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『クレイマークレイマー』ラストの解釈!フレンチトーストの意味は?

ドラマ
クレイマークレイマー Sony Pictures 公式サイトより

第52回アカデミー賞受賞作品『クレイマークレイマー』ラストの解釈を考察します。

「フレンチトースト」の意味は?

1979年『クレイマー・クレイマー』を映画館で観て、初めてフレンチトーストを知りました。

最後のフレンチトーストのシーンを見ると、泣きながら一緒に食べたくなりますよ~

テッド(ダスティン・ホフマン)は仕事一筋。

ある日、妻・ジョアンナ(メリル・ストリープ)が突然家を出てしまう。

仕方なく、子育てと仕事の両立に奮闘する父親と子供の関係に変化が、、、。

『クレイマークレイマー』あらすじと感想もお届けします!

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『クレイマー・クレイマー』ラストを解釈!

【ラストの考察】

ラストシーン
仕事をはじめ、自信を取り戻したジョアンナは、「ビリーの幸せはテッドと暮らすことだ」とテッドに進言しました。

裁判で親権を勝ち取ったのはジョアンナでした。

しかし、ビリーを連れに来たジョアンナは考えを変えました。

ビリーをこの家から連れて行かないとジョアンナは言った。
自分は時々ビリーに会いに来れたらいいと考えを変えた。
なぜなら「ビリーはこの家でこのままテッドと暮らした方が良い。」とジョアンナは思ったから。
それがビリーの幸せだと、子供の気持ちを一番に考えてくれたのです!

静養して仕事をはじめ、元気になって自信を取り戻したジョアンナ。

ジョアンナは自分がいない間、

テッドが仕事との両立で苦戦しながらも、深い愛情をもってビリーを育ててくれたことを知ります。

ジョアンナは裁判を通して、テッドが仕事よりビリーを優先して育ててくれたことを知りました。

そして、ビリーの幸せや夫の気持ちを思いやる余裕を取り戻したのです。

ビリーとの生活を断念したジョアンナだって辛いに違いありません。

映画のはじまりは思い詰めてエレベータに乗って出ていったジョアンナ。

最後のシーン

強くなったジョアンナが自分で決めてエレベーターに乗りました。

見送るテッドにもジョアンナを思いやる優しさがありました。

ああ~、3人とも幸せになって欲しいな。

(以上、ラストの解釈を考察しました)

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『クレイマー・クレイマー』フレンチトーストの意味

【フレンチトーストの意味を考察・感想】

※フレンチトーストとは?

溶いた鶏卵と牛乳などの混合液をパンに染み込ませ、フライパンなどにバターや植物油を熱して焼いたもので、パンがしっとりした食感に変わる。

フレンチトースト(ウィキペディアより)

最後のフレンチトーストは、父子の18か月の信頼の積み重ねです。

はじまりのフレンチトーストは散々でした。

マグカップには卵の殻が入り、食パンを二つに折って卵と牛乳の液に浸しましたが

フライパンで焦げて食べられませんでした。

公開の1979年に映画館で観た時は、

ジョアンナのことをなんて勝手な母親かと許せず、

ずっとテッドを応援していました。

でも、

妻が突然出て行ってしまった、というのは夫、テッド側の考えです。

ジョアンナは家庭に閉じ込められ、

(ビリーのことは愛しているけれど)

精神的にもう限界だったのです。。。

今回観た時には、ジョアンナの立場に立って考えることが出来ました。

ビリーが、ママが出て行ったのは自分のせい?

パパもいなくなるかも?

と思い悩んでいたことをテッドが知り、

ママの話を聞いてあげなかったパパのせいで、ママはビリーを愛しているよと優しく教えてあげました。

テッドとビリーがお互いの気持ちを確認できた瞬間でした。

静養して仕事を始め、精神的に強くなって戻ってきたジョアンナはビリーを引き取りたいと考えます。

でも、親権を争う裁判の中で

この18ケ月の間に父子が築いた信頼の大きさを知ることになりました

戸惑いながら始めた父子の生活はいつしかテッドの生き甲斐になり、

ビリーも心からパパを慕うようになっていたと思うのです。

ジョアンナは自分がいない間、

テッドが仕事との両立で苦戦しながらも、深い愛情をもってビリーを育ててくれたことを知ります。

会社をクビになったのは子供を優先したからで、お給料を下げてまで次の職についたのもビリーのため。

自分(ジョアンナ)の友人だったマーガレットが、自分ではなくテッドの味方になり、テッドとビリーを応援していることにも気づきました。

しかし、裁判で親権を勝ち取ったのはジョアンナでした。

父子が別れる最後の朝に作って食べるフレンチトーストは、

テッドとビリーの息がぴったりでした。

テッドの手際は格段に良くなり、卵のからも入りません。

ボールの中で食パン全体を浸して美味しそうにフライパンで焼きましたね。

18か月の歳月が伝わってきて、この場面では涙が止まりませんでした。

最後のフレンチトーストは、

父子の18か月の積み重ねと信頼の証だと思いました。

(以上、考察と感想でした)

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映画『クレイマークレイマー』あらすじと結末(ネタバレ)

仕事を頑張ってるのは家族のためそう思っていた夫

やりたいことを我慢して家庭で頑張っていた妻

ママもパパも好きだけどママが出て行った理由は自分かも知れない

思い悩む7歳の子供・ビリー。

父子の関係性の変化に涙。

※考察と感想はあらすじ①~③と結末の後にお伝えしますね。
早く読みたい方は、そちらからどうぞ。

クレイマークレイマー Sony Pictures 公式サイトより

クレイマークレイマー あらすじ①ママが家出?

