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映画『つぐない』ラストの告白と最後の嘘/あらすじを考察・感想も!

ドラマ

映画『つぐない』を観ました。

原作は、イアン・マキューアンの著書「贖罪(しょくざい)」です。

ブライオニ―の嘘は初恋の相手ロビーと姉セシーリアの人生を壊しただけではない。
ブライオニ―自身もその後の人生を苦しみながら生きることになりました。

この映画を観たのは2回目です。

前回は、
素直に求め合った若い男女の愛が壊されたこと、
誠実で、才能あるロビーの人生が閉ざされたことが残念でなりませんでした。
映画を見終わったあと、ずっと悲しかった。

贖罪はどこまですればいいのか?
終わりはあるのか?

今回は、そんなことを考えながら鑑賞しました。

映画『つぐない』を観ました。

前回からずっと引っかかっていたことが今回も引っかかりました。

ブライオニ―は最終的に、罪をつぐなえたのか?
ロビーとセシーリアはどこまで再会できたのか?
ブライオニ―は何にどうつぐないをしたのか?
そもそも、ブライオニ―は何故、あんなうそをついたのか?

映画のあらすじをまとめ、解説、考察します。

よろしければ、私の感想もどうぞ。

この記事が、映画「つぐない」をさらに楽しんでいただくために、お役に立てたら嬉しいです。

ブライオニ―のラストの告白と最後の嘘

ロビーはフランス、ダンケルクの戦地から帰ってくることはなかった。
セシーリアは、ロビーを待ちながら、地下鉄構内で事故死した。だから、ブライオニ―は、最後にもう一度嘘をついたのです。
「戦争から戻ったロビーとセシーリアは再会し、幸せに暮らした」という嘘。小説の中でふたりに幸せな時間を贈りました。

ロビーとセシーリアの結末

ロビーはフランス、ダンケルクの浜辺で帰還の船を待ちながら敗血症で死んでしまいました。
同じ年、セシーリアも地下鉄の構内の水没で事故死しました。

セシーリアからくる手紙と、最後にもらった絵葉書だけが戦場のロビーを支えていましたが、

ロビーが戦争でフランスに渡ってから二人が再会することはなかったのです。

ブライオニ―は最後にもういちど嘘をついた

ふたりに幸せな時間を贈りました。

小説の中で、
セシーリアは帰還したロビーと再会しました。
約束した絵葉書と同じ、海辺のコテージで仲良く静かに暮らし、
波と戯れるふたりは、幸せそうでした。

ブライオニ―は、ふたりの人生を変えてしまった自分ができる、
最後の嘘をつきました。

「戦争から戻ったロビーとセシーリアは再会し、幸せに暮らした」という嘘。

映画『つぐない』あらすじ①少女 ブラウニーの嘘

あらすじ①

1935年
イギリス、イングランドの裕福なタリス家

この大きな屋敷で働く庭師のロビー、
母親は厨房で働く女中です。

タリス家の美しい娘セシーリアはロビーと大学の同窓生ですが、
ほとんど口を利きません。
まだ13歳の妹ブライオニーは、文章を書くことが好きな少女です。

文才を持つブラウニーは、
いとこのローラと、双子の弟たちを相手に
今晩の劇の台本を披露し、打ち合わせをしていましたが、、、

ローラも双子の男児たちもやる気がありません。

ブライオニ―は窓から見た、姉のセシーリアと庭師のロビーが大人の恋をしていることに感づきます。
13歳の少女ブライオニ―は心が傷みました。
彼女もロビーを好いていたのです。

