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『ミセスハリスパリへ行く』原作との違いは?あらすじと感想!

ドラマ

こちらでは、映画『ミセスハリスパリへ行く」の原作「ハリスおばさんパリへ行く」との違いについてまとめています。

60歳を迎える家政婦、ミセス・ハリスは1着のドレスに目を奪われます。

憧れのディオールのドレスを求めてパリへ旅立つと、、、。

夢を追いかけ、何気に与えた親切が自分を幸せにしてくれたのです。

この記事が、映画「ミセスハリスパリへ行く」をもっと楽しんでいただくためにお役に立てると嬉しいです。

原作本は「ハリスおばさんパリへ行く」!映画と原作との違い

原作本では、

①ハリスおばさんは戦争未亡人ではないが、夫をすでに亡くしていた。
②ドッグレースの切符売り場にアーチ―はいない、ラストにアーチ―と踊るシーンがない。
③サロンマネージャーのマダムコルベールは、はじめからハリスおばさんに親切だった。
ご主人は優秀だが、不器用な公務員。
④シャサーニュ侯爵とはファッションショーでたまたま隣同士になり知り合う。
⑤クリスチャン・ディオールにオートクチュールの経営方針や従業員の待遇について進言するシーンはない。
⑥イギリスへフランスから届いたものは、新しいドレスではなく、色とりどりの花や花束。
⑦持ち帰って焼けたドレスを修理せず、ハリスおばさんはドレスを着なかった。

どちらのストーリーも素晴らしく、面白かったです。

【原作との大きな違いは結末】

原作(小説)では、

ドレスの焦げ具合は少しだったため、パリから材料(を取り寄せて繕えそうでしたが、ハリスおばさんは敢えてドレスを直しませんでした。

パリで、自分の為にドレスを縫ってくれた人々の仕事に手を加えたくなかったからです。

映画では

緑のドレスを川に捨ててしまいました。

すると、パリのディーオールの仲間たちが新聞でドレスが燃えたことを知り、別のドレスを送ってくれました。

映画『ミセス・ハリス、パリへ行く』 簡単なあらすじ

【簡単なあらすじ】

はじまりは1950年代のロンドン

戦争未亡人のミセス・ハリスは家政婦として働くクライアントのワードローブにある一着のドレスに魅せられます。

それは、クリスチャンディオールのドレス。

このドレスが着たい!

夢を叶えるため、お金を貯めます。

苦労して貯めた500ポンドを持ってディオールのお店を訪れると、、、。

思うようにいかないことがあっても、

持ち前の素直さ、優しさで人々に親切にするミセス・ハリスは

人々から幸運をもらうことになるのです。。。

自分の信じた道を進んで未来を開くハッピーストーリー。

映画『ミセス・ハリス、パリへ行く』 あらすじ解説を5選!

①ミセス・ハリスはどうやってドレスの資金を貯めたの?

②ディオールのドレスはすぐに買えたの?

③シャサーニュ侯爵とロマンスは生まれたの?

④ディオールサロンはどうして従業員を解雇したの?

⑤結末!原作との違いは?

①どうやってドレスの資金を貯めたの?

【あらすじ解説①】

お金持ちなのに、なかなか報酬を支払ってくれないクライアントの家で、

刺繍がいっぱいのディオールのドレスに魅せられたミセス・ハリス。

マダムは、500ポンドもするクリスチャン・ディオールのドレスだと言うのです。

高価ですが、このドレスを着ると、嫌なことを忘れて幸せな気持ちになるそうです。

500ポンドを貯めよう!

いつも家政婦の仕事をして、生活すると余裕はまったくありません。

ところが、お金が循環し始めます。。

なんと、サッカーくじが当たり、150ポンドが入りました!

しかしドッグレースでは、

オートクチュールという名前の犬にピンときて、100ポンドつぎ込み大負けします。

あっという間に100ポンドをなくしました。(ああ、がっかり~)

その後に幸運がめぐります。。

道端で拾って警察に届けたイヤリングのお礼金がもらえた!