【あらすじ①】

舞台はニューヨークのマンハッタン

仕事に明け暮れるテッドは広告代理店に勤務する有能な会社員。

副社長から大きな仕事を任され、重役候補として推薦された。

その晩、帰宅して妻・ジョアンナに良いニュースがあると報告するが、
ジョアンナは聞いていない。

子供・ビリーを寝かしつけ、スーツケースに着替えを詰めて出ていくという

住居の鍵と、夫名義のクレジットカード二枚、クリーニングの受け取り伝票を置いて。

結婚の時、持参したわずかなお金は引き出したそうだ。

突然の事で何が何だか理解できないテッドは、翌朝7歳のビリーを起こし

朝食に初めてのフレンチトーストを焼いて失敗した。

台所仕事は初めてなのだ。

初めてビリーを学校へ送り、タクシーで会社へ出勤。

会社から家へ電話を入れると、

誰も出ない。

妻は本当に出て行ってしまったようだ。

この時、ようやくことの重大さに気が付いたテッド

そういえば、ここ2か月は特に仕事に追われて妻の様子の変化に気が付かなかった。

この日からテッドとビリーの生活が一変した。

クレイマークレイマー あらすじ②父子の絆

クレイマークレイマー Sony Pictures 公式サイトより

【あらすじ②】

テッドとビリーは助け合いながら二人の生活を始めた。

会社のボスからは、子供を親戚に預けてはどうかと心配されたが、

テッドは自分の力で乗り切ろうと奮闘した。

はじめは、買い物も、料理も、ビリーとの接し方も手探りだった。

仕事が忙しく、家に仕事を持ち帰ったが、ビリーがじゃまをして進まず、怒ってばかり。

それでも父と子は少しずつ二人の信頼関係を深めていった。

ジョアンナが居なくなって8か月、

テッドは大きな契約を取り損ねてしまい、イライラしていた。

夕食を食べずにアイスを食べたビリーを叱り、ベッドへ放り込んだ。

お酒を飲んで気を沈めたテッドが子供部屋をのぞくと、ビリーが起きていた。

「パパごめんね、ママは僕がわるい子だったから出て行ったの?

パパも僕を置いて居なくなるの?」

と聞いた。

7歳のビリーはずっと不安だったのだ。

ママが出て行った理由が自分にあるのではないかと気にしていた。

「ママはお前を愛しているよ」

パパがママを型にはめようとしたからいけなかった。

ママはそういう人じゃなかったんだ。

ママは努力してお前の近くにいたんだけど、パパはママの話しを聞かなかったんだ。

ビリーはそれを聞いて安心した。

「パパ、愛してるよ」

ふたりはお互いの気持ちを確認することができた。

休日に近所に住むマーガレットとその娘と一緒に公園へ出かけた。

マーガレットは、はじめは出て行ったジョアンナを心配していたが、

今ではテッドとビリーの一番の理解者だ。

テッドがマーガレットと話し込んでいると、

ビリーがジャングルジムから落ちて顔に大けがを負ってしまう。

テッドは病院で顔の傷を縫い合わせる間、ずっとビリーの身体を支え励まして傍にいた。

家に戻ると、マーガレットはけがの責任を感じていたが、

ビリーはマーガレットに、自分に何かあったときにはビリーを頼むと言った

テッドは心の底からビリーを大事に思っている。

テッドは変わったなあ。。。

クレイマークレイマー あらすじ③ビリーはどちらに?

クレイマークレイマー Sony Pictures 公式サイトより

【あらすじ③】

会社にジョアンナから電話があった。

カリフォルニアで静養し、

ニューヨークに戻ってきてから自分を取り戻したと言ってとても元気だった

そして、なんと
ビリーを返してくれと言ってきた

とんでもない話だ。

テッドが弁護士に相談すると、

7歳の子供には母親の方が有利だと言われたが、裁判で争うことにした。

そんな中、テッドは突然会社からクビを言い渡されてしまった。

大事な取引先を失いそうだ、父親業と兼務のテッドを信頼できないと言われた。

クリスマスが近い。

職を失ってはビリーの親権を争う裁判で勝ち目はない

テッドは、クリスマス休暇直前の不利な条件の中、

必死に仕事を決めた。

給料は年俸5000ドルンダウンしたが、気にしなかった。

とにかく就職したかったのだ。

新しい職場からはマンハッタンのビル群やイーストリバーが見える。

ビリーを連れてオフィスを案内した。

「ここを見せたら、ママはまた結婚したいって言うよ」

ビリーはパパとママがまた仲良くなって欲しいんだね。

土曜日のセントラルパーク

ジョアンナがビリーに会いたいと言うので連れていくと、ビリーは大喜びでママに抱きついた。

夕方まで、ビリーがいない、テッドはガッカリして帰途につく

クレイマークレイマー あらすじと結末 (ネタバレ)ラストに感動!