セシーリアとロビーはずっと惹かれ合っていましたが、
お互いの身分の違いから接触を控えていました。

ところが、噴水に飛び込んだセシーリアの身体を眩しそうに見るロビー、
この時二人はようやくお互いの気持ちを確認し、抑えきれなくなりました。

優秀なロビーは、当主(セシーリアの父)に奨学金を借りて大学に進み、
医学を目指しています。
セシーリアは、言葉少なにそれを応援して立ち去りました。

タリス家の長男、リーオンが友人ポールを連れて屋敷に帰ってきました。
ポールは、アーミ・アモの軍需用チョコレートを作る実業家でした。

リーオンは、この晩さん会にロビーを招きました。

ロビーの母は、台所の女中をしており、日中、晩さん会の為に銀食器を磨いてくれたそうです。

家に戻ったロビーは、
「先ほどの無礼をお詫びする、、、」とセシーリアに手紙をタイプで打ちました。

その続きで自分の中だけで会話したセシーリアへの想い(欲情)をタイプで打ち、、、
一人あきれるのでした。

しかし、この、本来渡すつもりのない文章が、封筒に入れ間違えたことで
セシーリアに届いてしまいました。

ロビーがこの手紙を妹のブライオニ―に託したので、
そっと開けて読んだブライオニ―は混乱します。

晩さん会に招かれたロビーをセシーリアが迎え、ロビーはバツがわるそうにします。

ブライオニ―が届けた手紙を読んだセシーリアは、
ロビーが入れ間違えたことに気づいていました。
しかし、これでお互いの気持ちがハッキリしたことで覚悟を持ちました。

ところが、
ふたりが誰もいない図書室で愛を交換している様子をブライオニ―が見てしまいます。
ブライオニ―は、大きなショックを受けました。

何が起きてるの?
「セシーリア?」、、、。

晩さん会の最中に双子の男児がいなくなりました。
真っ暗な中、大人たちが手分けをして外へ探しに出かけます。

ブライオニ―はガサガサ音がする茂みの中に、ローラに覆いかぶさる男を見ました。
ローラは目隠しされ襲われたと言いますが、
ブライオニ―は逃げる男を見たと警察に断言したのです。

「逃げた男はロビーだった。」

セシーリアに当てた、先ほどのハレンチな手紙をブライオニ―が持ち出し、皆に公開されたので、
屋敷の誰もがロビーを犯人だと疑いませんでした。
ロビーは警察に捕まりました。

セシーリアだけはロビーを信じていました。
「戻って来て、私の元へ」

連れていかれるロビーに愛を伝え、ふたりは引き裂かれました。

一人息子を失った母は、警察の車に飛び出してきました。
「嘘つき!」

ブライオニ―はこの一連の様子を窓から見ていました。

映画『つぐない』あらすじ② セシーリアとロビーその後

あらすじ②

4年後
第二次世界大戦中の北フランス

刑務所に残るか、戦争に行くかの選択でした。
ロビーは兵士として闘っています。

戦場は過酷でした。
ロビーは胸に傷を抱え、
隊からはぐれた仲間と3人、食べ物に飢えながら

小屋に身を潜めていました。

ロビーを支えているのは、
フランスの戦地に渡る半年前、セシーリアに再会したことです。

セシーリアは、タリス家を出て従軍看護師として質素に生活していました。

手を重ね、お互いの想いを確認し合い、
戦地から戻ったら海辺の白いコテージで過ごそうと約束して別れました。
それを励みにふたりは生きているのです。

「戻って来て、私の元へ」
セシーリアはまた同じ言葉を伝えました。

ロビーは、戦地に届くセシーリアの手紙と、
最後にもらった海辺のコテージの絵葉書をいつも胸のポケットに入れ、お守りのように大事にしていました。

ロビーに届いた、セシーリアからの手紙には、

「17歳のブライオニ―が大学へ行かず、
看護師として働く道を選択した。
妹は罪をつぐなうつもりらしい」と書いてありました。

(セシーリアは、妹が自分の罪に気づいていることを知っていました。)

「戻って来て、私の元へ」
セシーリアはいつもロビーに同じ言葉を送りました。

歩いて歩いて、ようやく、ダンケルクに到着したロビーと仲間たち
救出の船は空からの奇襲で到着せず、
多くの兵士たちが帰還できず海辺にごった返していました
ああ、イギリスへ帰りたい、
誰もがそう思っていました。

食べ物も飲み水もない。
ロビーの身体はボロボロでした。
顔色が悪いと仲間が心配します。

一軒の家に入ると、女性が足をたらいに入れて洗ってくれました。
晩さん会の夜、警察の車の前に飛び出してきたきり、、、
別れたロビーの母親でした。

靴を脱いだまま歩き出したロビーの精神状態は限界を超えていたのです。
ずっと一緒だった友は、なけなしの食べ物をくれ、
休むように介抱してくれました。

ロビーは夜中にマッチを擦って、セシーリアのくれた絵葉書を見ています。

彼女とこのコテージで静かに暮らす、、、
それだけがロビーの願いだったのです。

「明日、船が来る、一緒に戻ろう!」
友の
言葉を聞いてロビーはそのまま眠りについて、起きることはありませんでした。

友がロビーの胸にあったセシーリアの手紙の束(一番上には海辺のコテージの絵葉書)
を持って、ロビーに別れを告げ、イギリス行きの船を目指しました。
1940年6月1日でした。