戦死した夫の年金が支払われた!

あと少し足りませんが、、、

ドッグレースの受付にいた友人アーチ―が

預かった100ポンドから10ポンドを別の犬に賭けてくれていて、

100ポンドがまるまる戻ってきたのです!!

こうしてミセス・ハリスは資金を貯め、パスポートをつくり

パリ行きの飛行機に乗ることが出来ました。

ちなみに、アーチ―とは、戻ってきたら軍人パーティーで踊ることを約束しました。

(ここ、最後につながりますよ~)

②ディオールのドレスはすぐに買えたの?

【あらすじ解説②】

いえいえ、ドレスは簡単に買えませんでした。

ディオール本社に行くと、

ドレスはお店のように値札がついて売られているものではなく、特注品として扱われていました。

(注意:オートクチュールとは、特注の仕立服のこと。)

ちょうど、ディオールのドレスの発表会が行われていました。

(うっとりするほど素敵なドレスたち)

しかし、

ファッションショーは招待客しか参加できないからと中に入れません。

特に意地悪なディオールのマネージャーのマダム・ユペールは絶対に中へ入れてくれません。

ミセス・ハリスは憤慨し、ドレスを買うお金はあるのよ!と

怒って持っている500ポンドの束を出して、周囲に驚かれます。

その時、

ファッションショーの招待客、シャサーニュ侯爵が自分のゲストとして同席できるよう、進言してくれたのです!

その後、

注文したドレスの仮縫いまで時間がかかるけれど、泊るところがないミセス・ハリスに

自分の妹が旅行中だからと、ディオールサロンの財務担当者、アンドレが部屋を貸してくれます!

ディオールサロンの玄関で、忘れた鞄をミセス・ハリスが届けてあげた。

モデルのナターシャはアンドレの家まで車で送ってくれました!

色々な人の親切に助けられて、ドレスが縫いあがるまで、パリに滞在することができたのでした。

③シャサーニュ侯爵とロマンスは生まれたの?

【あらすじ解説③】

シャサーニュ侯爵は何かと親切にしてくれ、パリの街をふたりで満喫しました。

屋敷にまで招いてくれたシャサーニュ侯爵にミセス・ハリスは気持ちが傾きます。

私はてっきり、シャサーニュ侯爵はミセス・ハリスが好きなのだと思って観ていました。

ところが、

彼は、子供の頃イギリスの寄宿学校で泣いていた時にやさしく涙をぬぐってくれたお手伝いさん(掃除のおばさん)にミセス・ハリスが似ているので、気になっただけでした。

それを聞いて、すぐに席を立ち、シャサーニュ侯爵の屋敷を退場したミセス・ハリスは切り替えが早かったですね~(笑)

④ディオールはどうして従業員を解雇したの?

【あらすじ解説④】

経営悪化で従業員が何人も解雇されました。

それを見て、

財務担当のアンドレとミセス・ハリスが経営者のクリスチャン・ディオールに会いに行きました。

この時、

●オートクチュールの手法が経営を圧迫していること

●一般の人々にも購入できるような値段の洋服を作っていくこと

ふたりが提案しました。

ディオールはこの案を受け入れて、従業員解雇を撤回してくれました。

洋服業界の時代は切り変わりの時だったのですね。。。

⑤映画の結末!原作との違いは?

