ。
重要なコンペティションにはアンドリューが選ばれた。
曲は「キャラバン」
しかし、バスの故障で集合時間に間に合わず、しかも、スティックを取りに戻って交通事故に巻き込まれた。
負傷しながら演奏したアンドリューの演奏はボロボロで、
指揮者フレッチャーから「お前は終わりだ!」と宣告される。
アンドリューは激高し、ステージの上でフレッチャーに飛び掛かり退学処分となった。
セッション(映画)あらすじと結末:ラストシーンは衝撃!!
【あらすじと結末】
退学したアンドリューはドラムと関係のない日常を送っていた。
ある日、フレッチャーのかつての教え子が自殺した事件を調べる弁護士が訪ねてきた。
その生徒ショーンは、フレッチャーの行き過ぎた指導のせいでうつ病になったという。
アンドリューは、父と弁護士に頼まれ、フレッチャーから受けた厳しすぎる指導について証言をした。
その後街中で、フレッチャーがジャズバーでピアノ演奏しているのを見かけて入ってみた。
アンドリューに気が付いたフレッチャーは彼に声をかけ、二人は穏やかに話をした。
フレッチャーは生徒の保護者の密告により、シェイファー音楽院をクビになったらしい。
天才的な音楽家を育てるのが彼の夢だったと言う。
そして、自分のジャズバンドにアンドリューを誘った。
曲は、「ウィプラッシュ」と「キャラバン」
アンドリューのドラムへの情熱がよみがえった。
一方的に傷つけてしまった二コルにも電話をしたが、彼女にはすでにボーイフレンドがいた。
ジャズフェスティバルの当日
アンドリューだけが「ウィプラッシュ」と「キャラバン」の楽譜を持っていた。
演奏曲は別のもので、アンドリューの演奏は大失敗だった。
これはフレッチャーからの仕返しだった。
フレッチャーはアンドリューが音楽院に密告したと確信していた。
泣きながらステージの袖に退散したアンドリュー。
だが、思いなおして舞台に出たのだ。
そして、フレッチャーの曲紹介を無視して「キャラバン」を弾き始めた。
仕方なく指揮するフレッチャーだったが、素晴らしいドラムの演奏を聞き、
次第に真剣に指揮をはじめた。
そして、彼の口元には微笑みが浮かんだ。
ラストは、アンドリューとフレッチャーのセッションだった。
セッション映画 感想も!
「セッション」は、「ラ・ラ・ランド」のチャゼル監督の作品と聞き、とても興味を持ちました。
ノリの良い音楽やダンス、色とりどりのドレスはありませんでしたが、
主人公が夢を追いかけて努力している姿は同じでしたね!
「セッション」では、厳しい音楽学校の指導に緊張しながら映画を観ました。
これほどにも真剣に音楽と向き合う世界があるのだろうか?
怖すぎる、、、鬼コーチフレッチャーの夢は天才音楽家を育てることでした。
偉大なバディ・リッチのようなドラマーになりたい!
でも、音楽とは無縁の彼女、二コルはアンドリューには大事な存在だったのではないでしょうか。
夢をかなえるためにドラムのことしか考えられない。
アンドリューはどんどんストイックに自分を追い込んでしまいました。
私には二コルが可哀そうでなりませんでした。
アンドリューは猛特訓をし、必死に追いつきましたが、
バスの故障や忘れ物などの不運が重なり実力を発揮できなかった。
とても残念に思いました。
ああ、ついていない、どうして?
最後は、音学院を去ったフレッチャー教師からの優しい誘いかと思い、期待しました。
わざと違う曲を伝えてアンドリューに密告の仕返しをするなんて!
それでもくらいついて見事な演奏をしたアンドリューを認めるしかなかったのです。
ラストは、フレッチャーとアンドリューのセッションで締めくくられたんだなあと思います。
こんなにも真剣に音楽と向き合う世界を見て、驚きしかありません。
デイミアン・チャゼル監督が高校時代にドラムを頑張っていた時の環境や体験。
それがこの映画「セッション」のアイディアにつながったそうですね。
ずっと努力してきたチャゼル監督だからこそ作れた映画なんですね。
セッション映画の概要:受賞とキャストの紹介やエピソードも!
「セッション」は、アカデミー賞に5部門でノミネートされ、3部門で受賞しました。
セッション(映画) 概要・受賞
【概要】
制作:2014年のアメリカ映画
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:デイミアン・チャゼル
主演:マイルズ・テラー
【受賞】第87回アカデミー賞 / 3部門受賞
助演男優賞:J・Kシモンズ
編集賞
録音賞
※シモンズ氏演じる鬼コーチ=フィッチゃーは震えるほど怖かったです。
でも、かつての教え子の死に涙を流す場面は優しさにあふれ、素晴らしい演技だったなあと思います。
※デイミアン・チャゼル監督が今作『セッション』で注目され
次に作った作品、映画『ラ・ラ・ランド』
よろしければ、こちらの記事もお読みください。
セッション(映画)キャスト
【キャスト】
●アンドリュー・ニーマン(マイルズ・テラー)音楽院でドラム専攻の青年
●フレッチャー(J・Kシモンズ)音楽院の鬼教師
●ジム・ニーマン(ポール・ライザー)アンドリューの父
●ニコル(メリッサ・ブノア)映画館でアルバイトする女の子
●ライアン・コノリー(オースティン・ストウェル)アンドリューの元所属の主演奏ドラマー
●カール・タナ―(ネイト・ラング)フレッチャー指揮ジャズバンドの主演奏ドラマー
以上、
(ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。)
コメント