この手紙はセシーリアに届いたのでしょうか?
同じ年の10月15日に亡くなったセシーリアに届くのは難しかったでしょう。

映画『つぐない』あらすじと結末!最後のつぐない

【結末】

高名な作家、老齢のブライオニーは新作のインタビューを中断しました。
具合がよくありません、薬を飲み休憩しました。

ブライオニ―・タリス最後の作品。

脳の血管が詰まり、記憶障害が始まっています。
物書きとしては致命傷、記憶があるうちにこの物語を書きたかったと話します。

自分の名前も含め、全て、実名で書いた最後の作品。
タイトルは『贖罪』です。

事実:ブライオニ―(老齢)は
あのとき、姉に会いに行かなかったと、
インタビューで告白しています。

「セシーリアのアパートの住所を調べて手紙を書いたけど、
自分は怖気づいて会いに行けなかったの。
だから、小説の一部は私の創作です」と。

ブライオニ―がセシーリアに書いた手紙
(これは事実)

「私は、大学に行かず、ナースとして働くことにしました。
でも、どんなに人の為に働こうと私がしたことからは逃れられない。

私は全てを理解しました、自分がしたこと、間違いを。
シー(セシーリアの愛称)私と会って、話してほしい。」

この後、ブライオニ―はセシーリアを訪ねていないというのです。

従軍看護師として働きながら、姉に手紙を送りましたが、
セシーリアに会う勇気が出ないまま、、、。

1940年6月、ロビーがダンケルクの海辺で命を落とし,
1940年10月、地下鉄の構内に避難していたセシーリアが構内の水の事故で亡くなりました。

だから、ブライオニ―は二人に謝ることも
つぐなうことも出来ませんでした。

ブライオニ―がセシーリアのアパートに会いに行った時、
ロビーが一時帰還してふたりが一緒に住んでいた。

ロビーが自分を罵倒し、
ブライオニ―がふたりに何度も謝ったこと。

ロビーから嘘の証言を撤回するよう求められたことなどは
すべてブライオニ―の創作なのです。

事実は、

ブライオニ―はロビーから罵倒される機会すらなかった。
姉と仲直りすることもなかった。
ふたりに謝ることもできなかった。
ふたりにつぐなうことが出来なかった。。。

小説の最後は、

フランスから無事に戻ったロビーとセシーリアが海辺のコテージ前で波と遊ぶ、
幸せそうなふたりの笑顔で結ばれました。

「二人が失った時間を取り戻したかった。
私が二人に贈りたかったのは二人の幸せな時間」

とブラウニーはインタビューで話しました。

この小説の結末は、ブライオニ―がついた最後の嘘だったのです。
ブライオニ―が最後にできた、つぐないでした。

(あらすじ,おわり)

映画『つぐない』考察:つぐないは出来たのか?終わったのか?

【ブライオニ―の、つぐない】

ブライオニ―は最後の最後につぐないました。
ただ、つぐないが終わったかどうかは誰にも分りません。

自分の罪をつぐなおうと、従軍ナースになり、
アパート暮らしをする姉に手紙を送りましたが、
訪ねる勇気がありませんでした。

そのまま、ロビーもセシーリアも死んでしまった。

謝ることも、嘘の証言を撤回することもありませんでした。

だから、最後につぐなったのです。
小説家として、実名で書いた最後の作品。
結末は、
戦地から戻ったロビーとセシーリアが約束の海辺のコテージで幸せに暮らしました。

これは、ブラウニーがついた、もう一つの嘘ですが、
ブラウニーが最後にできるつぐないだったのです。

「二人が失った時間を取り戻したかった。
私が二人に贈りたかったのは二人の幸せな時間
老齢の小説家、ブラウニーはインタビューでこう話しました。

ダンケルクの友が持ち帰った、
セシーリアがロビーに宛てた手紙の束は
ブライオニ―に届いたのだと思います。
(そうあって欲しい、、、)
刑務所や、ダンケルクの撤退の様子は当事者に聞きました、
と答えていましたから。

