映画『ザ・エージェント』はトム・クルーズがいつものように格好よくありません。
1986年の『トップガン』からトム・クルーズのファンですが、こんなトムもいいなぁと思わせてくれる思いやりのある内容でした。
この作品ではカッコイイだけじゃないトムがみられました。爽やかな笑顔は健在です!
『ザ・エージェント』映画のあらすじと感想をお伝えします。
ザ・エージェント映画 概要・キャスト・受賞
【概要】
●制作と公開:1996年のアメリカ映画
●ジャンル:ヒューマンドラマ
●監督:キャメロン・クロウ
●主人公:トム・クルーズ
【キャスト】
●ジェリー・マグワイア(トム・クルーズ)主人公、スポーツ・エージェント
●ロッド・ティドウエル(キューバ・グッディング・Jr)アメフト選手
●ドロシー・ボイド(レネー・ゼルウィガー)経理の女性
●ローレル・ボイド(ボニー・ハント)ドロシーの姉
●レイ・ボイド(ジョナサン・リプニッキ)ドロシーの息子
●マーシー・ティドウェル(レジーナ・キング)
●アヴェリー(ケリー・プレストン)ジェリーの元恋人
※ドロシーを演じたレネー・ゼルウィガーの、2001年『ブリジットジョーンズの日記』を観ました。13キロ体重を増やして主人公を演じたそうですが、主人公に共感が持てて良い作品でした。
【受賞】
1996年アカデミー賞において
●5部門にノミネート
●助演男優賞を受賞(キューバ・グッディング・Jr)
ザ・エージェント映画 あらすじ (ネタバレあり)名言も!
偉人、クライアント、主人公から名言がいっぱいありました。
ザ・エージェント映画 あらすじ① 名言〈大切なのは人と人とのつながりだ〉
【あらすじ①】
ジェリー・マグワイアは大手SMIスポーツ・エージェントの有能な社員だった。
会社の方針はスポーツ選手の年俸をとにかく引き上げること。
ある日、4回目の脳しんとうで入院したクライアントの見舞いに行く。
大けがをしてもすぐに試合に戻そうとするジェリーを彼の子供が睨む。
こんなことをしていてはいけない。
突然自分の仕事がイヤになった。
業界の偉人・故ディッキー・フォックス氏も言っている。
「大切なのは、人と人とのつながりだ」
ジェリーが書いた渾身の提案書は、
〈クライアントを減らして、金額を低くし、選手を大切にすること。〉
その結果、彼は解雇された。
ザ・エージェント映画 あらすじ② 名言〈Show me the money 〉
【あらすじ②】
ジェリーは解雇され、クライアントは後輩に奪われた。
ついて来てくれたのは、経理のドロシーだけだった。
ドロシーは提案書を読んで、ジェリーに共感してくれた。
〈お金にしがみつかないで役に立てることを考えよう〉
というメッセージが好きだと言ってくれた。
ジェリーについて来てくれたクライアントはアメリカンフットボールのロッドただ一人だった。
ロッドは超一流の選手ではなかった。
「Show me the money !=
とにかくお金という結果を出してくれ!」を連発した。
スポーツ選手の選手生命は短く、一番いいときは10年だから。
もうすぐ、家族も増える。
その間に家族を養う見通しが欲しいと現実的だった。
ジェリーは恋人のアヴェリーとも別れることになった。
ザ・エージェント映画 あらすじ③ 名言〈結婚をすれば家賃と健康保険が解決する〉
【あらすじ③】
ジェリーは独立して新しい会社を始めた。
ドロシーが経理、運転手なんでも手伝った。
お互い、好感を持っていた。
二人で食事をし、ドロシーの部屋で朝を迎えたジェリー。
ドロシーの息子レイにも好かれた。
動物園に行こうと約束した。‘
ジェリーはクライアントの立場を超え、友達としてロッドと親しくなっていくが、
ロッドは態度が大きく、マスコミ受けも良くなかった。
たった一人のクライアント、ロッドの契約金はパッとしなかった。
ドロシーは自分が会社のお荷物になるからと、引っ越して別の仕事に就くことにした。
「健康保険と家賃の補助を解決する方法がある、、、
僕と結婚しよう」
二人は息子のレイを連れて結婚した。
ロッドが歌を歌って祝ってくれた。
しかし、ジェリーはなぜか手放しで結婚を喜べなかった。
