映画『ラ・ラ・ランド』のあらすじを紹介します。
デイミアン・チャゼル監督の脚本が素晴らしいと絶賛されました。
女優志望とジャズピアニストの夢を追いかける男女の恋愛を描いたミュージカル映画。
『ラ・ラ・ランド』は、セブとミアのラブストーリーでもあります。
ライアン・ゴズリングとエマ・ストーン、最後のピアノバーで見つめ合うシーンは迫真の演技でしたね、ふたり。
映画音楽とミュージカルナンバーがずっと耳に残っていますよ。
映画『ラ・ラ・ランド』のあらすじと感想をお伝えします。
ラ・ラ・ランド(映画)の監督はどんな人?
【監督】デイミアン・チャゼル
チャゼルは、ラ・ラ・ランドで、史上最年少32歳でアカデミー監督賞を受賞。
86年ぶりに記録が塗り替えられた。
彼は、ラ・ラ・ランドの脚本も手掛けた。(アカデミー脚本賞にノミネートされた)
なんと、彼はハーバード大学卒業の秀才。
音楽を担当した、ジャスティン・ハーウィッツは、チャゼルの大学時代の友人。
2010年に「ラ・ラ・ランド」の脚本を書いたが、映画化できるスポンサーが見つからなかった。が、
2014年の映画「セッション」が注目されたので「ラ・ラ・ランド」の映画化が進んだ。
大学時代の友人ジャスティン・ハーウィッツと卒業作品で作った映画は、
「Guy and Madelin on a Park Bench (2009年)」これがデビュー作となる。
卒業制作がデビュー作とはさすがですね!
高校時代には、ジャズドラマに打ち込み大学では映画製作を学んだ。
注目された映画、2014年「セッション」は音楽大学でドラムを学ぶ学生のストーリー。
自身の経験上からのアイディアだったのですね!
また、彼は熱狂的なミュージカルファンだそうだ。
セブとミアがロサンゼルスの街を見下ろす丘でのダンスシーンでは、
「雨に歌えば」の踊りも取り入れられている。
始まりの高速道路でのミュージカルシーンも圧巻でしたよね!
私は、ミアの部屋にイングリッド・バーグマンのポスターが貼られていたのが嬉しかったです。
ミアがセブのピアノに惹かれてバーの中へ入るシーンは、
「カサブランカ(1942年)」のイングリッド・バーグマンが、
ハンフリー・ボガートのクラブへ入るシーンを思い重ねたという。
チャゼル監督もカサブランカが好きなのですね!うれしいです!!
主演のライアン・コズリングとは、
2018年、アーム・ストロングをモデルにした「ファーストマン」で再び共演した。
微笑ましいエピソードとして、
ミアのカフェでグルテンフリーにこだわる客を演じた
新人女優、オリビア・ハミルトンとチャゼル監督は結婚したそうです。
才能あふれる若きチャゼル監督から目がはなせませんね!!
ラ・ラ・ランド(映画)のキャスト主演は、どうして ライアン・ゴズリングとエマ・ストーンに決まったの?
主演の二人の候補はは初め、マイルズ・テラーとエマ・ワトソンで調整されたそうです。
マイルズ・テラーは監督の前作「セッション」のドラマー役で主役を演じました。
そして、ハーマイオニーこと、エマ・ワトソン。
二人が演じていたら、セブはもう少し年代が若くなって、ミアは可愛いイメージが強かったかも、、、
セブの年齢をもう少し上げて、ライアン・ゴズリングを迎えたんですね。
セブの熟した魅力をライアン・ゴズリングがうまく演じてくれたなあと思うのです。
そして、
ミアが持つ芯の強さはエマ・ストーンにぴったりだったなあとも思うのです。
:ジョン・レジェンド
ローラ(セブの姉)
:ローズマリー・デヴィッド
:キャリー・ヘルナンデス
:ジェシカ・ローテ
:ソノヤ・ミズノ
※セブを自分のバンドへ誘う旧友キース役の
ジョン・レジェンドは、
アメリカの超人気歌手なんだそうです。
どうりで、歌がうまいなあ~と思いました!
ラ・ラ・ランド(映画)の受賞は史上最多?
「ラ・ラ・ランド」は、2017年アカデミー賞で、「タイタニック」に並ぶ史上最多の13部門にノミネートされました。
【アカデミー賞 6部門受賞】
監督賞:デイミアン・チャゼル
主演女優賞:エマ・ストーン
撮影賞:ライナス・サンドグレン
美術賞:デヴィッド・ワスコ、サンディ・レイ、ノルズ・ワスコ
作曲賞:ジャスティーン・ハーウィッツ
歌曲賞:「シティ・オブ・スターズ」ジャスティン・ハーウィッツ、パセック&ポール
【アカデミー賞 ノミネートのみ】
脚本賞(デイミアン・チャゼル)
主演男優賞(ライアン・ゴズリング)
作品賞・撮影賞・衣装デザイン賞・美術賞・編集賞・歌曲賞・
※あの「タイタニック」に並ぶ受賞を果たしたとは、やっぱりすごい作品なんですね、
「ラ・ラ・ランド」
ラ・ラ・ランド(映画)のあらすじ
ハリウッドで女優志望とジャズクラブを開く夢を持つ、男女の夢と恋愛物語
ラ・ラ・ランド(映画)のあらすじ:ロサンゼルスの【冬】
舞台はロサンゼルス
朝の大渋滞の高速道路から始まる。
ミュージカル、歌と躍りで明るくスタート!
