こちらでは、映画『カサブランカ』の最後のセリフについてまとめています。
霧のかかった夜の空港で、リックがイルザを想う最後のセリフに感動した方も多いことでしょう。
『カサブランカ』(映画)の最後のセリフに触れながら、あらすじと感想をお伝えします~。
この記事が、映画「カサブランカ」をより楽しんでいただくためのお役に立てれば嬉しいです。
映画「カサブランカ」はどんな話?簡単なあらすじ!
1942年に公開されたアメリカ映画『カサブランカ』
霧のかかった夜の空港。
トレンチコート姿の渋いハンフリー・ボガートとうるんだ瞳の美女イングリッド・バーグマン見つめ合う二人。
あまりにも有名なシーンですよね。
舞台は第二次世界大戦中、フランス領モロッコのカサブランカです。
ナチスに追われる、チェコの政治活動家ラズロがナイトクラブを経営するリックのお店へリスボンへの通行証を求め妻を伴って訪ねてきます。
ところが、ラズロの妻イズラはかつてのリックの恋人だったのです。
深く傷つき、イルザとの恋を忘れようとしていたリックでした。
それなのに二人は再会しました。
戦時中という複雑な時代背景がからみあいます。
大丈夫かな?
二人はどうなるのかな?
引き込まれてグイグイ見入ってしまうストーリーですよ。
イングリッド・バーグマンがハッとするほど美しくて見応えがあります。
一番の見どころは、最後の空港での別れのシーンです!
映画『カサブランカ』のあらすじを詳細に!
1940年
第二次世界大戦中のフランス領、モロッコのカサブランカには、ナチス・ドイツから逃れたいと、多くのヨーロッパ人が押し寄せていました。
アメリカへ渡る為にポルトガルのリスボンから船が出ます。
そのリスボンまでの中継地がカサブランカだったのです。
そのため、リスボンまでの飛行機に必要な、限られた通行証が高値で取引きされていました。
しかし、通行証は金とコネのある人物しか入手できません。
カサブランカでナイトクラブを経営するアメリカ人のリック。
彼の店に反ドイツでチェコの政治活動家のラズロが通行証を買い求めにやって来ました。
驚いたことに、彼の妻はリックのかつての恋人、イルザでした。
パリ陥落を前にリックはイルザと一緒に逃げる約束をしたのに、待ち合わせの駅に彼女は現れなかった…。
「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」(時の過行くままに)は二人の思い出の曲です。
二人の出会いと別れを知るバーのピアニスト、サムが切なく弾くメロディー。
二人は今でもお互い魅かれあっているのではないかしら?
パリで約束の時間、その場所へ来なかったのには理由がありました。
イルザはリックに出会ったときすでにラズロと結婚していたのです。
夫ラズロは、ナチスの収容所にいて死んだと聞かされていたのです。
しかし、リックと逃げる約束の日に夫が生きていると知り、イルザはラズロのもとへ戻りました。
イルザはリックと出会ったとき、結婚していたなんて、、、
ビックリ!ひどい!ですよね?
ラズロが購入しようとしていた通行証はリックが持っていました。
イルザは、夫だけを逃がしてほしいとリックに頼むのですが、、、。
そして、イルザは、今でもリックを愛していると言いました。
「パリを去った日、あなたを心より愛していたわ、今でも愛してる。」
そんな折、ラズロが逮捕されます。
リックは、ラズロに通行証を売るからいったん彼を釈放して現行犯逮捕するようにとルノー警察署長に持ちかけました。
その、通行証は先日殺されたドイツ情報員が持っていたもの、それを買うラズロの罪は重くなるから、署長の株も上がるだろうと、、、。
更に、リックは、自分はイルザを愛しているから、二人でカサブランカを出て、リスボンへ行くつもりだとルノー署長に説明しました。
ルノー署長がラズロを逮捕しようとした時、リックはルノー署長に銃口を向け飛行場に電話するように命じました。
乗るのはラズロとイルザだと飛行場に言うように!
ルノーは機転を利かして飛行場ではなく、ドイツ軍のシュトラッサ―少佐にラズロの逃亡を知らせます。
ギリギリまで自分はリックとカサブランカに残りたいと言うイルザでした。
さて、イルザはリックとカサブランカに残れるのでしょうか?
『カサブランカ』の結末は?気になる最後のセリフ
リックの最後のセリフは、「自分には君とパリで過ごした思い出がある」
「君の瞳に乾杯」、、、何度も出てくる名台詞をもう一度イルザに伝えたのです。
では、結末を振り返ります。
ナチスに追われるチェコの政治活動家ラズロが通行証を求めてナイトクラブを経営するリックの店へ
妻を伴って訪ねてきました。
ところが、ラズロの妻はかつてのリックの恋人だったのです、、、。
深く傷つき、イルザとの恋を忘れようとしていたリック
でも二人はカサブランカの地で再会しました。
ラズロが欲しかった通行証はリックが預かっています。
イルザはリックをまだ愛しているのか?
