『NOPE/ノープ』
デビュー作『ゲット・アウト』と第2作『アス』で高い評価を得たジョーダン・ピール監督注目の第3作です。
キャッチコピー「最悪の奇跡」て何?
上空に現れた物体はUFOなの?
それとも、エイリアン?
ジョーダン・ピール監督の前作から出演のダニエル・カルーヤの演技も気になります。
『Nope/ノープ』のあらすじと考察・感想をお届けします!
映画『NOPE/ノープ』の感想!チンパンジーの教訓を考察
【感想と考察】
ところどころ、よく分からないなあ、と思いながら鑑賞しました。
主人公が訪ねたテーマパークのジュープは、
子役時代の現場で突然に目の前のチンパンジーが暴れ出して俳優たちを殺しましたが、自分は奇跡的に助かりました。
でも、その経験があるジュープがなぜUFOをおびき出そうとしたのでしょうか?
人間にフレンドリーだったチンパンジーはなぜ暴れ出したのか?
服を着て帽子をかぶって、人間に愛想を振りまいていたチンパンジー。
野生動物を人間のオモチャにしてはいけない!と、その時、人々は気が付いたはずではなかったのか?
でも、ジュープはゴーディと自分だけは分かり合えたんだとずっと思ってきたようです。
ゴーディーはこぶしをタッチしようと差し出し、ジュープはこぶしを返そうとしました。
確かに映画ETと主人公のようでしたから。
だから、自分はUFOとも分かり合えるだろうと勘違いをしてたのかな?
好物の馬を餌に差し出しUFOを手慣づけてテーマパークで観客にそれを見てもらおう、
そんな風に考えたのだと思います。
分かり合えるというのは、こちら側の言い分で、ゴーディやUFOにとっては支配されることに変わりありません。
ジュープは人間が踏み込んでもいい限界を超えてしまいました。
最後に、JJことUFOがテーマパークのヘリウム風船を飲み込んで爆死したのは力ずくではなく自滅に追い込んだ勝利だったと思うのです。
それにしても垂直に立っていた靴の意味は何だったんでしょうか?
ジュープの目線が靴にあったから、殺気立ったゴーディーと目を合わせなかったので難を逃れたのだと想像します。
自然や野生動物を人間の都合で支配してはいけない!!
映画の鑑賞後、そのように感じました。
※映画『NOPE/ノープ』撮影秘話・オマージュシーン・小ネタの記事も書いています。
よろしければ、こちらからお読みください。
映画『NOPE/ノープ』のあらすじ①上空に何かが現れた
【あらすじ①】
舞台は、父、オーティスが経営するヘイウッドホース牧場。
馬に乗っていた父親が突然、落馬し死んでしまった。
空から煙をあげて降ってきた異物コインが眼球を貫いて頭蓋骨に刺さっていた。
馬の背中にも鍵が刺さっていた。
一体、何が起こったのか?空から異物を落としたのは何者か?
(しばらくこの異物の正体がわかりませんでした)
映画に出演する馬を育てて稼業にしていた父。
父の牧場を引き継いだOJは、妹のエムと
映画の撮影現場へ愛馬ラッキーを連れて行った。
しかし、運悪くスタッフの持つ鏡に馬が驚き、スタッフのひとりを蹴り上げた。
馬のラッキーと、OJ、エムは、
アントラーズ・ホルスト率いる映画撮影プロジェクトから解雇されてしまった。
(OJは口下手ですが、エムが人付き合いが良く、二人で力を合わせるとちょうど良さそうです)
映画『NOPE/ノープ』のあらすじ②謎の物体は馬が好き?
【あらすじ②】
生計を立て直すため、OJとエムが馬を売ろうと訪ねたのは、「ジュピターズ・クレーム」という西部劇が体験できるテーマパークだった。
オーナーは元子役として有名なリッキー=愛称ジュープジュープ。
子役時代に「ゴーディ家に帰る」という、チンパンジーのゴーディとアメリカ人一家の交流を描くテレビドラマに出演していた。
今でもその時のポスターや撮影現場にあった小道具を大切に展示している。
(別に展示部屋があったのには驚きました)
その夜、OJは馬が牧場の空へ吸い込まれたあと、UFOが消えていくのを目撃した。
(怖かったです、、、)
UFOの本当の正体は何だろう?とOJは疑問に思った。
エムと二人で、この宇宙人の存在をビデオに録画して、メディアに売ろう!
また、父親を殺したこの犯人の謎を解明したかった。
電気機器に詳しいエンジェルに頼み、牧場内のあちこちにカメラを設置してもらった。
しかし、UFOが近づくと電気機器が作動しなくなり、撮影ができない。
そして、
UFOは、あの上空にある、ずっと動かない雲の後ろに隠れていることが分かった。
(雲に隠れてずっと上空にいたんですね)
映画『NOPE/ノープ』のあらすじ③ゴーディ家に帰る(テレビ番組)のこと
【あらすじ③】
ジュープはゴーディを思い出していた。
<ゴーディ事件とは?>
ジュープ(本名はリッキー)は子役時代に「ゴーディ家に帰る」という、
チンパンジーのゴーディとアメリカ人一家の交流を描くテレビドラマに出演していた。
そこで、突然キレて暴れたチンパンジーがステージ上の俳優に襲いかかった事件で
俳優が何人も死亡したが、自分は奇跡的に生き残った。
ジュープは机の下に隠れていて、襲われた女優の靴が目の前に垂直に立っていた。
それを見つめていたので、ゴーディと目が合わなかった。
最後に机の下のジュープを見つけたゴーディが近づいてきた。
ジュープは恐怖に震えてゴーディを見た。
ゴーディがテーブルカバー越しに手を伸ばしてグーの拳を突き出し、
二人が拳を合わせようとしたとき、後ろから撃たれてゴーディは死んだ。
(ゴーディが暴れ出した!この作品の映像の中で一番怖いシーンでした)
<ジュープがショーを始める>
ジュープは運営するジュピターズ・クレームでUFOを呼び寄せるショーを行っていた。
この半年ほど、空からの飛行物体が馬を吸い込む様子を何件も見たという。
観客席には、子供の頃一緒に出演した番組内でゴーディに襲われ、ベールで顔を隠している女性もいた。
(ジュープはどうして彼女をこのショーに招待したのでしょうか?)