渋滞に巻き込まれていた、ミア(エマ・ストーン)は女優志望。
車の中で台詞を覚えていたところ、
後ろの車のセバスチャンこと、セブ(ライアン・ゴズリング)にクラクションを鳴らされる。
出会いは、最悪だったようです。。。
ワーナー・ブラザーズ撮影所の中のカフェでアルバイトをしながら、夢を追うが、
一向にオーディションには合格しないミア。
セブは、ジャズピアニスト。
伝統のある店が人気のないジャズを諦めるのを憂いていた。
いつか、古き良きジャズの店を持つのが夢。
またオーディションに落ちたミア。
ルームメートたちに誘われ、気乗りしないまま、クリスマスパーティーへ出かけた。
ミアの車がレッカーされてしまい、がっかり、帰り道の夜道を一人歩いていた。
バーの前を通りかかると素敵な曲が聞こえる。
中へ入ってみると、
ピアノを弾いているのは、高速道路でクラクションを鳴らしてきたセブだった。
感動したミアが、曲が良かったと話しかけようとすると、
セブは店から解雇されたところで、ミアを邪険に押しのけ立ち去った。
やっぱり、出会いは最悪でしたね。。。
ラ・ラ・ランド(映画)のあらすじ:ロサンゼルスの【春】
オーディションを受け続けるも、落選を繰り返すミア。
ある、日中のパーティーに参加するとステージでキーボードを弾いていたのはセブだった。
先日の仕返しをしようと意地悪なリクエストをしてみた。
パーティーを抜けたいと思っていたら、仕事を終えたセブが帰るところだった。
タイミングが合い、一緒に帰ることになった二人。
お互いに良い印象を持っていなかったセブとミア。
でも、なかなか良い感じじゃない?
美しい夕焼けをバックに語り合い、踊る二人。
ミアの黄色いドレスが映える。
恋が始まりそうな予感。
そこへ、ミアの恋人、グレッグから電話が入り、二人は別々に帰る。
あらら、またトーンダウンですね。
数日後、ミアの働くワーナー・ブラザーズ撮影所のカフェにセブが訪ねてきた。
思いがけないセブの訪問に喜びをおさえるミア。
撮影所を案内しながらお互いの身の上話を語り合う。
やっぱりお互いが気になっていたんですね!!
セブは、ミアが脚本・主演・上演すればよいと提案する。
ミアがジャズは苦手だというので、本物のジャズの店へ誘う。
ミアのオーディション通過のドラマの参考になるからと、
「理由なき反抗」を観る約束をして別れた。
映画の日、ミアは恋人グレッグとの食事を優先するが、彼に別れを言い、映画館へ向かう。
セブとミアは、続きを映画の舞台であった、本物の天文台で過ごす。
こうして、二人の交際が始まる。。。
天文台でのワルツはロマンティックでしたねぇ~。
ラ・ラ・ランド(映画)のあらすじ:ロサンゼルスの【夏】
ミアとセブは付き合い始めた。
セブはいつも車のクラクションを大きく鳴らしてミアを呼ぶ。
出会った時と同じように。
二人の関係は良好であり、お互いに夢を語り合うも
セブは資金がなく、ミアはチャンスに恵まれなかった。
ある日、セブの店のロゴについてアイディアを出し合っていた。
ミアが「Seb’s」を押す。
が、セブは気乗りがしない様子。
ミアは、一人芝居の脚本の執筆を始めた。
そんな中、セブは同級生のキースからバンドの誘いを受ける。
大衆受けはするが、セブの求める本物のジャズではなかった。
セブは迷うが、
ミアのため、資金集めの為にとキースのバンドへの参加を決意する。
ラ・ラ・ランド(映画)のあらすじ:ロサンゼルスの【秋】
ひとりアパートで一人芝居の準備に忙しいミア。
バンドのツアーであちこちを飛び回るセブ。
二人の生活がすれ違いはじめる。。。
セブがツアーの合間をぬって帰ってきた。
ミアは喜ぶが、
セブの音楽活動はやりたい音楽と違うと言い、口論になる。
ミアの一人芝居の公演当日、セブの優先席にセブは居なかった。
バンドの撮影の仕事と重なってしまったのだ。
セブが駆けつけた時、舞台は終わっていた。
客席はまばらで、上演後の評価は良くなくて、ミアは自信をなくしていた。
セブに別れを告げ、女優になる夢を諦め、実家に帰ると言う。
せめて、セブがミアの一人芝居の公演に間に合っていたなら、、、と、
思わずにはいられません。
ミアは、一人芝居が不評で自信をなくして故郷へ帰った。
ジャズを続けるため、ジャンルの違うバンドに参加したセブ。
すれ違いが続いた二人は、別れることにした。
この後、二人はまた会えるのでしょうか?