クレイマークレイマー Sony Pictures 公式サイトより

【あらすじと結末】

裁判が始まった。

ジョアンナは、デザイナーに復職し、31000ドルの年俸をもらっていた。

今のテッドより3000ドル近く多い。

やりがいを見つけ、心の平安を取り戻したという

夫は18か月ビリーの世話をしただけ、ビリーには母親が必要だと主張した。

一方、テッドは、

あの頃の僕は妻の気持ちを分かってあげられなかった。

やり直したいくらいだと裁判の中で話した。

職場を解雇された間接的な理由を聞かれ、

ビリーが40度の熱があり、放っておけなかったからと答えた。

だが、ジャングルジムのけがの件は不利に働くかも知れなかった。

裁判後にジョアンナは、

弁護士がけがの件を持ち出すとは思わなかったと言って謝ったが、

テッドは無言で立ち去った。

裁判はジョアンナが勝った。

ビリーの親権はジョアンナへ移ることになった。

だが、ビリーとの生活はテッドの生き甲斐になっていた。

テッドは一人で泣いた。

ビリーを引き渡す日

もうすぐママが迎えに来る。

最後の朝ごはんはふたりでフレンチトーストを焼く

テッドがボールに卵を割って、牛乳を入れ、ビリーが混ぜる。

テッドが食パンを浸し、フライパンで上手に焼く。

あれから
1年6か月、テッドのフレンチトーストは手際が良くなった。

二人の息もピッタリだ。

だが、今日が最後のフレンチトーストなのだ。

マンションに到着したジョアンナから電話が入り、テッドがひとりで下へ降りていく。

ロビーでは真っ赤な目のジョアンナが悲しそうに言った。

「今朝まで新しいビリーの部屋にこの家と同じ雲の絵を書いてあげようと思っていたの。

ビリーを連れに来たけど、ビリーの家はここだわ。

私はここからビリーを連れ出してはいけないと思うの

あなたらからビリーを離して連れて行かないわ

(え?ジョアンナは親権を勝ち取ったのに、

ビリーの為に自分は身を引くべきだと思ったと言うのです。)

テッドの顔がパッと輝いた。

テッドは嬉しくてジョアンナを抱きしめた。

「いつでも会いに来ていい?」

テッドとビリーの住むこの家にジョアンナはビリーに会いに来るそうだ。

ジョアンナは強くなった。

「ビリーに説明してあげてくれ。

君がひとりで部屋まで行くといい。」

テッドはそう言ってジョアンナをエレベータに乗せて見送った。

1年6か月前は、泣きながらエレベータに乗って家を出て行ったジョアンナ

今、強くなったジョアンナが嬉しそうにエレベータに乗り、

上の部屋で待つビリーに会いに行く。

(おわり)

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映画『クレイマー・クレイマー』タイトルの意味は? 

【題名の意味】

※タイトルは、原作:
「クレイマー対クレイマー」からきています。

テッドもジョアンナも苗字が「クレイマー」です。

同じクレイマー姓が離婚裁判で対決するという意味です。

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映画「クレイマークレイマー』概要・キャスト・受賞

概要

【概要】

●公開:1979年

●製作国:アメリカ

●ジャンル:ヒューマンドラマ

●監督:ロバート・ベントン

●脚本:ロバート・ベントン

●原作:「クレイマー対クレイマー」
(エイヴリー・コーマン)

●主演:ダスティン・ホフマン

   メリル・ストリープ

※ダスティン・ホフマンが父親役の「ミート・ザ・ペアレント2』の記事も書いています。
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キャスト

【キャスト】

●テッド・クレイマー
ダスティン・ホフマン(主人公)

●ジョアンナ・クレイマー
=メリル・ストリープ
(テッドの妻)

●ビリー・クレイマー
ジャスティン・ヘンリー
テッドとジョアンナの息子)

●マーガレット・フェルプス
ジェーン・アレクサンダー

※メリル・ストリープの代表作『プラダを着た悪魔』の記事も書いています。
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受賞

【受賞】

第52回アカデミー賞

〈受賞〉

作品賞・監督賞・脚色賞・主演男優賞・助演女優賞

ダスティン・ホフマンは、アカデミー賞主演男優賞を受賞

 メリルストリープは、アカデミー賞助演女優賞を受賞しています。

ビリーを演じたジャスティン・ヘンリーは8歳(史上最年少記録)で助演男優賞にノミネートされました。(可愛かったですよね!ビリー)

以上、

(ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。)

※メリル・ストリープのミュージカル映画『マンマ・ミーア』の記事も書いています。
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