1993年の映画『めぐり逢えたら』
まだ、携帯電話はなかった。
パソコンも普及していなかった。
人々が深夜ラジオの相談番組に耳を傾けて心を合わせていた時代。
妻を亡くしてずっと元気がないパパに、新しい奥さんをプレゼントしてほしいと、クリスマスに願う男の子。
この健気な8歳の男の子の気持ちが最後に叶うまで。
本当にこんな出会いがあったらいいなぁ、そんな思いで見守った映画。
可愛いくてキュートなメグライアンと、誠実な雰囲気のトムハンクスのペアが懐かしくて
何度も観た映画『めぐり逢えたら』の感動した名言や感想などをお伝えします~
この記事が、映画「めぐり逢えたら」をさらに楽しんでいただくために、お役に立てたら嬉しいです。
映画『めぐり逢えたら』には名言がいっぱい!
今の言葉、胸に響いたな…
そんなシーンがところどころにありました。
『めぐり逢えたら』映画のなかの名言をご紹介します!
ケーリー・グラントに会いに行くんでしょ?
私が一番うれしかった場面と台詞は、
ラスト、アニーがエンパイアステートビルの展望台のエレベータに乗ろうとした時の警備員とのやり取りです。
「シアトルの眠れぬ男」サムが自分を待ってくれているかもしれない!
道が混んでいたのでタクシーを下りて、走って駆けつけましたが、展望台はちょうど閉まってしまいました。
「行かせて、1分でいいの。人と約束していて、、、行くだけで気が済むの」(アニー)
警備員は言いました。
アニーが、嬉しそうに警備員を見ると、
「妻が好きな映画なんです」と答えました。
映画「めぐり逢い」では、船旅でお互いを好きになった二人が、半年後にエンパイアステートビルで会おうと約束して別れました。
当時は「めぐり逢い」の映画に影響され、「エンパイアステートビルで会いましょう」と約束する恋人たちが多かったでしょうね。
警備員の奥さまも、旦那様がエンパイアステートビルに勤めているのが嬉しかったに違いありません。
運命のマジックだった!
8歳の息子ジョナが、妻が亡くなって1年半たっても立ち直れないパパ(サム)に「新しい奥さん(ジョナのママ)を」と望むラジオの公開相談番組。
ラジオ番組の相談相手、ドクター・マーシャが、サムに寄り添います。
と伝える。
ドクター・マーシャが、「奥さんの魅力を聞かせてくれる?」と言うと、サムが尋ねます。
(短い時間では語りつくせない)という思いがこの言葉には詰まっていました。
サムが亡くなった妻マギーとの出会いを語るシーンにアニーは胸を打たれます。
私も気持ちをつかまれました。
「僕らは一緒になる運命だった。」
「車から降りる時に手を貸して触れた瞬間に分かった。」
「彼女は、自分が帰る家だと感じた。」
こんな素敵な出会いは一生に一度もないでしょうね。
アニーはラジオを聞きながら涙ぐんでいました。
サムがマギーを亡くして一年半たっても立ち直れないのも無理はありませんよね。
MFEO(Made for each other.)
ジョナはボルチモアのアニーに宛てて父親の名前でラヴレターを書きました。
サインの後に「MFEO」
Made for each other.の略です。
意味は、「お互いに運命を感じる」
8歳の子供が書いたとは知らず、下手な文章だとがっかりするアニーですが、「MFEO」(Made for each other.)には心を動かされたようです。
この手紙をもらってから、アニーはバレンタインデーにサムとエンパイアステートビルで会えるのでは?
と、ずっと気になっていましたから。
※トム・ハンクスが主演の『フォレスト・ガンプ』の記事も書いています。
よろしければ、こちらからお読みください。
映画『めぐり逢い』のラストシーンとあらすじ
本作「めぐり逢えたら」は、映画「めぐり逢い」に憧れるアニーが、ラストはエンパイアステートビルの展望台でサムと運命的な出会いをします。
1957年の「めぐり逢い」はどんな映画なのでしょうか?