空から竜巻のように粉塵を巻き上げてUFOがやってきた。
それは、怪獣のように吠えながらやってきた。
ジュープは黒い馬をUFOに差し出すつもりだったが、馬がガラスケースから出ようとしない。
ジュープが空を見上げると、UFOは人を飲み込み始めた。
テーマパークの会場にいた全員が次々に吸い込まれていった。
しばらくしてOJがテーマパークに行くと、人は誰もいなかった。
UFOは馬から人へターゲットを変えたようだ。
自分が売った馬、ラッキーだけが生き残っていた。
「あれはUFOではない、生き物を食べる生命体だ。」
そして、「空を見上げてはいけない。目が合うと狙われる。」
OJは確信した。
(ラッキーは名前の通り、生き残ったんですね)
映画『NOPE/ノープ』のあらすじと結末!UFOの最後
【あらすじと結末】
UFOをジーン・ジャケット=JJと呼ぶことになった。
JJを撮影したい!
映画撮影班のカメラマン、アントラーズ・ホルストに相談すると、旧式のIMAXフィルムカメラは電気系統がショーとしても撮影が出来ると言う。
牧場の周辺に目玉の付いた風船を何機も設置した。
JJは、目が合ったものを吸い込むから風船をおとりにしたのだ。
ついにテーマパークにあったペナントを巻きつけた偽物の馬を飲み込む映像の撮影に成功した。
しかし、ホルストはJJの姿に魅了され、至近距離で撮影したいと思い、
JJの真下まで近づき見上げたため、吸い込まれてしまった。
(夢中になり、危険を冒してでも良い撮影をしたいと思ったのでしょう)
次の標的はエンジェルだ。
テントのシートと有機鉄線を身体に巻きつけたエンジェルもJJに吸い上げられたが、無機物を嫌うJJがエンジェルごと吐き出した。
怒り出したJJが完全な姿を表すと、クラゲのように広がり、真ん中の口から生物を吸い込もうとする。
(ああ、これは不気味としか言いようがありません、、、)
OJは馬に乗り、エムはバイクに乗ってJJをテーマパークジュピターズ・クレームまでおびき寄せる。
(OJには馬が似合います、そして、エムのバイク姿、颯爽としていました)
JJに、テーマパークの象徴であるジュープの顔の巨大なヘリウム風船の人形を放つと、吸い込んだJJが、ヘリウムのガスで爆発した。
JJは、息絶えて流されていった。
テーマパークの撮影機でその様子を撮影したエマ。
JJが人形の風船を吸い込む様子がしっかり撮影されていた。
ガッツポーズのエムは、馬に乗って現れたOJを見て満足そうに微笑んだ。
(OJも助かったんだなあ~良かった!)
(おわり)
※映画『NOPE/ノープ』撮影秘話・オマージュシーン・小ネタの記事も書いています。
よろしければ、こちらからお読みください。
映画『NOPE/ノープ』の概要
【概要】
●制作と公開:2022年アメリカ映画
●ジャンル:ホラー・SF
●監督:ジョーダン・ピール
●脚本:ジョーダン・ピール
●制作:ジョーダン・ピール
イアン・クーパー
映画『NOPE/ノープ』のキャスト
【キャスト】
●OJ/ヘイウッド:ダニエル・カルーヤ
牧場の息子
●エメラルド・ヘイウッド:キキ・パーマー
牧場の娘
エムの愛称で呼ばれる
●オーティス・ヘイウッドSr:
キース・デイヴィッド
牧場主
OJとエムの父親
●リッキー・ジュープ・パーク:
スティーヴン・ユァン
元子役で愛称はジュープ
テーマパーク「ジュビターズ・クレイム」のオーナー
●エンジェル・トレス:
ブランドン・ペレア
電気設備技師
●アントラーズ・ホルスト:
マイケル・ウィンコット
撮影カメラマン
●ゴーディ:
テリー・ノタリ―
チンパンジー
「ゴーディス・ホーム」のスター
映画『NOPE/ノープ』のタイトルの意味
【タイトルの意味】
1)「NOPE」=「ノープ」の意味は、「マジかよ、ムリだ!」
映画を観ている視聴者が、あり得ない!信じられない!ビックリ!の場面に使う言葉。
ジョーダン・ピール監督がこのタイトルを選んだ理由は、劇場で観客が何を考え、感じているか?観客の反応に注目したかったからです。
2)Not of Planet Earth =地球人ではない、の頭文字をとって、
「Nope 」
という解釈もされています。
映画『Nope/ノープ』の映画のロケ地
【映画ロケ地】
アメリカのカリフォルニア
北ロサンゼルス近郊のサンタクラリタ地域
ファイアストーン牧場がロケ地
こちらで撮影されました。
以上、
(ここまでお付き合い下さり、ありがとうございました。)
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