ザ・エージェント映画 あらすじと結末:名言〈君が僕を完全にする〉
【あらすじ・結末】
出張が続き、ジェリーは家に居ないことが多い。
そして疲れていた。
いつも契約の不満ばかり言うロッドに
ハートでプレイするようアドバイスするジェリー。
ロッドは、媚びるのはイヤだとキレてしまう。
そのまま怒ってチームのバスに乗り込んで別れた。
いっぽう、
お互いの大事なものが違うと思ったドロシーは離婚を申し出た。
ジェリーは何でも最後までやり抜きたいと言うが、、、
翌日、ロッドの試合があるアリゾナへ飛んだ。
エージェントはいつも選手のそばに居て選手を励ます。
けんか別れした後の試合にもジェリーは来てくれた。
今日はスーパーボールを懸ける大きな試合だ。
相手チームからロッドへのマークはきついが、
ロッドは根気よくナイスプレーを続けた。
ところが
タッチダウンの際、頭から落ちたロッドは意識不明に陥った。
スタジアムは静まり返る、、、。
時間が過ぎていく。
トレーナーが何度も何度も呼びかけた。
ゆっくり目を開けたロッド。
ロッドはヒーローだった。
スタジアムの観客は総立ち。
ロッドは観客にダンスを披露した。
観客がロッドのパフォーマンスに夢中になった。
審判も黙認している。
ハートでプレイしたロッド。
試合後、マスコミに囲まれたロッドはジェリーとかたく抱き合った。
妻マーシーから電話が入り、ロッドは泣きながら何度も愛していると伝えた。
それを見てジェイミーは急いでドロシーの元へ帰る。
「今夜、僕の仕事は成功をおさめた。
でも、まだ完全じゃない、君がいない!
君が僕を完全にしてくれるんだ」
ドロシーの答えは
「戻ってきてくれただけで嬉しいわ」
ロッドは4年で1120万ドルの契約を交わした。
ハートでプレイしたロッドはマスコミにも引っ張りだこだった。
ロッドはテレビ画面からジェリーにお礼の言葉を伝えた。
選手を大切にするエージェント、ジェリーが結果を出したのだ。
(おわり)
ザ・エージェント映画あらすじ 感想も!
【感想】
スポーツ選手の夢を応援するはずのエージェントが儲け主義に走る。
そのため選手の幸せは二の次。
主人公のジェリーは有能なスポーツエージェントでしたが、
ある日この矛盾に苦しむことになります。
彼の前向きな発想は、「クライアントを減らし、儲け主義に走らず、選手を大事にしよう!」
素晴らしい提案でしたが、解雇されてしまいました。
彼について来てくれたのは、経理のドロシーだけ。
組織を離れると活躍の場を失い、人も離れます。
そんな時に一緒に来てくれたドロシーは貴重な存在です。
有能なジェリーも独立するとなると大きな会社の後ろ盾を失います。
クライアントもどんどん離れました。
フットボールのロッドが二人で乗り越えよう!と残ってくれました。
ロッドは文句が多く、マスコミ受けもよくなくて、なかなか良い契約に結び付きません。
そんな選手を励まし、導く存在がスポーツエージェントなんですね。
私生活でも友達になったロッドに最後は良い契約が結ばれ、私も嬉しかったです。
家族を大切にする熱い人、ロッドの良い面をファンにも気付いてもらえました。
やはり、人に好かれるというのは大事なんだと思いました。
そして、人を大事にするスポーツエージェントがとうとう結果を出すことが出来たのです!
ジェリーがドロシーと結婚した理由は(信頼)だと話していました。
ドロシーは控えめだけど、目に見えない優しさをたくさん持っている女性です。
ジェリーが会社を辞める時に持ってきた金魚をきちんと飼育していました。
分かれた恋人の話をするのは止めましょう、と前を向いて生きている女性。
引っ越しで別れる時、「あなたの信念を大切に」と相手を思いやることが出来る人。
自分の人生にドロシーが必要だと気が付いて戻ってきたジェリーは正解だと思いました。
「まだ足りない、君が必要だ、君が僕を完全にしてくれる。」
これは名言!私の心にも刺さりました。
(ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。)
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