ケーリ―グラント(ニッキー役)とデボラ・カー(テリー役)
プレイボーイのニッキーと、歌手のテリーが同じ船で何日も過ごすうちに惹かれ合います。
お互い、婚約者がいましたが、半年後にエンパイアステートビルの展望台で会いましょうと約束して下船しました。
ニッキ―は今まで働いたことがなかったのですが、得意の絵を活かして画家になります。
テリーと暮らすために。
テリーは歌手を続け、約束の半年後、ニッキーが待つエンパイアステートビルのすぐ下で交通事故にあい、展望台には行けませんでした。
ニッキーはテリーが約束を守らなかった、自分を待たなかったのだと失望します。
ラストは、テリーの部屋を電話帳で探してニッキーが訪ねます。
歩けないことを言いたくなくて、テリーはソファに横になったままニッキーと会話しました。
どうして来てくれなかったのか?と遠回しに聞きますが、テリーははっきり答えません。
ニッキーはふたりで訪ねたおばあちゃんの形見の白いショールをテリーに渡しました。
「そのショールを羽織っている君の絵を描いたよ。
売りたくなかったけど、持っていたくなくて、、、
画商に訪ねてきた若い女性がとても気に入ってくれたらしく、クリスマスプレゼントにあげたんだ、、、」
そう言いながら、ニッキーはハっと気が付きます。
若い女性が貧しくて、たぶん、歩けないことも画商に聞いていたのでしょう。
ニッキーは奥の部屋のドアを開けて、テリーの寝室にあった「自分が描いたテリーの絵」を見つけるのです。
ソファに横たわるテリーが歩けないことに初めて気づいて、抱きしめました。
「どうして話してくれなかったんだ?」
「私がいけなかったの。あなたの方ばかり見上げていたの。天国に一番近い場所(エンパイアステートビル)を。
あなたが画家になれたんだから、私もきっと歩けるようになるわ」
涙が止まらないラストシーンの抱擁でした。
映画『めぐり逢えたら』ロケ地
こちらでは
①サムとジョナの引っ越し先のシアトルでの住まい
②サムがシアトルの建築仲間とランチをしたシーフードレストラン
③アニーがバレンタインデーに婚約者のウォルターに別れを切り出したレストラン
のロケ地についてご紹介します。
サムとジョナのシアトルの湖に面する家
シカゴで妻を亡くしたサムと8歳の息子ジョナが環境を変えるために引っ越した先がシアトル。
二人の住まいが湖に面した家でした。
こちらは、今でも残るシアトルの湖のボートハウスです。
ボートハウスは、ヨットハーバーにせり出した桟橋に並びます。
湖の名前はレイク・ユニオン。
湖にはボートハウスがたくさんありますが、そのうちの一軒です。
サムが家から出て湖に向かって一人考え込む姿が淋しそうでしたね!
また、ベイビーシッターのクラリスがサムとヴィクトリアのデートの間、ジョナを預かるために桟橋を元気よく歩いてきましたね。
アセニアン・シーフードレストラン アンド バー
サムがラジオの公開番組の翌日、建築仲間とランチをするお店。
シアトルのPike Place Market にある、シーフードバーです。
名前は、ATHENIAN SEAFOOD RESTAURANT & BAR(アセニアン・シーフードレストラン アンド バー。)
レストランの中には、トムハンクスと友人がランチをしながら会話する、映画のシーンのポスターがあるそうです。
新しい恋愛をしたほうがいいという友人に、デザイナーのヴィクトリアはどうか?と勧められる。
サムは何年もデートをしていないので、迎えに行かないで現地で待ち合わせるとか、食事は割り勘だとか、、、自分の若い頃とは変化している最近のデート事情に興味を示していましたね。
映画『めぐり逢えたら』感想
トム・ハンクスとメグ・ライアンのラブコメディ。
もう、何度観たことでしょう。
この時代背景が好き。
ネットは便利だし、携帯電話もとてもありがたいと思います。
だけど、テレフォンカードで彼の家に電話をしたら相手の母親に切られたとか、、、
今はあり得ないかもしれませんが、何よりあの頃は時間がゆったり流れていました。
ラジオ番組もよく聞いていました。
バックミュージックの代わりでしたから。
この映画の相談コーナーのようなシチュエーション、よく分かります。
リスナーのはがきや電話相談にのってくれるラジオの公開番組ですよね。
ジョナの父親を想う優しい行動にほっこりしますね。
自分だって、ママがいなくて寂しいクリスマスだというのに、父親の奥さんを探してほしいと願うなんて。
ジョナと父親サムのやりとりや、二人のすごくいい関係性に胸が熱くなりました。
アニーは自分の気持ちに正直に生きようと、何の落ち度もない婚約者に別れを告げました。
ちょっぴり婚約者が気の毒でしたね。
それでも、古い映画「めぐり逢い」と同じように、エンパイアステートビルででサムに会え、私は嬉しかった。
(正確には「めぐり逢い」は、エンパイアステートビルでは会えなかったんですよね~)
アニーとサム、「MFEO」運命を感じる出会いでしたね。
私もずっとこの二人に憧れました。
良い思い出です。
(感想、おわり)
映画『めぐり逢えたら』概要とキャスト
映画「めぐり逢えたら」の概要とキャストをお伝えしますね。
概要
●製作:アメリカ
●監督:ノーラ・エフロン
●脚本:ノーラ・エフロン
デヴィッド・S・ウォード
●音楽:マーク・シャイマン
●主人公:トム・ハンクス
メグ・ライアン
ノーラ・エフロン監督は、1998年にトム・ハンクスとメグ・ライアン主役の「ユーガット・メール」も撮っていますね!
キャスト
●アニー・リード(メグ・ライアン演)ボルチモアの新聞記者
●ジョナ・ボールドウィン(ロス・マリンジャー演)サムの8歳の息子
●ウォルター(ビル・プルマン演)アニーの婚約者
●ベッキー(ロージー・オドネル演)アニーの同僚・友人
●ジェシカ(ギャビー・ホフマン演)ジョナのガールフレンド
●スージー(リタ・ウィルソン)サムの妹
●グレッグ(ヴィクター・ガーバー演)スージーの夫
●ヴィクトリア(バーバラ・ギャリック演)サムと付き合う女性
●Dr.マーシャ(キャロライン・アーロン声)ラジオの相談相手
●クラリス(アマンダ・メイハー演)ジョナのベイビーシッター
アニーの婚約者を演じたビル・プルマンは、映画「インディペンデンス・デイ」の中で、大統領としてスピーチしますが、本当に感動の演説でした!
※映画「インディペンデンス・デイ」の記事も書いています。
よろしければ、こちらからお読みください。
この記事が、映画「めぐり逢えたら」をより深く知るための参考になれば嬉しいです。
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