原作の『贖罪』の意味は、
・犠牲や代償を捧げて罪をあがなうこと。
・罪滅ぼしをする、
・埋め合わせをする。

自分の人生を通して
ロビーとセシーリアに罪をつぐなうことにしたブライオニ―は、
最後にもう一度、嘘をつきました。

ふたりに幸せな時間をあげました。
ふたりが海辺に幸せに暮らしたと、いう、うそ。
ブライオニ―は最後の最後につぐないをしたのです。

13歳のブライオニ―は、どうして嘘をついたのか?

【どうして嘘をついたのか?】

13歳のブライオニ―は心のどこかで分かっていたと思います。
ローラを襲ったのは、
ロビーだと言う確証はない。
いえ、ロビーには見えなかったはずです。

ブライオニ―はロビーをよく知っています、間違えるはずはないでしょう。
ロビーはブライオニ―の初恋だった。

窓から庭で見た二人の様子で、
ロビーと姉セシーリアが想いあっていることを知り、失恋の傷みを受けました。

そこへ、ロビーから大人が使う卑猥な言葉(セシーリアへ向けた手紙)を聞いて更にショックを受けました。

さらに、ロビーと大好きな姉の情事を見てしまった混乱の中、ロビーが許せなくなり

自分の苦しい気持ちをどうしていいか分からず、ロビーに復讐することで、その苦しさから逃れてしまったのです。

子どもだから知らない世界を知り混乱しましたが、
本当はロビーが犯人だとは思っていなかった。

自分の憧れていた男性に対する失望からブライオニ―はちょっとした嘘をつきました。

初恋が破れ、悲しみと嫉妬の気持ち
子どもながらに復讐すること
子どものブライオニ―は気が付いていなかったけれど、

相手を落とすことで自分の気持ちを優位に保とうとする行為だったのです。

小説の中で(創作なので、実際にはなかった話ですが、、、)

ブライオニ―がセシーリアのアパートを訪ねた時、
帰還中のロビーに自分(ブライオニ―)は罵倒されます。

「結局、お前は僕を下層の人間だとバカにしていたんだな、
韻も装飾も要らない!
真実を書面にして弁護士に提出しろ!!」と。

このロビーの言葉は、ブライオニ―から自分自身への言葉なのです。

大人になったブライオニ―は気が付きました。
憧れが失望に変わった時、
相手が使用人の息子だったことから、
どこかで下に見ていたのかも知れないと。

「韻も装飾もいらない」

最後のインタビュー内でも使いました。
これも、ブラウニーから自分に対する言葉です。

この意味は、
「余計な弁解はいらない、
ふたりが欲しかったのは真実だけだった。

セシーリアとロビーは再会できたのか?

【セシーリアとロビーのその後】

1935年、
刑務所から出て戦地フランスに行く前に
兵士ロビーと看護師セシーリアは再会しました。

しかし、その後の再会はありませんでした。

なぜなら、
1940年、ロビーはフランス、ダンケルクの浜辺で帰還の船を待ちながら敗血症で死んでしまいました。
同じ年の10月、セシーリアも地下鉄の構内の水没で事故死ました。

ロビーはフランス、ダンケルクでイギリスへ帰還の船を待ちながら
最後までセシーリアと暮らすことを夢見て
海辺のコテージの絵葉書を見ていました。

友人がロビーの胸ポケットにあった、セシーリアからの手紙の束を持ち帰りました。
セシーリアに届けるつもりだったのでしょう。

でも、手紙を受け取る前にセシーリアも死んでしまったのではないでしょうか?

この世にもうロビーが居ないと、知らないでいたほうが
セシーリアは幸せだったと思うのです。

ブライオニ―は、何に、どうつぐなったのか?

【ブライオニ―のつぐない】

大学に行かないで、従軍看護師になることはブライオニ―の贖罪だった。
それでも、ブライオニ―はつぐなえたとは思えず、苦しみました。

何につぐなったのか?