セブとミアの夢はかなうのでしょうか??
ラ・ラ・ランド(映画)のあらすじ:ロサンゼルスの【秋】の(続き)
数日後、セブの家にミア宛の電話が入る。
彼女の舞台を観た担当者がミアの演技を気に入り、是非、オーディションを受けないか?と誘う。
セブは、ミアの実家を探し出し、大きなクラクションでミアを呼んだ。
出会いの時と同じあのクラクションですね!
ミアにオーディションを受けるよう説得するが、
ミアは、勇気が出ない。
翌日、迎えに来たセブの車でミアはオーディション会場へ向かう。
自分が女優を目指すきっかけとなった叔母の話をし、
全力で演技をしたミア。
かつて、夢を語り合った場所、坂の上に二人は来ていた。
合格すると、ミアは長くパリで過ごすことになる。
自分の夢を持つセブは同行できない。
二人はまだ愛し合っていたが、お互いの夢のために、別れることになった。
二人の夢が叶いますように、、、。
ラ・ラ・ランド(映画)のあらすじ・結末:ロサンゼルス【冬】(5年後)
5年後の冬。
ミアは大女優になっていた。
他の男性と結婚して、娘が生まれた。
セブともう一度付き合うことはなかったんですね。。。
ある晩、夫とデートに出かけ、渋滞で高速を下りて入った店。
「Seb’s」 驚くミア
自分がセブに提案した、店名とロゴの店だったから。
ここは、セブの店?
そう、セブは夢だった自分のジャズクラブを開いていた。
客席のミアを見てセブも驚く。
言葉を失う。
セブはピアノに座り、思い出の曲を弾き始めた。
時間は二人が出会った時にさかのぼり、、、
頭の中に映像が流れる
出会いは、あの、初めてセブのジャズピアノを聴いたバー。
二人は交際をはじめる。
バンド活動には参加せず、自分の好きなジャズを弾き続けるセブ。
ミアの一人芝居は大好評で、それをセブが祝う。
ミアはオーディションに合格する。
二人で一緒にパリへ行き、ミアは撮影、セブはジャズ演奏。
結婚した二人に子供が生まれる。
ベビーシッターに子供を預けて二人でデート。
行き先は、ジャズクラブ。。。。
思い出の曲が終わった。
現実に引き戻される。
頭の中の映像は、付き合っていた時に二人ができなかったこと。
立ち去るミア。
振り返り、ミアが微笑む。
ステージから見つめるセブも、微笑み、うなずいた。
二人は現在のそれぞれの場所へと戻っていった。
渋滞に巻き込まれて訪れたセブの店、
始めの出会いと同じ偶然がもたらした再会だったのですね。
付き合っていた時には叶わなかった思いが映像に流れたんですね、、、
これは、
ミアのもの?セブのもの??
きっとミアとセブ、二人の心の中の映像だったのでしょう。。。
ラ・ラ・ランド(映画)の感想
セブとミアは再び付き合うことはなかったんだなあ、、、
もう一度、セブがラクションを鳴らしてミアを迎えに来ることはなかったんですね、、、
ミアは夢をかなえて大女優に成長し、幸せな家族を築いていたけど、
やっぱり、相手がセブであるとよかったなあ。
セブが自分の好きなジャズのジャンルを貫いて、古き良きジャズを愛する自分の店を開いていて嬉しかった。
思い出の曲をセブが奏でる間、二人の過去がプレイバックされる間は私もドキドキしました。
それは、もしあの時こうだったら、の繰り返し。
出会いと別れがあってお互いの今がある、そんな感じかもしれません。
セブの店を立ち去るミアが振り返り、お互いが微笑み、うなずいて、気持ちを吹っ切る時間が長く感じました。
ミアのドレス姿、ブルー、黄色、緑、色鮮やかできれいで、よく似合ってて、見ていて楽しかったです。
二人のダンスも上手だなあと思っていたら二人はかなり練習をしたんですってね。
バックで流れる音楽がどれもよかったけど、
お互いの夢を支えあって過ごしていた時のデュエット曲
City of Starが耳に残りました。ミアがところどころ笑いながら、歌うんですよね。
夢を追う途中、それでもあの頃ふたりは幸せだったんだなあと思いました。
以上、
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
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