はたして、二人はもう一度やり直せるのだろうか?
ラズロとイルザは一緒にリスボン行きの飛行機の乗るのか?
リックは、イルザと一緒にリスボンへ飛ぶと見せかけ、
ルノー警察署長にいったんラズロを釈放させましたが、ルノーを銃でおどして、ラズロとイズラが飛行機に乗れるよう飛行場に電話をさせました。
イルザは、飛行機に乗る直前までリックとカサブランカに残りたいと言いましたが、
リックは「ラズロの仕事には君が必要だ、行かないと君は後悔することになる」とイルザに言いました。
「自分には君とパリで過ごした思い出がある」
リックの最後のセリフは、
「君の瞳に乾杯」、、、何度も出てくる名台詞をもう一度イルザに伝えたのです。
こうしてラズロと一緒に飛行機に乗るようイルザは、リックに説得されました。
政治には無関心と見せかけていたけど、リックは、弱いものを放っておけなかったんですね。
そして、自分の幸せより、世界の平和とイルザの幸せを願ったのです。
空港に駆け付けたシュトラッサ―少佐が飛行を止めようとしたのでリックが少佐を射殺しました。
全てを見ていたはずのルノー署長は駆けつけた警官たちに「少佐を殺した犯人を探せ」と命じ、リックを見逃したのです!
ああ、ルノー警察署長も愛国心を忘れていなかったんだ!と思った瞬間でしたね。
リックとルノー署長は飛行機が飛び立ったのを見て歩き出しました。
二人の新しい友情の始まりです。
(あらすじ、終わり)
映画『カサブランカ』を観た感想!最後のセリフが頭から離れません
【感想】
映画「カサブランカ」を観た後、この曲がずっと頭から離れなかったのです。
「時の過ゆくままに(アズ・タイム・ゴーズ・バイ)」 曲を弾くピアニストのサムの存在もよかったなあ。
「カサブランカ」のオススメは、何と言っても主役の男女。
潤んだ瞳が魅力的なイングリッド・バーグマン、こんなにも美しい女性は見たことがありませんでした。
ハードボイルドなリックを演じるハンフリー・ボガート、声も渋いです。
一見、近寄りかたく、強そうな男に見えるけれど内面は優しくて傷付きやすいリックのファンになってしまいました。
リックの最後のセリフが頭から離れません。
We will always have Paris、、、
「自分には君と過ごした思い出のパリがあるから」
と言って、イルザをラズロにゆずりました…
イルザにはラズロの政治的使命を共に支えて欲しい、そして何よりもイルザの幸せを願ったのでしょう。
カッコいいんです。
でも切なかったな、イルザはまだリックを愛しているというのに。
Here’s looking at you, kid
「君の瞳に乾杯」(日本語意訳)
リックがイルザを見つめて何度も言う名台詞は、何度も数えました!
ルノー署長とのラストも好きなシーンです。
ルノー警察署長はドイツにすり寄る、いけ好かない男かと思っていたら、飛行機が飛び立とうとする空港でシュトラッサ―少佐を射殺したリックの罪を見逃しました。
リックとルノーとの新しい友情にもぐっときてしまいました。
それにしても、霧の空港で見つめあうハンフリー・ボガートとイングリッド・バーグマンの別れのシーンが何とも絵になります。
(感想おわり)
『カサブランカ』映画の監督やキャスト(出演者)など
カサブランカ(映画)の出演者と監督を紹介します
カサブランカの監督は?
【監督】
マイケル:カーティス
カサブランカの主演は?
【キャスト(主演)】
=ハンフリー:ボガート
=イングリッド:バーグマン
カサブランカの他の出演者は?
【その他の出演者】
=ポール:ヘンリード
=クロード:レインズ
=コンラート:ファイト
=ドーリー・ウィルソン
『カサブランカ』映画の音楽の作曲家は?
【音楽】
映画『カサブランカ』が受賞した賞は?
カサブランカは1944年に多くの映画賞を受賞しました。
意外にも主演のハンフリー・ボガートとイングリッド・バーグマンはノミネートのみでした。
主演二人は受賞をしていないけれど、私はこの二人のインパクトが強くて忘れられません
クロードレインズは、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされました!
ルノー警察署長は、いい味が出ていましたよね。
【第16回アカデミー賞(オスカー)】
ワーナー・ブラザース
マイケル・カーティス
ジュリアス・J・エプスタイン
フィリップ・G・エプスタイン
・主演男優賞 (ノミネート)
ハンフリー・ボガート
クロード・レインズ
マックス・スタイナー
オーウェン・マークス
【ニューヨーク映画批評家協会賞】
ハンフリー・ボガート
イングリッド・バーグマン
この記事が、映画「カサブランカ」をもっと深く知るための参考になれば嬉しいです。
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