大人になったブライオニ―は
罪の意識を持つようになりました

・自分のした証言は嘘だったこと
・うその証言でロビーの人生を閉ざしたこと
・ロビーの母親から息子を奪ったこと
・セシーリアとロビーの幸せな時間を奪ったこと、ふたりの未来を閉ざしたこと

何より、自分の想いが叶わない失望感、嫉妬心から嘘をついたこと。
子どもの小さな嘘だったかもしれませんが
人の人生を大きく変えました。
ブラウニー自身も苦しんで生きてきたのです。

うっすらと分かっていた自分の気持ちが整理でき、
13歳から17歳、老女になり罪の意識は深まるばかり。

ブライオニ―は更に苦しんだに違いありません。

本当は会いに行けなかった、
セシーリアのアパートでの出来事
(小説の中の創作です)

帰還中のロビーに自分(ブライオニ―)は罵倒されます。

(だから、ロビーのことばは、ブライオニ―の心の中の言葉。)

常に自分を責めて後悔しながら生きてきたブライオニ―の姿

「結局、お前は俺を下層の人間だとバカにしていたんだな、
韻も装飾も要らない、
真実を書面にして弁護士に提出しろ!」と。

韻も装飾も要らないは、

難しい言葉の言い回しは要らない、弁解は必要ない
ふたりが欲しいのは真実だけだという意味です。

嘘をついて人を陥れた自分の罪は消えない。

(全部、ブライオニ―の後悔の気持ち)

本当にごめんなさい、、、
でも、言えなかった。
いっそ、セシーリアとロビーに罵倒されたかったことでしょう。

どうつぐなったのか?

もう一度嘘をつきました。
小説の最後で二人を幸せにしてあげたのです。

ふたりが唯一欲しかったもの、ふたりの幸せな時間を贈りました。

(考察、おわり)

映画『つぐない』感想

【感想】

「戻って来て、私の元へ」
何度もそう言うキーラ・ナイトレイは本当に美しかった。

多くを望んだわけではなかったのに、
若い男女の愛が壊されたこと、

誠実な、才能あるロビーの人生が閉ざされたことが残念でなりませんでした。

自分が奪ってしまった二人の幸せな時間を
小説の中のもう一つの嘘で
最後につぐなった妹ブライオニ―。

彼女もずっと辛かったことでしょう。
ロビーに対するあこがれが失望に代わり、
許せない気持ちが招いた、、、
はじめは小さな嘘だったのです。
子どもだったから、充分整理できなかった自分の感情。

でもそれは言い訳にならない、
人の運命を大きく変えてしまったのだから。

大人になったローラとポールの結婚がニュースで流れました。

人に罪を押しつけ、
自分だけ幸せになる本当の悪人が女王の視察を受け、
社会で称賛されている。
こんな人間が幸せになっていいのだろうか?

彼らはブライオニ―とは対照的な人間として描かれていたな、と思いました。

ブライオニ―のつぐないが終わり、
セシーリアとロビーの幸せが永遠に続くよう祈りたいと思います。

(感想、おわり)

映画『つぐない』概要

【概要】

・公開:2007年9月
・製作:イギリス、フランス、アメリカ
・ジャンル:ドラマ・ラヴストーリー
・原題:Atonement
・原作:イアン・マキューアン「贖罪(しょくざい)」
・監督:ジョー・ライト
・主人公:キーラ・ナイトレイ
ジェームズ・マカヴォイ

映画『つぐない』キャスト(登場人物)

【キャスト】

・セシーリア・タリス
キーラ・ナイトレイ
(ブライオニ―の姉)
・ロビー・ターナー
ジェームズ・マカヴォイ
(庭師/セシーリアを想う)
・ブライオニ―・タリス(セシーリアの妹)
(13歳)=シアーシャ・ローナン
(18歳)=ロモーラ・ガライ
(老年)=ヴァネッサ・レッドグレイヴ
・グレイス・ターナー
ブレンダ・ブレッシン演(ロビーの母親)
・リーオン・タリス
パトリック・ケネディ
(セシーリアの兄)
・ポール・マーシャル
ベネディクト・カンバーバッチ
(兄の友人、実業家)
・ローラ=ジュノー・テンプル
(ブライオニ―等のいとこ)

この記事が、映画「つぐない」をより深く知るための参考になれば嬉しいです。

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