【あらすじ解説⑤】

原作は、アメリカの小説家ポール・ギャリコの「ハリスおばさんパリへ行く」です。

原作と映画が一番違うところは、最後のほうです。

ミセス・ハリスが家政婦として出入りしていたモデルのミス・ペンローズが

パーティーの衣装がないと困っているので

ディオールで苦労して手に入れた緑色のドレスを貸してあげます。

ところが、

暖炉の火がドレスに移り、ドレスの真ん中から下が焦げてしまいます。

落胆したミセスハリスは、緑色のドレスを川に捨て、家のベッドでふさいでしまいました。

【結末!原作との違い】

原作(小説)では、

パリから材料(パネルやビーズ)を取り寄せて繕うことが出来そうでしたが、ハリスおばさんは敢えてドレスをそのままにしました。

自分の為にドレスを縫ってくれた人々の仕事に手を加えたくなかったから。

ハリスおばさんはドレスを手に入れた以上にパリで素晴らしい交流や体験をしたことを誇らしく思っていましたから。


映画では

緑のドレスを川に捨ててしまいました。

すると、ディーオールのスタッフたちが別のドレスを送ってくれました。

そのドレスは、ファッションショーの隣で意地悪をしたアバロン婦人に横取りされたものでした。

アバロン婦人の経済状況が悪化し、ドレスの代金を払えなくなったそうですよ。

晴れて

ミセス・ハリスはディオールから送られた深い紅色のドレスを着て、

軍人会のパーティーで約束通り、アーチ―と踊ることが出来ました!!

 

映画『ミセス・ハリス、パリへ行く』の感想!ディオールのドレスが教えてくれたこと

【感想】

「人に親切にすると自分に幸運が戻ってくる」

そんな風に思える映画でした。

決して裕福ではないけれど、得意な家政婦の仕事をこなすミセス・ハリスは、いつも楽しそうです。

夫の戦死の通知にとても落ち込みますが、「これで私は自由よ」と、気持ちを奮い立たせます。

なんて前向きな女性でしょう。

そんな彼女に夢を与えた一枚のディオールのドレス。

夢を叶える為にあらゆる努力をする姿には見ていて勇気と元気がもらえました。

ディオールサロンでも幸運がめぐってきたのは、彼女の素直な優しさが人々に伝わったから。

アンドレの自宅を颯爽と片付けてピカピカにしてしまう様子は格好よかったです!

ただ、

ミセスハリスとは対立気味のサロンのユペール夫人が気になりました。

経営者のディオールがミセス・ハリスとアンドレの新しいビジネス手法を採用したことにより、

サロンマネージャーのユベール夫人は自ら会社を去って行きました。

しかし、

ミセス・ハリスは彼女も会社に残り、新しい経営に参加するべきだと、アンドレと一緒に彼女の自宅を訪ねて説得する場面が良かったなあと思います。

ディオールサロンではエレガントで格好いい敏腕マネージャーですが、自宅は古くて質素な暮らし、意外でした。

また、

奥では戦争で負傷したご主人の介護までしていたことに驚きました。

気丈に華やかなファッション界で働く彼女は本当はとても疲れていたのですね。

人の温かさを一番、必要としていた人だったのです。

そして、

お互いを想い合いながらも口に出せないアンドレとナターシャをゴールインさせたミセス・ハリスはさすが、人生を長くやってきただけあるなあーと、嬉しくなりました。

最後にパリのディオールスタッフから贈られた深い紅色のドレスを着て、アーチ―と約束通りパーティーで踊るミセス・ハリスはとても幸せそうでした。

「人に親切にすると自分にも幸運が戻ってくる。」

ミセス・ハリスとディオールのドレスが教えてくれました。

(感想、おわり)

『ミセスハリスパリへ行く』 概要・キャスト

【概要】
●公開:2022年
●製作:イギリス映画
●ジャンル:ドラマ
●監督:アンソニー・ファビアン
●原作:ポール・ギャリコ
「ハリスおばさんパリへ行く」

●主役:レスリー・マンビル

【キャスト】

●ミセス・ハリス=レスリー・マンビル
(60歳になる家政婦さん)
●マダム・コルベール=イザベル・ユペール(ディオールサロンのマネージャー)
●シャサーニュ侯爵=
ランベール・ウィルソン
(パリで親切にしてくれる紳士)
●ナターシャ=アルバ・バチスタ
(ディオールの専属モデル)
●アンドレ=リュカ・ブラボー
(ディオールの財務担当者)
●アーチ―=ジェイソン・アイザック
(ドッグレースの受付で働く友人)

 

以上です。

この記事が、映画「ミセスハリスパリへ行く」をもっと深く知るための参考になれば嬉しいです。

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